あらすじ
姐女郎(あねじょろう)の死の謎を解く!!吉原を舞台に描く、江戸絵巻ミステリーじきに年季が明ける女郎が足抜けをして死んだ。「猫を頼む」という最期(さいご)のことばを手がかりに吉弥(きちや)は!?吉原の妓楼(ぎろう)富屋に売られてきた、吉弥。慣れない郭(くるわ)での生活の面倒をみてくれたのが、姐女郎の花魁(おいらん)東雲(しののめ)だった。その東雲が脱走して死んだ。逃げる理由などなく、じきに吉原を出て好きな人と一緒になるはずだったのに……、なぜ?最期のことば「猫を頼む」の意味は?優しかった姐女郎の無念を晴らし、死の謎を吉弥が解く。遊廓を舞台に描く艶やかミステリー!