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プラトニックな片思いに失恋して
海沿いの町へ引っ越してきたコピーライターの浅名は
年下のコンビニ店員永倉に声をかけられる。
と、いうはじまりなんですが・・・
平たくいえば
都心でバリバリ働いてた30歳の男が、傷心を抱えてるところに
若くて明るくてかっこいい年下のサーファーに癒されていく。
と、いうお話なんですよ。
攻めが、受けが年上なのわかってるから
ちょっぴりの嘘をつく。
でも、それすら愛しい。この攻めかわいいわぁ~v
子供っぽい部分を見せないように、がんばってるところが
また子供っぽくてかわいいんだv
まさに、理想の年下ワンコ攻め。
年下なのにすごく癒し系、でもワンコだから野獣v
激しく求めるんだけど、挿れるときに「いい?」って確認するときに
すっごく優しい顔でお伺いをたてるのっw
喧嘩したら、追いかけてきてくれるんじゃないかって
何度も振り返ったり、道端で座って待ってるんですよ。
やべぇ。俺の理想のワンコだv
ちょっとちょっとぉ~、センチメンタルジャーニーしたら
(いや引越しだけど)年下のワンコが懐いてきたってシチュエーション萌えっ!
激萌えっ!!!
好きだった人が結婚する事になり、
恋も仕事もすべて捨てて、田舎暮らしをする事にした千晶が
引越し先で地元の高校生永倉と知り合い恋に落ちるというもの。
若いからこその曇りない気持ちと、年を重ねてるからこその臆病を伴う相手への気持ち、
それが読んでて楽しい年の差カップル。
よくあるタイプの話といえばそうなんですけど、
やはり人気作家砂原糖子さん、上手いし面白かった。
2話お話が入ってて、
どちらも2人の気持ちのすれ違いが原因で喧嘩して、仲直りするっという話。
強いて言えば、2話とも同じような話だなーと。
でも同じようなお話なんだけど、面白い。
喧嘩のシーンも仲直りの所も、再読でもドキドキしたり胸が痛くなる。
難しい事は解らないけど、文章力が違うとかあるんだろうなー。
思ったのは、年上年下ってあるけど、
結局はその人の持つ性格がある訳で、
年下でもしっかりしてる子は大人より余裕があって、
年上で臆病といっても、やっぱり年齢重ねた分お兄さんの所がある訳でっという
この1人の人間なんだけどいろんな面を持ってて当たり前っというのが、すごい自然に書かれてて、よく解って、
そこで歯車が合うように、すれ違いや仲直りの話が上手く出てくるから自然で、読みやすく、楽しい。
高校生永倉、いいですねー。
可愛くてかっこよくて。
砥綿に「オレですよ。オレが浅名さんの恋人です」っていう所、いいなー。
確かに初めて読んだ時はちょっと「クサッ!」と思わないでもない所が正直な所あったんですが、
再読の時は全然そんな事なかった。
最後の方で浅名が永倉に「こわい」って言う所があるんですが、
永倉が「心配ないよ」って言うのが好きで。
惚気言葉に聞こえないんですよね。
父親が浮気相手といる所を見て「その辺にいそうなオバさんだったけど、父親にとって本当に大切な人なんだな。羨ましいと思った」っていうのがあるんですが、
本当にそう思ったんだろうなと思うものがあって。
地元の御曹司でそれなりの教育とプレッシャーを受け入れてるだろうと思う弱さと強さを感じるんですよね。
なので「心配ないよ」って言葉も、軽い言葉に感じなくて好きでした。
年上だけどちょっと臆病な千晶。
でも臆病なだけで決して卑屈ではないし、
やっぱり年齢重ねた分の所があるので、
お互いに大事に、幸せになって欲しい。
1話目では、喧嘩の後浅名が追っかけてきてくれるのを待ってた永倉、
2話目ではその事をお互い覚えてて、
浅名は追っかけなきゃと追っかけて、永倉はやっぱり俺が戻らなきゃと思ってたっていうのも、
少しづつお互いの関係を作っていく感じも好きでした。
これって文庫版も出てて、それにはその後が多分載ってるんですよね。
これを買った頃そういう事全然知らなかったので…
失敗した。
いつかお金に余裕がある時に読んでみたいです。