楽園

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楽園
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
23
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
37.5%
著者
うえだ真由 

作家さんの新作発表
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イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
大洋図書
レーベル
SHYノベルス
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813000860

あらすじ

山奥の修道院で清貧な生活を送っていた16歳の千聖の前に、冷たい瞳の青年・宗治が現れた。千聖は宗治に強く心惹かれる。しかし千聖の無垢な好意に苛だった宗治は、懺悔室に入れられた夜、千聖の体を強引に奪う。背徳感とあまりの快感に千聖は恐れを感じるが…。

表題作楽園

21歳,冷たい瞳の青年
16歳,修道士見習い

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数5

神に身を捧げた受けの初めての恋

千聖の天の『父』への思いが純粋であればあるほど、禁忌と背徳の香りが際立ちました。
ただ修道服を着ているってだけのなんちゃってでは、ありません。
どこか陰がある冷たい攻めを、純粋な受けが癒してくれます。こういう設定に弱いので、話の展開といいたまりません。
無理矢理があるので、苦手な方はご注意。

和久宗治(21)鬼畜トラウマクール攻め×修道院の子・森口千聖(16)天然一途受け
父親の影響で神への信仰心を持った千聖は、中学を卒業してから修道院のお世話に。
新しく入ってきた冷たい瞳の若い男に、千聖は目を奪われる。
年の近い千聖に面倒をみるように申しつけられて、千聖は無邪気に懐いていく。
宗治の態度は以前変わらずに冷たいままだったが、放っておけなくて宗治の逆鱗に触れてしまう。
懺悔室で反省を強いられた宗治に差し入れを持って行くと、「どうして、ここに来たの?」と触れてはいけないことを聞いてしまって。

両親から修道院に無理矢理入れられて、誰にも心を開かない宗治。
仕事も掃除もただやっているだけで、信仰心などはなにもない。
罪のない瞳で邪険にされても無邪気に懐く千聖に、苛立ちが増していく。苛立つのは、昔の甘かった自分と似ているからで。
まるで、自己を罰するように、千聖の身体を苛んでしまう。
誰も見ていなくても『父』に見られているという罪深い姿が千聖の羞恥を誘うようで、この背徳感が色気を誘ってエロいです。感じるのを堪える声が、非常にツボでした。
そうなっても、千聖は宗治に対する態度を変えようとしない。変わらずに恋する瞳を一途に向けて、熱い感情を訴えてくる。
実際に追い詰められているのは宗治の方で、苦悩が伝わってきます。
過去の事件の所為で苦しむのは宗治が愛していたからで、それを認められなくて苦しんでいます。
見かけは弱そうでも精神的に強い千聖から、宗治へ自発的にしかけるキスと抱擁シーンが、誰からも守ってあげるような感じがして凄く好きです。
千聖があまりにも綺麗で純粋なままなので離れようとするのだけれども、ずっと楽園で暮らしてきた千聖の思い切った決断に小気味いいものを感じました。
手をつないでさえいれば、どこまでも一緒にいけそうな2人の姿が愛しいです。

続編があるのならば、千聖のレジ打ち姿が見てみたいものです。

エロ:★4 この言葉に出来ない絶妙なエロさ、禁断の雰囲気が実にいいです。抱かれて、快感に歯止めが利かなくなっていく姿とかたまりません。
総合:★5 どん底からの再生と出発でしょうか。高星さんの繊細な絵と雰囲気がマッチしていました。

1

修道院ものです

修道院ものです。
とある秘密を抱えた攻めが入った山奥の修道院で出会ったのが、清貧生活に身を浸してる受け。
受けは攻めにピュアな眼差しで好意を示す。心のささくれた攻めはその好意を素直に受け入れられず、苛立ち、ある日懺悔室で無理やりレイプしてしまう。
それから背徳にまみれた関係がはじまる――。

修道院ものというのはBLの人気ジャンルのひとつのようで、過去にも何作か読みました。マリア像の前や教会のなかでする背徳に満ちたセックスが萌えをあおる要素なんだろうなと思います。
個人的には修道院ものには萌えません。
過去に読んだ修道院ものは、禁断のシチュエーションでの萌えセックスに大幅に筆がさかれてるものが多くて辟易させられたりしました。
けどさすがうえだ真由さん、イタズラにエロエロ描写を濃くすることなく、でも修道院萌えする人のためのサービス描写をきっちり入れつつ、二人の恋を優しくあたたかく育ててました。

修道院萌えなどない私ですが、受けが、快楽にあえぎつつも必死でマリア像の目を手でおおったシーンで、ちょっとゾクッとしたのはヒミツですwディープでシツコイ描写は苦手なんだけど、こういう、サラッとした短い描写に弱いんだよね私。

1

攻めの地雷踏みぬく天然受け様

子供の頃から父の影響で信仰心を深めていた千聖は、父が亡くなった後は中学を卒業して直ぐに修道院に入る。
…まぁーいえば、とても純粋無垢な子なのですよね。
天国のお父様(=神様)に恥ずかしくない生き方をしようと慎ましやかな生活を送っています。
対して、宗治は傷害事件(=兄をナイフで刺す ※最初にナイフを持ち出したのは兄)を起こしたことで父親の意向により入るので信仰心は皆無。
かなり険悪な状態の宗治兄弟…というか弟の絵の才能に嫉妬したお兄ちゃんが一方的に邪険な態度をとり続けていただけなのですが。
懸命に兄と普通の仲の良い兄弟関係を築きたいと頑張っていた宗治も、いつしか努力をしても思い通りの絵を描けずに自分に当たり散らすだけの兄を見下げるようになるのです。
素っ気ない態度を取っても好意をもって接してくる千聖は、そんな過去の自分と重なってしまい苛立ちが募るのです。

…そんな中での千聖の「どうしてここに来たの?」発言は思いっきり地雷なわけです。
千聖自身、宗治が来た理由には何か訳ありだということは察しがついていたはずなのに…このアホ子め(*`Д´)ノ!!!

取りあえず、1番最初の無理矢理シーンにおける千聖がマリア像の目を手で覆うのは背徳感が倍増で非情に印象的でした。

最後は2人で逃避行なの…ちょっと先が心配です(´;ω;`)ウッ…
でもきっと千聖はレジ打ちして頑張るよ←あとがき参照

0

純粋無垢かー…

どうも受け・千尋がダメでした。世間知らずで、ぶっちゃけ馬鹿なんですよ。
いや、ある意味純粋無垢なんでしょうが、無垢とかちょっと…w苦笑
しかも、宗治に嫌われているにも関わらず、なにかと話しかける千尋は見ててムカッと…。ずっと修道院にいたからしょうがないかもですがね。
まあ、こういう設定なで仕方ないんでしょうが、私には無理というか苦手なタイプでした。もう読んでて( ´゚д゚`)アリャー…とか。

ただ、マリアさまに快楽に溺れている姿を見られたくなく、マリア像の目を必至に隠しながのセックスはよかったです!
このシーンだけは結構強烈に残っています。これはよかったよかったw

この作品は受け・千尋が好きか嫌いかによって面白みが変わるのではないかと思います。私は微妙だったので、中立にさせていただきました。

1

アホの子

受けが純粋無垢というより、ダメなアホの子。
わたしは乗り切れませんでした。

0

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