くちびるに銀の弾丸

kuchibiru ni gin no dangan

くちびるに銀の弾丸
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×217
  • 萌15
  • 中立10
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
20
得点
168
評価数
51
平均
3.5 / 5
神率
17.6%
著者
秀香穂里 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
祭河ななを 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
くちびるに銀の弾丸
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784199002793

あらすじ

ゲーム会社に勤める沢村は、自他共に認めるヤリ手広報。
次の担当は、鳴り物入りで移籍してきた業界トップのディレクター・水嶋の新作だ。
高いプライドと端整な美貌をもつ水嶋に、一目で興味をもった沢村。
けれど彼はなぜか沢村にだけ冷たい。
この男を組み敷いたら、どんな顔をするだろう…。
沢村は好奇心から無理やり水嶋を抱いてしまう!ところが水嶋はその腕を拒まずに。

表題作くちびるに銀の弾丸

ゲーム会社ナイトシステム広報
業界トップのゲームディレクター

レビュー投稿数20

お仕事に萌えてしまう

BLというより、仕事部分が面白くて、つい読み進めちゃって。
現実はそんなにうまくバグ見つからないよとか、完璧なソフトなんて言える受けが凄すぎる!とか思いながら読んでました。
木内のプログラマに対する地位の低さとか、そう思っている人も多いんだろうなとか。実際、バグ仕込む人いるしねぇ。

で、Loveなお話の方は、澤村が典型的な遊び人で、それが水嶋との関係で「改心」してしまうというパターンの王道。でも、澤村の変り具合というか、カワイイと思ってしまいました。木内を殴っちゃうとこなんて、魅せ場ですよね。
試作ゲームをするところも、主人公を受けの名前、村の名前を「さわ」にしちゃうとこなんて、小学生の好きな相手を…に近くて、自分も作中で言ってるけど、可愛らしい。このギャップが萌かな。

なんてことはないストーリーかもなんですが、読み進めさせられるお話でした。続編があるようなので、そちらも読んでみます。

1

攻がホントにヤな男ですw

受が可哀想になるくらい!

女好きで傲慢で、自分本位。
そのくせ仕事は出来てテクニシャン。
作者の秀さんもあとがきで書いておられましたが、
嫌な男なんです!w

そしてそんな澤村に振り回される、
水嶋が、また耐える受けなんです!

シチュエーション的には、
私は余り好きでは無いパターンなのですが、
これも秀さんの腕なのでしょうか、
なんだかんだと最後まできっちり読破。
お仕事描写に引きずられ、
普通にドラマでも見ているような感じで。

物語は終始攻視点で語られるので、
水嶋視点で描かれていたら
また違った感想になったかも。

ドラマCDから原作に来られた方も多いようなので、
ちょっと聞いてみたいかも。
遊佐さんの水嶋……なんかハマりすぎてそう。

私的にはいまいちBL萌えしなかったので、
評価は「萌」
でも、二人のその後は大いに気になるので、
続きも読みますよ!

1

「しゅみじゃない」けどとりあえず

なぜか無性に傲岸不遜なキャラの出てくる小説が読みたくなり、手当たり次第に検索して俺様キャラの描写が凄いとのふれこみだったので手に取りました、

以下、続編「くるぶし~」とあわせての感想。
うーん、文章はしっかりしてるし、ゲーム業界のことも調べられてはいるんだろうけど、キャラに全く感情移入できなかった。
受けにノンケ男を転ばせるほどの魅力を感じられなかった。

逆に作者後書きですら「人でなし」といわれてる攻めがそこまで非常識な人間にも思えず。
単に水商売の女相手に派手に遊ぶことのなにが人でなしなの?
素人相手に何股もかけてるとかレイプまがいの非合意セックスの常習犯とかでもなし。
ゲイの男に惚れられて、断るでもなく受け入れるでもなく中途半端にあしらってるのがひどいってこと?
そんなの、大の大人なんだから辛いなら自分から関係を絶てば良いだけ。
少なくともそんなジメジメした性格の男が、恋愛でも友情でも男を引きつけることはないと思う。

他レビューを見ると攻めが受けの制作したゲームの一場面を見て受けの心情を察して云々というシーン、名シーン扱いなんだろうけど私には「今まで軽んじていた相手に違う感情を抱くようになる」というノルマを記号的にぶちこみ、ただ言葉で説明しているだけにしか見えなかった。
女しかだめな完全ノンケが、三十路おっさん相手にためらいなくBができるのには違和感しかないし、最後にCにいけるほどになるまでの心情変化に至っては、まったく説得力を感じられなかった。

