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youma na oresama to shimobe na boku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
私、個人的に『俺様攻』が大キライなんですよ。それでこちらのシリーズも、タイトルからしてちょっと無理そうだ、と敬遠してたんです。
でも読んでみたら、確かに『俺様』じゃないとは言いませんが、これならまあ大丈夫だな~と思いましたね。
だからと言って好きではないですが、これくらいならまだ平気です(あくまでも妖魔のキャラクターの話で、作品としてはまた別)。
あと、本筋には関係ないんですが、司野(攻)が妖魔なので体が冷たいんですね。普段はともかく、Hの描写でそれが出てくるたびに、なんかヤダなあ・・・と思ってしまいました。生理的嫌悪感というか、個人的な感覚です。
う~ん、ファンタジーは大好きだし、設定は悪くないと思うんですが、正直面白いとは思えないしまったく好みではないです。
どうせBL読むなら、もっとはっきり『BL!』がいいんですよ、私は(←H度ではなく!)。
そういう意味では最初から最後まで入り込む隙もありませんでした。
これは意識的なのか、ライトノベルに強引にBL要素突っ込んだみたいに感じたんです。どうもBLという感じがあまりしなかったんですよね。その分あっさり軽くて読みやすいのは確かでしょうが。
なんというか、Hがストーリー展開に馴染んでなかった気がしたんですよ。ラストに急遽ってあたりも、BLだから入れなきゃ的と言ったらあんまりですが、それくらいならもうHなしでも、別にもういちゃいちゃだけでいいんじゃないの?という感じがしました、私は。
それ以前に、こういう設定で書きたかったんなら無理に『BL』にする必要ないんじゃないの?BL以外も書かれる方だから余計にそう感じました。
たぶん、もともと椹野さん(特にこういう傾向の)がお好きな方にはピッタリなんだと思いますよ。
でも私は、これの本流と言っていいのかわかりませんが、こちらのメインも登場する『奇談シリーズ』も、どこがいいのかもさっぱりわからないくらい合わないので(ハッキリ言ってただつまらない)、こちらも楽しめなくて当然なのかもしれません。
私は椹野さんは初読みの『作る少年~』シリーズが大好きでそこから他も読み始めたんですが、かなりの数読んて思ったのはどれもこれもまあ悪くはない(もちろんダメなのもありますが)けど、ただそれだけだってことです。
別に『どうしてもダメ・ムリ』っていうわけじゃない、それなりに面白いとは感じる作品もあるんですよ。ですが、再読したいと思うことはほとんどありません。申し訳ないけど1回読んだらもう十分という程度が多いです。
こちらも、読まなきゃよかったとまでは言わないけど(読んでよかったともカケラも思ってないけど)、次読みたいと思えるだけのものもまた何もなかったんですよね。続きはもうどうでもいい。
当時、シリーズ既刊を纏め買いして、読まないまま新刊が出るたびに買ってはいたんですけどね~。新書8冊高かった・・・。
実は、これ読んだあとどうしても2巻に手が伸びないままずっと止まってたんですが、とうとう(読まないうちに!)全部手放してしまいました。もう絶対読むことはないと確信したので。←デビュー15周年記念フェアの小冊子(『金の眼鏡』『銀の眼鏡』)があまりにも酷かったので、もうスッパリ諦めがつきました。
私『未読のシリーズ全処分』はもうよっぽどでないとやんないんですけどね(読まずに何年も積んでるシリーズはいくつもあります)。
逆に、やるときはまず間違いなく『その作家と縁切り』ってくらい最後の手段なので、もう椹野さんは『作る少年~』の続編以外は買わないでしょう。
でも私の趣味でなく、この作家が好きなので、無念。
そのうち全部読むとしよう。
一巻は状況説明で、BLぽさは薄味。
ファンタジー好きなのに、妖魔好きなのになんでかなー。
ピンと来ない。
ありがちなのかもね。
キャラクターの年齢が若くて、リアルな背景をつけた理由が一巻はわからないです。
そのうち必要性がでるんですかね?
時間を置いて続巻ゲト予定。
椹野道流さん作品のシリーズものの一巻の面白さって神がかってるなァ…と思います。(といっても3シリーズしか読んだことがなく、しかも妖魔シリーズの2巻以降はまだ未読なのですが)
この作品も本当に面白かったですよ!
