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晴れて恋人同士になることができた正六位上蔵人・藤原諸兄と諸兄の家人・千寿丸。
今回の舞台は競べ馬。夏の宮中行事が舞台です。
宮中の人だけでなく、京都の人がみんな楽しみにしているその行事で、千寿丸は自分の顔とそっくりな人物と出会ってしまいます。
彼の名は藤原国経。藤原良房を叔父にもつ、中務省内舎人です。
それまで千寿丸の出自に疑問を抱いていた在原業平の調査によって、その出自が高貴なものであることが判明してしまいました。
一方、自分の顔を良く見たことがないので、国経とそっくりだと自覚していない千寿丸。
出自を知らされた諸兄は、畏れ多さのあまり千寿丸に触れられなくなってしまいます。
諸兄に嫌われてしまったと、小舎人童をあきらめて慈円阿闍梨のもとに逃げ込む千寿丸。
そして、それをひたひたと狙う野党の群れ。
追っ手をかけられ、必死に逃げる千寿丸は、自分がなぜ追われているのか理解できません。じつは、この追っ手には深いわけが…!
最後までどきどきしながら読みました。
野党の群れや、傀儡なども登場し、ちょっと脚色も入った楽しい設定になっています。
ここでもそ参謀・在原業平はいい味を出しています。
千寿丸に口吸いの仕方など伝授するあたりは、なかなかにそそられてしまいました。
なんか諸兄様性格的にすごく好きですね~
すっごい真面目で堅物で、でも出世とかには興味なくて、色恋沙汰も苦手で、肝心なとこで気が利かなかったりもするけど自分の非はすぐに認めるし素直で可愛いところもある.
すっごく背が高くて顔立ちはやや荒削りで女性陣には怖いって不評なんですが…
なんか全部ひっくるめて魅力的に書かれてるんですよ!!
女性に人気のない攻様も珍しいですよねー
でも読者と千寿丸には良さがわかるし相手役として申し分ないです(^○^)
対する千寿も綺麗で愛らしい顔立ちに何事も一生懸命で可愛くて諸兄様に献身的で頭の回転も早くて気が利いて…っていいとこだらけ!
これは皆ほっとかないのも納得ですねえ(^^;
前回同様恋愛だけでなく政治的思惑も絡んだ読み応えのある作品でした~
千寿がこんな美童でなければ巻き込まれなかったであろう事件が多々あり…
美しいっていいことばっかじゃないのねーとか(笑)
ただーし!
一つだけ不満というか嫌だったのが…
普段照れ屋なくせに千寿にエロい悪戯しかける時だけどっかの親父みたいになっちゃう諸兄様(笑)
今回も馬に相乗りしてる時後ろから千寿の股間まさぐって
「おや、こんなところになすびがなっているよ」
って言い始めて…その時点で私はギョッとして吹き出したんですが、更に
「不思議不思議、このなすびは撫でると大きくなるね。仙界のものだろうか?」
とか言ってちょっと諸兄様調子のりすぎじゃないか!?笑
なんかもう…///
このシリーズエロシーンがやたら恥ずかしいんですよね(笑)
平安時代特有の言葉遣いの成せるわざかもしれません(笑)