このようにまずBLとしても個人的にはアウトなのだが、さらにアウトなのがゲームに関する描写。
ゲームのことは全く知らないけど、作中に登場するゲームは現実に存在する作品をそのまま流用したものらしい。
内容は「どうぶつの森」でタイトルは「ぼくらのなつやすみ」で、それだけならまだ目をつぶるんだけど「ぼくらのおやすみ」なんていう意味不明なタイトルに改変したあげくにユニークな内容だとか制作者(受け)は天才だとか…氷点下レベルの寒さ。
同じ作者の「3シェイク」という映画監督が登場する作品で、その監督が制作予定として語る作品の内容がどう見てもただの適当なのに、主人公や世間がすばらしい内容だとその映画を絶賛していてばかばかしくなったけど、そういう作家さんなんだろうか。

後半のバグ発生の話も、いくら何でもそんな理由でやらかすか?としか思えない。
第三者の悪役も唐突にしか思えなかったし。
そんなこんなで好きになれなかった作品だけど、それでも「しゅみじゃない」ではなく1段階あげているのは作中の台詞で一つだけ、刺さるものがあったから。

「ちょっとしたアイデアを一つの作品に仕立て上げるだけの根性がなくて、どうしてクリエイターになれるんだよ!」

0

萌えます❤

こちらの作品は、ちるちるユーザー様からお勧め頂きました
今から14年前の作品
攻め視点で物語は進みます
この、攻め澤村って結構な傲慢さです
受け、水嶋も素直になれない部分もあるのだけれど
むしろいじらしいと私は思いました
昭和生まれの女心をくすぐる作品ではないかなあ
今でしたら違うアプローチもあるのかもしれません

それと、祭川ななを先生のイラストがとにかく美しくて
祭川先生ってこんなに凄いのかと発見しました。

私が感じたのはバランスがいい作品だと思いました
読んで損はありません!❤

3

普通に好き

お仕事シーンが微妙に薄いのは残念だったけど、このカップルには萌えたのでよかったです。
特に攻めも澤村がねー、個人的にとても押したい。タイプというわけではありませんが、将来的に受けの水嶋さんを手放すことになっても今は自分だけのもの、っていう俺様っぷりね、いいじゃないですか。
まあそういう結末にはならないでしょうけど(笑)独占欲からでもいいんですよ。最終的に愛を得てくれれば。それに「あんたを好きになっていい権利をください」って言ってたし。
水嶋さんはTHE・ヒロインという感じ。男性か女性かといわれるとどちらかというと女性よりの人なので(澤村を拒ます受け入れるあたり)、その辺好き嫌い分かれますかね。

ふたりが幸せになってくれればいいですね。

1

これ好き!神!だけど…

もう、素敵すぎます。
攻めと受けが肉体的にどうこうなりそうな下りは、マジにドキドキが止まんない感じになった!
ですけどねえ……
ワタシ思ったんです。
私的には「神」なんです。疑いなく。
でも、コレはNL世界しか周りに無かった世代、子供時代にお姫様のお伽噺を刷り込まれて育った世代のファンタジーなのではないか、と。
攻めは俺様で、女から見て、まあイヤなヤツ。だけど、一見キレ者で仕事が出来て、その実心の中におセンチで純情な気持ちを飼っている受けの内面にズカズカと分け入って。(この場合BLだからカラダの中にも分け入って。)
小説の視点としては一貫して「攻め視点」なんだけど、読者(私、または女性)は、閉じ込められている「私」の殻を強引に壊してくれる「荒ぶるプリンス」をそこに見るんですよ。
待ってる存在の昔ながらのディズニープリンセスと同じじゃん、て。
ここに萌えてしまう自分はやっぱり旧世代かなあと…。
澤村の強引で俺様すぎる迫り方、それを全身で受けて震えて涙する水嶋、その素敵さに世代なんて、とも思うけど、でも、21世紀の女性たちには全く新しい恋物語を見出してほしいな、とも感じてしまったんです。
あ〜でも澤村x水嶋のラブシーン最高!
私的にはやはり「神」作品です!

