お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
platnic dance
自称「日本一わがままなホスト」・鷲尾カイ(28)×海外編集部のサポート社員・穐谷絹一(25)
『タイム・ウェイブ』
鷲尾とレイが一緒にいるところを見てしまってから絹一はどう接していいのかわからず鷲尾の部屋に行けない。
けれど、それも長く続けてはいられず鷲尾の部屋へ。
一度触れてしまえば寄りかからずにはいられないくらい落ち着ける場所が絹一にとっては鷲尾で。
鷲尾はレイとの写真が送りつけられてきたりもしたので、どこかから知ってしまう前に自分の口から話そうと思いつつも、それが絹一を不安定にさせるのは確実でなかなか口にできない。
時として必要な嘘もあると自分に言い訳をして告げるのを先延ばししていく。
その不安のようなものを鷲尾もまた絹一と肌を重ねることで癒して。
遂には決定的な愛の言葉も告げて。
その言葉は絹一にとっては好きな言葉ではないだろうし鷲尾との友人関係を気に入っている絹一からすぐに同じ言葉が返ってくるとは思ってなかったもので。
それもトラウマの一部だと思ってたので鷲尾と一緒になってちょっと驚いてしまいました。
でも、絹一にとっても鷲尾は友人ではあると同時にとても大切な人で「恋人」でもあるのだというのははっきり見てとれたのでよかったです。
『スイッチ』
偶然レイに会ってしまい声を掛けられた絹一。
レイに鷲尾との男女関係を匂わされた絹一はどうしてもそれを冷静に受け止められない。
絹一がまた崩壊し始めます。
レイは絹一にとって本当にトラウマな存在で。
それを目にしたり耳にしたりするだけでも不安定になってしまうのに鷲尾とのことも仄めかされて。
仮に鷲尾の客だったとしても絹一には何も言う権利はないし。
どうしろというものではないのだけれど。
何もかも思考がマイナス方向に向いていって。
それまで可愛がっていた猫さえ煩わしくなって。
それでもレイに会ったことはどうしても鷲尾に知られたくなくて。
いつもはベッドで何もかも吐露させてしまう鷲尾だけれど、このことだけはどうしても聞き出せなくて。
それくらい頑なに自分の中に抱え込んで。
そんな絹一がギルの奨めもあって生命保険に入ろうとするんだけども。
身内と疎遠な絹一が受取人を鷲尾にしたいと申し出たのには驚きました。
もちろん鷲尾も驚いてましたが。
自分が死んでもなお、鷲尾と繋がっていたいという絹一の想いはすごいとは思うけれど、死後の世界まで追い詰められているようにも見えてちょっとこわかったです。