あらすじ
貪りあう接吻、補い合う魂桐生は繊細な美貌を餌に獲物=若い男の血液を糧にする人外の存在だ。久しぶりに外出したバーで、強引に抱かれそうになった桐生は若菜に助けられる。出会った瞬間、反りがあわないと感じながらもその血に惹かれ、桐生は慣れた風に若菜を誘惑する。しかし、若菜の予想がつかない行動に主導権を握られてしまい……。甘い雰囲気など微塵もない、若菜の荒々しい行為に桐生はしだいに翻弄されていく。そして、若菜の首筋に牙を立て滴る鮮血を舐めた時味わった、衝撃的な甘さ。悦楽に溺れる桐生は淫らな獣のように若菜を求めて──。