15

強気なキャラのギャップには萌えますが

スタイリッシュな感じのタイトルと表紙から期待して読みました。
でも中身はゲーム業界ものというちょっとギャップのある作品。

業界ものなので恋愛要素半分、お仕事半分といった感じです。ガッツリ恋愛ものが読みたい!て方には向いていないかもしれません。

ゲーム会社の敏腕プロデューサー・水嶋は腕はよいけどとっつきにくい厳しい人間。主人公の澤村は水嶋の下で働くことになった広報担当なのですが、こちらも似たような強気な性格です。
強気×強気ですが、水嶋がゲイだと知れたときから急にしおらしい一面が見えはじめ、そのギャップがなかなか萌える。

でも、恋愛ものとしてはちょっと薄かったかな?というのが正直な感想です。お仕事ものなだけに、お仕事も恋愛もどっちも入れた分、どっちにも特化しないで終わってしまった感じがしました。

身体から始まる関係で、仕事中は水嶋が上司だけど、プライベートでは澤村が優位。普通ならかなり萌えるシチュエーションなのですが、互いを好きになっていく過程があんまり共感できなくて、やはり内容が少し薄いかもと個人的に思いました。

イラストはとても合っていたと思うので、ストーリーがあと一押し欲しかったです。

1

久しぶりにドラマCD聞いたら滾った

ので、小説をお買い上げ~~。
前にも買ったので、あらすじは覚えてましたが、再読。あれ、澤村こんなヤツだったっけ??なんか、もっと余裕ある感じだった気ガス。いや、がつがつしてるのも良いですけどね。『その利口そうな顔で俺のここをもの欲しげにしゃぶる姿が見たいんだよ』とか、ちょっと強引にねだられるのとか、イイじゃないですかー。
あと、木内に対する態度は良かったです。お仕事、大事にしてるんだね。
でも、一番萌えた台詞は『この俺が好きになった以上、あんたがほかの奴に目を移すのは決して許さない』でした。

最後になりましたが、この本の特出すべき点は、最初から最後まで攻め視点で話が進むところ。珍しいなぁと思いました。面白かった!!

1

年下俺様攻め×ツンデレ上司受け

ドラマCDが良作だったので、原作であるこちらも読んでみました。
私はお仕事BLは、好きな作品と乗り切れない作品にきっぱり分かれる感じなのですが、この作品はとても好きな作品です。ゲーム業界っていうのがおもしろい。私はゲームはBLゲームしかやらないので、彼らが勤めている会社で作るタイプのゲームはやらないのですが、興味深い業界なのでお仕事描写も楽しく読めました。

私の大好きな、全編攻め視点…しかも受けはクールビューティー年上上司。萌えないわけがない。
攻めの澤村は、自分がかっこいいことをわかっていて一夜限りの女性と遊びまくり、受けの水嶋が自分のことを好きとわかるとおもしろ半分に手を出すという、何様俺様なキャラなのですが、…こういうタイプって受け視点で読んでると受けがかわいそうで「この攻め許すまじ!」って思うのに、攻め視点だと不思議とすごく楽しく読めます…。

そんな風に、一夜限りの女性と水嶋とをいい加減にふらふらしていた澤村が、疲れ切った水嶋に「おまえは不誠実なんだよ」と言われるシーンがとても印象的でした。ドラマCDを聴いたときも、そこが一番印象に残った場面でした。
その後、水嶋の手がける開発中ゲーム・「ぼくらのおやすみ」をプレイするのですが、ミズシマと名付けた主人公が椅子に座ったままバグってゲームが止まってしまった状態で、「うん、へいき」というセリフが表示されたままになって。それを見ている澤村が、「あんた、ほんとうに大丈夫なのかよ」と言うシーンがとてもよかったです。

こういう、攻めが遊び人でいい加減な男のお話は、そんな攻めが受けを好きになって変わるところが魅力のひとつだと思います。澤村も、水嶋を好きだと自覚してからは本当に変わります。そこのところは、続編である「くるぶしに秘密の鎖」を読むとより楽しめます。
と言っても、自覚する前も、澤村が気づいていないだけで読んでる側には「水嶋さん好きなくせに~」という感じなので、急に豹変するような不自然さはありませんでした。また、水嶋を好きになったからと言って急に低姿勢になったりデレデレしたりもしません。俺様を残したままだったのがよかったです。

攻め視点が好きな方、お仕事BLが好きな方におすすめです。

5

お仕事BLといえば

秀さんではいちばん好きなシリーズ。

珍しく、全編攻め視点のお仕事もの。(余談ですが、攻め視点大好物です)



