ホーム・スウィート・ホーム

home sweet home

ホーム・スウィート・ホーム
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立4
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
5
得点
26
評価数
15
平均
2.4 / 5
神率
13.3%
著者
義月粧子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
桜城やや 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
ホーム・スウィート・ホーム
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784773002683

あらすじ

幼いころから病弱だった愁は、スポーツ・学業ともに優秀な兄・祐瑚を敬愛していた。
いつしか恋愛感情にまで高まってしまった思慕を後ろめたく思う愁だったが、大学進学を機にふたり暮らしをすることになる。
兄への秘密を隠したまま、おだやかな生活を送る兄弟だったが、同性と関係を持っていることを兄に知られてしまい…。

表題作ホーム・スウィート・ホーム

理系の大学院生(実の兄・4つ年上)
大学生(実の弟)

その他の収録作品

  • OWN BROTHER
  • 蜜月
  • あとがき

レビュー投稿数5

浮気は浮気

中編(弟メイン)、短編(弟メイン)、中編(兄メイン)です。
真ん中の「蜜月」はタイトルどおり甘い二人の暮らしぶりなんですが、初っ端の「OWN BROTHER」は自分は好き勝手してるのに、弟には清純を求める兄が、怒りのままに手を出してしまいますし、「ホーム・スウィート・ホーム」では兄が元カレと焼け木杭に火が付く話です。

とにかく兄(祐瑚)が自分勝手!罪悪感がなく、浮気は浮気だから、という考えです。私はそういうキャラって好きじゃないですが、作品としては面白かったです。兄弟とも根幹になっている考えにブレがないんですよね。なので読みやすかったです。

受け(弟)は愛しているけど、元カレも愛していて両方欲しい。人のものが欲しくなる。
そんな我儘以外の何物でもない攻めと、兄が幸せならいい…と健気な弟がお好きな方にお勧めです。
兄弟ものとしての背徳感はないですが、血のつながりがあるからこそのラストかもとも思いました。

1

何だかなー

近親物大好きなんですが、兄弟モノ大好きなんですがーこれは萌えませんでした。
先ず禁忌感が無い、背徳感が皆無。

兄はあっさり弟に手を出し過ぎー!
弟は兄をずっと好きだったからまあいいとしても、何故突然に兄がキレてセックスまでなだれこんじゃうのか唐突すぎ。
そして周りの人間はみんなゲイなのか、そうなのか?
兄弟がくっついた後もみんなナチュラルに納得してるし!弟の愁にはなんかみんなメロメロになってるし、そんなにゲイばっかなのか!

これ実はCDを先に聞いててその時は、兄むっちゃ自分勝手ナリ~~ってぷんすかしてたんですが、原作読んでもやっぱ兄は自分勝手。
愁の事が好きなら他で浮気してもいいって何その自分ルール!
でも弟もそのルールに納得しちゃてるとこあるし。
その相手と別れてきたら、お前の為に別れて来たんだぞと逆キレするシーンに到っては、何言ってんだ、こいつは……って気分になりました。
しかも浮気の理由は相手のセックスが凄く良いから、じゃあ愁とのセックスは負けたって事ですかい。
……とまあ兄にぷんすかしてたんですが、考えてみれば弟も冒頭で兄に似た男をとっかえひっかえ寝てたりしてたんでどっか似てるのかもしれません。
そういう意味ではこの兄弟、お似合いっちゃお似合いなのかも。
彼等が金持ちのボンボンで苦労してなそーなのもちと鼻に付きました。
兄弟で勝手にやっててくれたまえって感じです。
兄弟モノの設定自体は大好きなんですが、これは色んな部分がちょっとずつありゃ?でした。

4

近親相姦話には“禁忌感”が必要なのだ

義月さんのファンで、過去作品を集めてる最中、はじめて「これはダメだー」と思ってしまったお話でした。
兄×弟の近親相姦のお話なのですが、あまりの禁忌感のなさにビックリしました。
本人たちはいいんですよ。ラブラブならラブラブでぜんぜんok。背徳まみれの禁断の恋を貫いてくださいませ。
ただ、周囲の友人たちが、みんな普通に受け入れちゃうのがオカシイ。普通ドン引きするだろ!普通なら生理的嫌悪感がわくだろう!と。
ホモ当たり前な世界観はまだいいんですが(といっても、個人的には当たり前すぎるのはあまり好きじゃないんですが)、近親相姦に生理的嫌悪感を持たないひとたちばかりが登場するのって、かなりモニョモニョしますね。

んで、兄の友人はみんな、弟を狙ってます。イッパツやりたいと思ってる。
で、兄は独占欲と嫉妬でイライラして、友人たちの目の前で、見せつけるように弟にキスをしたり。

これ、萌えねえぞ。
引いたぞ。

私は近親相姦話そのものは大丈夫なのですが、このお話で、「そこに“禁忌感”がないと逆に生理的嫌悪感がわく」ということが分かりました。
やっぱ兄弟愛は、基本的にはダメなんだよね。
その禁断の愛のハードルは、めちゃくちゃ高いはずなのだ。
罪悪感と戦ったり、周囲に隠したりして欲しい。そういう部分に萌えるのだ。それが「背徳の兄弟愛」の重要ポイントなのだ。

2

幸せになってほしいもんだ

初めて読みました。近親相姦モノ。
ある意味、男女よりはお気楽かな?
最大級の心配しなくていいもんね。(軽!)

