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romance wa atsui uchi ni
ストーリーはともかく、榊花月さんはミステリーが好きなんだなって思わされた作品でした。
私もミステリーオタクだったもんで、微妙なネタが登場するたびにニヤリとさせられました。ミスオタしか使わないようなミステリ用語をバンバン使われてたし。こういうの、なんか妙に嬉しいんだよね。
桜庭が語るミステリ談義にニヤニヤ。バカミス乱発でネタギレしかけてる作家さんって〇〇さんぽいよな~wとか。いろんなことを思ったりして。
あとがきで榊さんが「やったことのないいろいろにチャレンジ」と書かれてましたが、これは、攻めを「作家」にして、彼にちまちまと小説談義をさせたのがチャレンジの一つだったのかな。これってなにげに難しいというか気恥ずかしいことなんじゃないかと妄想して、それで榊さんに萌えましたwスイマセン。
ただ肝心のラブのほうは、物足りなさがありましたね。
榊さんの描く俺様攻めは好きなんだけど、この攻めはデレが多すぎるというか分かりやすいというか。もっと俺様がいいんです!
受けと攻めの過去のエピソードや、受けが高校を退学した経緯などについても、もうちょい掘り下げて欲しかったな。
サクサクっと読了。
幼馴染みの熟成ラブですが、はじまりが早い。小学生の受けに惚れていた10歳年上の攻めですから、、
作者様の作品が好きで何作か読んでいると、お好きなカップリングがあるのかなと思いました。傲慢攻めと天然受けをよく見ます。
主人公の未空は高校を自主的にドロップアウト(これもよく見る)、ミステリ作家になった幼馴染みの一砂のところにアシスタントとして社会勉強をすることになるのですが…
もし未空がドロップアウトしなければ、一砂はいつ彼に手を出したのだろうか…。
攻めが作家の設定だったのはなかなか新鮮でした。作者様の作品って、メインカプに有名人キャラを据えることはなかったかと思います。その周辺にはいますけれども。まぁ、職業がなんであろうと、攻めは傲慢で尊大なところは変わりませんが笑
ミステリには疎いので、バカミスについて興味深く読みました。本格派もそそられるけれど、なんだかそちらの方が面白そう笑。脇キャラとしては、一砂の編集担当の島津さんが濃ゆい活躍してますね。一砂の犬を装いつつ完璧に作家を掌握してる怖〜い編集さんだ。
本作はエチシーンがわりとあって、受けが理性を失う感じも新鮮でした。作者様のそういうシーンは形式的な位置付けというか、受けが一方的に攻めに蹂躙されてるイメージだったので…。
2003年の作品なのですが、現在に通ずるBLらしさを感じるお話でした。