主人公たちが開発中のゲームがあまりにも既存作すぎるとか(笑)

トラブル→解決のプロセスにも、もろもろツッコミどころはありますし…

正直、この「くちびるに銀の弾丸」読み終わってもモヤモヤするのですが…



でも…続編の「くるぶしに秘密の鎖」までまとめて読んでもらいたい作品です。



ゲーム会社広報で、仕事はできるが俺様で傲慢で自身満々★下半身の倫理観が崩壊した人でなしなモテ男、最低なところもチャームポイントな澤村(年下攻っぽくない年下攻)と

トップクリエイターで、業界の有名人。自分にも他人にも厳しいクオリティを求める仕事人間で感情を内に押さえがちというか…繊細でぶっちゃけなに考えてるのかよくわからない(攻め視点だから笑)もどかしい水嶋(年上受)



この水嶋が何故か澤村に恋をし(笑)

澤村はその弱味につけこんで振り回して遊んでやろうとし((笑))

性格が正反対すぎる二人が、お互いに惹かれあってどう変わり成長してゆくのか…そこがこのシリーズの醍醐味です。

5

働く男

働く男と言えば、この作品とも言えるのでしょうか。
クールな有名ゲームディレクター水嶋と俺様な広報澤村のお話。
各々の立場で、ヒットゲームを作りたいと仕事に向かう姿勢が面白いです。

澤村の性格を知っており、自分は遊びばれているのかもと思いつつ、
澤村に惹かれていく水嶋の想いを考えると、切なくなります。
クールな性格だけど、恋愛については、
不器用な水嶋の姿に応援したくなります。
そして、そんな状況でも仕事に向かう姿勢に、
「働く男!もの」の醍醐味を見ます。

反省はあるにせよ、終始澤村がオラオラ系に感じてしまい、
あまり好きな攻にはならなかったのが、残念です。

でもでも、クールな水嶋のエチの様子がたまんですね!

5

う〜ん、乗り切れず。

秀さん、初読みです。
ゲーム業界を舞台にしたサラリーマンもの、
カッコいいタイトルといかにもな綺麗な挿絵に期待して読んだのですが
正直、乗切れませんでした。

普段この位の厚さの文庫本ならば、大体一気に読んでしまうのですが
何度も中断して、そのまま止めようか?と思いながら
でも結構評価も高いしなぁ、と再開して読み終わりました。
何が苦手だったのか?

攻めの澤村の性格も好きじゃないんですが、それはお若いしねw
容姿がよくて仕事もできる奴には、そんなこともあるでしょう。
こういう奴がメロメロになって可愛く振り回されていくのも悪くないですが、
途中で水嶋を好きって気がつくあたりも、あら?急にどした?って感じで
今ひとつよく分からなかったしなぁ。

一番×だったのは、二人のセリフ。特に前半。
読んでいて頭の中で上手く収まっていかないんです。
取り立てて変なセリフでもないのに、何でだろう?

それから、ゲーム業界なのになんだかスタイリッシュ過ぎるのがw
新作ゲームに起こった発表直前のトラブル。
その経緯も陳腐であっけなかったしなぁ。

お仕事話って、あまりリアルだとBLファンタジーじゃなくなっちゃうけれど
あんまりキラキラしくキレイだとこれまた乗れない。
読者は(え?私が?)わがままであります。

2

理想の攻め

攻めの澤村は傲慢な俺様で、かなりタイプです。攻めとして。しかも年下!全私が食い付きましたよ(笑)。

最初は受けの水嶋を心良く思ってなかったのもツボ。こういうキャラがだんだん恋にハマっていくのが良いのですよ。

お仕事描写も多いけど押し付けがましくなくて読みやすいです。上手い人が書くとやっぱり楽しいです。

個人的に、最後の「もう他の男とは寝ないで。俺だけだよ。あんたとこうするのは俺だけなんだよ」のセリフが好きです。攻めの独占欲丸出しのセリフはいいですね。

続編も読もう。

1

面白い!

