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dokusaisha ni kuchiduke wo
相原は、旅行紀行文をメインとするライターの父について回っていたため、幼いころから、転校の多い子供だった。早い時は、一ヶ月、長くても一年と同じ学校に通ったことはなかった。
そんな相原が、私立桜丘学園高等部に転校して一ヶ月、突然、学園に君臨する帝王こと生徒会長の荒木から呼び出しを受ける。その「来て当然」という態度に怒りを覚えた相原は、その呼び出しを拒否する。
ところが、荒木自ら相原の前に直接赴いてきて、何やら不気味な宣告を残して消える。
その後も生徒会のメンバーに付きまとわれ、執拗に生徒会へとお誘いを受ける相原。相原には、その理由も意味もわからなかったが、どうやら荒木と相原は以前通っていた小学校で会ったことがあるらしい。
そんな中、屋上で再会した相原に、「所有のしるしでもつけておこうか」と、荒木は脅迫まがいのディープキスをされてしまう。訳もわからず、混乱させられる相原だったがそんなことのあった帰り道、相原は車にひかれた子猫を見つけ、動物病院に連れて行く。すると、高校生にとっては高額な金額を請求されることとなる。
親に迷惑をかけられないと思った相原は、何とかお金を稼ごうと苦心する。
様々な方策を考えるも、全てうまくいかず、お金を用意できないまま中間テストの日を迎える……。
そして、テスト問題を見て、相原は驚く。お金を稼ぐ方法を探していた時に手に入れた生徒会のメンバーにだけ配られたプリントの問題が、ほとんどそのままテストの問題になっていたのだ。
相原はてっとり早くお金を稼ぐために、そのプリントと交換してもらうことにして、生徒会に出向いて行った。信じられないほどあっさりとお金を手に入れた相原だったが、今度は荒木から生徒会に入らないか? という誘いを受ける。
あっさり辞退した相原は、翌日、陰湿な報復を受けて、怒りのあまり生徒会室に乗り込んでいくと、今度は生徒会メンバーの面前で、身体を暴かれる羽目に陥ってしまう……
なんというか、いろいろ中途半端な感じのする話でした。
まず、荒木はいったい、何をしたいんだ? ワガママというのには、ちょっと目立たない感じがするし。
厳しいのか、と思えば、ほぼカンニングのようなことをする生徒会メンバーを放置してるし。
相原が受けた陰湿な嫌がらせは、荒木が指示してやらせたのかどうかもはっきりしないし……もし、荒木がやらせたのだとしたら、帝王と呼ばれるのには、器が小さすぎる感じがして、それはそれで嫌だし……という。
今のままじゃただのお飾りのような気がしてしょうがない。
それとも、荒木は自分の興味のあること以外はどうでもいいタイプなのかなー……
もう少し、荒木が帝王っぽい方が、萌えると思うんですが……
ちょっともったいない感じでした。