どうもこのお話は他の方々の評価が低くて……。(ここでのだけでなく)
読まなきゃ読まなくてもいいかな?くらいに思っていたのですが。

読んでみたら、弟くんかわいいーー!
兄ちゃんひどいぞそれはエライ勝手やな、って感じで。
でもまぁ何回でも読めるぞこりゃ、みたいな感じです。

なんてったって桜城先生のイラストの入り方、斬新です。
んーって感じで読んでて、イラスト見て。
ペラッとめくったらまたイラスト!!
うわぉ!びっくり!
でも、こう言う載せ方をしたいと思ったのも無理ないか、と妙に納得。
どっちかだけなんてもったいないよーー、だからどっちも載せちゃおう!
と、思ったに違いない。

しかし兄ちゃん、自分で弟くん選んどいて独占欲丸出しにしておいて、それが浮気相手に振られたからって「お前は俺を愛してないんだ!」とはヒドすぎる。
それ以前に浮気相手に「お前が弟のところに帰るのが嫌だからここに住め」って言われて、「こっちに帰ってくればいいんだな」ってあっさり言っちゃう兄ちゃん。どっちとも別れる気が無い兄ちゃん。
あんた何様じゃ?

結構、理解不能に陥りました。

でも、弟くんが自分1人だけ好きなわけないって理解してるのもどうかと思う。

ワレナベにトジブタ……ってとこかしら?

2

攻めが優位なタイプ

仕事描写も上手くて文章も読み応えがあるのですが、義月粧子さんの作品が苦手な理由が判明しました。
周囲や攻めから、受けが冷たい扱いを最初にされる。特に攻めからの意地悪や言葉が、萌えや愛を感じるレベルじゃなく冷たい。
自分から思いを告げる受けの立場が、圧倒的に弱い。
それに反して、いつも攻めはたいした労力もなく、健気な受けをちょっと謝るだけで簡単に手に入れる。受けの苦節に対して、あまりにもお手軽すぎる。
カップル成立後も受けが愛されている事を感じられず、未来が不安。
更にモテ系の攻めなので、ある程度は許容したり、我慢しないといけない必要がある。
愛故に苛めても鬼畜でもいいのですが、受けのことだけを一途に愛して欲しい。
そういう傾向の話が多いので、相性が合わない事に気づきました。
受け好き派なのと、受け攻めどちらも好きになりたいタイプなので、厳しかったです。

実の兄・祐瑚(理系の院生)傲慢俺様攻め×実の弟で、ゲイの愁(大学生)健気受け
4歳差の実の兄弟で、幼い頃の愁は病弱だったが、回復したので部活に入る。
中途半端な時期に入った為に居辛くてバスケ部を1か月で辞めると、根性がないと言われて、兄に嫌われる。
一人暮らししようとすると兄と同居するよう言われて、マンションを世話される。兄が受け入れてくれて、少し兄弟の距離が近づく。
ゲイである事隠して兄と似たタイプの男と遊んでいた事を、兄の知人に暴露されてしまう。
男を漁っているのかと問い詰められて、嬲られて。

兄以外の人間には冷たくて抱かれた後はあっさりで、兄さえ手に入れられば世間体なんてどうでもいい。愁は、兄にとことん尽くすタイプの受けです。
実の兄×弟のインモラルなカップルなのに、祐瑚はナチュラルに恋人だとカミングアウトして、友人達もあっさり受け入れるしで、周囲がスペシャル過ぎると驚きました。
「OWN BROTHER」「蜜月」迄は、互いに執着を持つ兄弟で、非常によかったです。
「ホーム・スウィート・ホーム」 で、兄の元彼が出てきてから、兄の傲慢俺様振りが鼻について、いつもの攻め優位な話に。
兄さんは魅力的だからいずれそうなると思っていたと諦める上に、自分の元にちゃんと帰ってくるならいいと、兄が好きだから受け入れてしまう。
告白して思いを受け入れてもらっただけで嬉しいって感じで、兄が幸せならばいいって、受けが健気過ぎて泣かせます。
攻めの勝手な理屈がわからなかったし、納得できなかったです。
こういう感じがリアルなのかもしれませんが、相手に一途な夢物語が個人的には読みたいです。

エロ:★3 普通
総合:★4 読み応えはあるだけに、苦手部分を思い切り抉られるのが文章力故にきつかったです。

4

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