私は性格の悪い遊び人の攻めが大好物なんですが、この攻めは実に良かった!実に素晴らしい性格の悪さだった!
本当にイヤな男なんだよ~。タンコブみたいに思ってた上司(受け)が、自分に気があるのかもしれないと思った途端に、「しめしめ」って思って、適当にモテ遊んやろうとするとかさ。
でも、そうやって手を出した後に、どんどん本気になってきちゃうんですねー。バカですねー。
さらにこの攻めは、「デレ」まくることはなかった。最後までケッと思うような傲岸不遜さを残していた。キャラ崩壊させるほどのデレがなかったところも私好みでした。

受けのほうは、掴み所のなさが魅力でした。
攻め視点だから、受けの心情がうつりかわっていく過程は予想するしかないんですが、攻めの「チャラいくせに仕事ができる」っていうギャップに惹かれてしまったという告白はすごく納得できると思いました。あと、なにより顔がタイプだったんだろうね。

お仕事をしっかりやってる二人だというのもポイント高いです。リーマンものはこうでなければ。恋愛事情がどうであろうが、仕事だけはきっちりする男、それだけでイケメン度が上がるんだよなァと思いました。
ゲームについて無知なため、作中でモデルにしてるゲームのことはさっぱり分からなかったんですが、他の方のレビューを読んでると、知らないほうが素直に楽しめるみたいですね。

リーマンものが好きな方にオススメ。
ただ、攻めのキャラが苦手だと厳しいかなァ。

2

隠れゲイが

この作品は意表を衝かれましたね。
真性ゲイに惚れられたノンケの男視点。
その男・澤村(ゲーム会社のやり手広報)が、まあとんでもないひとでなしで、
惚れられた強みから好奇心と優越感で、
相手の水嶋(上司・天才ゲームクリエーター)を振り回す、惑わせる。思わせぶりな行動のし放題。
でも、決定的なことは言わない。
また、水嶋が、隠れゲイなうえに、恋愛には不器用で、繊細ときてるから、なおかわいそう。
ゲーム業界を舞台に、新ソフトの開発に躍進していく様子は、実にリアルです。

3

今後は思いっきり振り回していただきたい。

ゲームソフト会社のプロモーションを担当している澤村×そこへ新作ゲームのチーフとして赴任してきたトップクリエイター水嶋のお話。
水嶋の方が上司で年上です。
澤村は仕事はデキるけど、遊ぶのもかなり遊んでて。
女関係も派手。
というか1回ヤッたらさようならー的な感じで、合コン三昧。
ある事をきっかけに2人で飲みに行き、そこでの水嶋の態度にゲイではないかと思い至る。
興味本位と自分より上位にある者を支配するという行為に喜びを覚え水嶋と関係を…。

澤村にとって水嶋はあくまで興味本位の対象であって恋愛対象としての意識はなくて。
そういう付き合い方に逃げていた部分もあるんだけども、わかっててそれ以上踏み込まないように、一線を越えてしまわないようにしてる部分があって。
なので、水嶋に隠れて女と遊んでたりもするんですが。
それは水嶋にもわかっていて。
その関係に疲れて「おまえは不誠実なんだよ」と別れを告げられて。
そうして、ようやく澤村も自分の本当の気持ちに気付くわけですよ。
遅いわー!!と突っ込みたくなります。
それまでの様子も端から見てる分には水嶋といることを楽しんでる部分が見てとれたので。
それが単純な興味本位とかではないことを気付かなかったのかしら?
それとも、気付いたらハマるのがわかってたから敢えて気付かないふりをしてたとか。
そういうのも含めて澤村は実にズルイ男なので結果として水嶋に縋るはめになてしまうのだろうなぁ。
水嶋もすっぱりつき離せたらきっともっと楽なんだろうけど、それができないくらいに好きだからぐらぐら揺らいでしまうのだろうな。
今回は水嶋がいろいろせつない想いをした分、今後は是非澤村を思う存分振り回してやって欲しい(笑)

1

おもしろかったんだけど

嫌な性格のできる年下攻めと、クールビューティーな年上受けは、すごく好みだったんですが、作中に出てくるゲームが、あまりにも元になったものがイメージできすぎて、ちょっと興ざめ。

1

傲慢×ツンデレ

ゲーム会社に勤める澤村は少し傲慢なところがあるが自他共に認めるやり手広報。
ある日、新しいゲームのために移籍してきたトップディレクター、水嶋の担当になる。
高いプライドと、それに負けない実力を持っているという水嶋に興味を惹かれる澤村だったが、なぜか水嶋の態度が澤村にだけ冷たい。
あの男を押し倒したい、そんな欲望に駆られる澤村だったが……

