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あなたに触れたい。――でもそれは罪の始まり……
しっとりした主従物が好きな方にオススメです。
キスまでがとても長いのですが、そこがいい!その切ないジレジレ感が二人の関係を現わしているようでたまらなかったです。
国を亡くした王子の運命でよくあるBLパターンではなかった所が、新鮮でよかったです。
忠誠を誓う従者・カイ(20~)硬派敬語攻め×亡国の幽閉されている王子・レイヤ(17~)プライドの高い受け
敵国の戦によって国を滅ぼされて、王様お抱えの占い師が王子殺害を凶事と判断したことで、一生幽閉されることに。
レイヤの元には、王から派遣されたカイが従者としてやってくる。
敵国の王子の自分に忠実に仕えるカイの事を好意的に思っているが、レイヤはいつも無理な命令をして。
若くて武力もあるカイの未来は本来は明るいはずなのに、幽閉された王子の監視役なんて閑職でしかない。
ずっと側にいて欲しいのに、カイの将来を思ってわざと無理を言って辛く当たってしまう。
それを苦労しながらもこなすカイといい、互いを思い合うが故の気持ちが切ないです。
レイヤの側で一生を過ごす事が幸せだと忠義を尽くすカイは、主従萌の鏡です。
近寄るなと言われているので下からレイヤのいる塔を見上げたり、レイヤはレイヤでその姿を気付かれないように眺めたりと、受け攻めとも健気で健気で仕方がないです。
無理矢理が一切なくて、求めて求められての行為が、恋情を抑えに抑えてきた二人なだけに、すごくよかったです。
王位争い等はメインではなく、あくまでカイとレイヤ中心の話なので、亡国王子物としては珍しいかも。
ファンタジー童話のような出来事もあって、童話的なハッピーエンドが雰囲気と合っていてよかったです。
鏡に映った現代版のカイ×レイヤの話が「ささやきはキケンな誘惑」として、出ています。
両方読んだ感想では、この話だけで留めておいた方が思い出や読後感はよかったです。
エロ:★2 少なめですが、ようやく触れ合えた瞬間やキスだけでも印象深いです。
総合:★5 主従萌えの基本をしっかりと押さえてくれているので、満足です。