ゲーム会社の広報×ディレクター。
世界観が世界観だけにイラストの二人のキラキラっぷりや美形設定にファンタジーだよなあなんて思っている私はBL読者失格なのかも。
(ゲーム業界の皆さまごめんなさい)
入り口から少しさめた視線で眺めてしまったので、あんまり作品には入り込めませんでした。
作中で作っているゲームがものすごく(僕夏+動物森÷2)な感じで、それがなんか笑えて笑えて、それもひとつさめてしまった原因かもしれない。

クールビューティ設定の受が最終的にはわかりやすくかわいこちゃんになったのが残念。
最後までつんつんしていてくれた方が楽しいです。
一方の澤村もなんだかあっさり改心というか、傲慢キャラだったら少しは痛い目にあってくれた方(逆に受にすがる展開になるとか)が安心して読めるんだけど。

タイトルにまつわるエピソードがすごくちょびっとだけ出てきたんですが、なんか今一とって
つけた感というか、ういている感じが否めない気はします。

1

ひとでなしが人になる

ゲーム会社ナイトシステムが舞台のお話。水嶋弘貴という名前も、澤村という男も、ナイトシステムという社名もどこかで見たぞと思ったら、「他人同士」の諒一の取材先でしたね。リンクしているって奴ですね。些細なつながりを発見する楽しみが味わえて嬉しかったです。(菊池くんもちょっと登場してるし。名前は出てないけど。)

お話は、超自信家で俺様な広報担当澤村と、やっぱり鼻持ちならないくらい超自信家だけど意外と脆いゲームディレクター水嶋の、ぶつかり合いながらも認め合い、唯一無二の存在になっていく様が、「ぼくのおやすみ」というゲームの開発に沿って展開されていくものです。

私はいつも書くのですが、お仕事に誇りを持って生きている男ってカッコイイですよね。水嶋は新しいゲームの開発に真摯に向き合い、澤村はその作品をより高く評価してもらうために奔走する、熱い男たちです。恋愛がらみにしなくても、テレビドラマにできそうなくらい、お仕事をがんばっています。

二人の関係は、最初澤村の「キッチリした水嶋の、本性を見たい」というような好奇心から始まりますが、付き合いが深まるにつれ、水嶋の言動には確固たる意味があり、そうするために本人も並々ならぬ努力をし、悩みも抱えていることに気付きます。
そして、それまで多くの浮名を流しながらも、相手に真摯に向き合ってこなかった、ひとでなしの自分がいたことに気付かされます。

そこで出てくる、澤村がひとり「ぼくおや」の開発版をプレイするシーン。「さわ村」に引っ越してきた「ミズシマ少年」が、「うん、へいき」と言ったままバグってしまうのが大変象徴的で心に残りました。

さて、肝心のエッチシーンです。あると嬉しい無くても大丈夫的なストーリー展開ですが、とにかく水嶋(ゲイ)が誘惑してくるので(誘い受けなのではなく、醸し出す雰囲気にこっちが持っていかれる感じ)、澤村(ノンケ)と一緒に誘われちゃいたくなります。「守ってやりたい」とか「甘えてほしい」とかいった系列の色気を感じながら、やっぱりここでエッチは必要だったと満足するわけです。

紆余曲折を経て、全てはうまくまとまった感のある本作ですが、後日談でまたすったもんだ・・・(「くるぶしに秘密の鎖」を読んでね)

1

藤棚

こちらのレビューを拝読し、購入を決めました。
とても面白かったです!ありがとうございました。

不誠実な男の恋

仕事がデキて自信家な俺様。
女なんて性欲処理の吐け口くらいにしか思っていない男・澤村。
そんな最低ノンケ男に、センシティブでリリカルなゲイ・水嶋が、
可哀想なことに惚れてしまいます。

自分に気があることを知ったうえで、水嶋を振り回す澤村に
初めはあまりいい印象は持てなかったのですが。
どんどん水嶋に惹かれていき、
水嶋に「不誠実だ」と言われて傷つく姿には心打たれました。
そして水嶋に仕事で嫌がらせをしていた木内を怒鳴ったところで、
私の中で澤村の株が急上昇!

がっつりとお仕事描写も書き込まれ、
仕事をしながら恋をするイイ男達を堪能できて、
萌え面白かったです。

2

久江羽

コメントありがとうございました。

お仕事に頑張る大人の男って、イイですよね!
「他人同士」も是非お読みください。

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