命を救われ、とある妖魔の下僕になった主人公。
主人公の、生真面目なのにのほほんとしてて、気が弱いのに前向きな性格が良かったです。実にかわいい。
妖魔のもとで下僕をはじめるんですが、かなり待遇のいい下僕です。
なにせ自らの血を差し出すのが下僕最大の仕事なもんで、ご主人さまはきちんきちんと食事をくれるし、素晴らしい生活環境のなかで「飼って」くれるわけで。血をあげるのは痛そうだけど、こんな下僕になら私もやりたい。
妖魔のほうは、俺様だし突拍子もないことを言ったりやったりはするんだけど、芯は優しい。
千年ものあいだひとりきりだったせいで、本人は認めないけど孤独を抱えている。
さらに、千年前に離れた主の記憶が、彼に甘ずっぱくて切ない夢を見させる。
思い出話のなかにしか登場しないこの平安時代の主と妖魔の関係がまたすごくいいんだよー。
タイトルから想像するよりもずっとストーリー性がありましたね。
何処まで付いていない受け様を気の毒に思いながら読み続け
まるで恐怖映画のスプラッターのごとく瀕死の重傷を負った
受け様、2年続けて大学落ちてその日にバイトを地味だと言う
ふざけた理由でクビになりとどめは帰り道にひき逃げに・・・
そして今にも死にそうだと言うのに呑気な感じで感慨に耽る
呑気を通り越して鈍感さん、そして諦め良すぎる感じで死を覚悟
そこへ現れるのが主役の妖魔な攻め様です。
この攻め様さすが妖魔さんですねって言うくらい瀕死の受け様に
手酷い扱いをしてます、口調もまさしくオレ様ですよ。
そして助けてやる代わりに下僕&餌としての契約を迫られ
半分本気にしていなかった受け様ですがダメ元でOKしちゃう。
それからこれから長く続いていくお話が始まるのです。
千年前に若き陰陽師に呪いを施され人の姿になった攻め様。
攻め様に人間として暮らす様々事を教えつつ一緒にいたその人は
事故で亡くなり長い間壺に捕らわれていた攻め様が偶然解放され
しかし呪いは主が死んでもそのままで、そして見つけたのが
瀕死の受け様、後半まで読んだ時にこれは運命だったのではと
思わせられる、だって主が事故で死に、千年後に事故で瀕死の
受け様と出会い、さらに受け様の放つ気は亡くなった主と同じ色で
まさに輪廻なのかと・・・
妖魔なのに亡くなった主の言葉を今でも守っている攻め様の意外な
素直さも萌え心を擽ります。
そして今回は二人が互いに心を開いている事を確認し合うお話です。
初めて読んだのはずいぶん昔ですが、しっかりとした設定とストーリー、なにより二人の考えや感情の人間らしさ(片方は妖魔ですが)にすっかり惹かれてしまったのを覚えています。
ストーリーは他の方々が説明してらっしゃるので省きますが、この物語の魅力は主人公二人のキャラだと思います。
唯我独尊で、平安時代の若い頃には荒っぽい子どもそのものであった司野(攻)ですが、一人の陰陽師に躾を受け、情緒を学び、その人の死を経験した後に1000年という時を一人で過ごすことで、非常に思慮深くなっています。彼がこうなるまでにどれほどのことを考えてきたのだろうと思うと、愛しいような切ないような、なんとも言えない気持ちになりました。
受けの正路はおっとりしていて抜けているようなところもありますが、人の本質を見抜く力と何事にも一生懸命に頑張る素直さがあり、こちらも非常に好感が持てました。あまりにも冷静でそっけない感じの司野の、本当は純粋で好奇心旺盛なところや、かつての主であった陰陽師辰冬さんの教えをきちんと心に留めて受け継いでいるところを、しっかりと理解しています。
「司野は完璧だが、それは彼が妖魔だからでは、きっとない。そうではなくて・・・努力しているからだ」という正路のモノローグに、ジンと心が温かくなりました。
ストーリーはオカルト要素があり、とても面白いです。
この設定よく考えたなーと思いました(笑)
大学入試に落ちたあげく、バイトを突然クビに……
浪人生正路の最悪の日をしめくくったのはまさかのひき逃げ事故だった。
次第に意識が遠のく中、現れたのは自分は妖魔だと名乗る謎の超絶美形、司野。
彼は正路の命を救う変わりに自分の「下僕」となることも要求してきて……
奇談シリーズの司野さん登場につられて再読。
ああこんなんだったなという記憶と、ああBLだなという微妙な違和感(笑)と。
冒頭の事故のシーンが椹野さんだけあってひっじょうにリアルです。
しかもそれが正路一人称で語られるから余計に怖い。
ものすごいオレ様というか、無茶苦茶な要求をしてくる司野のキャラクターも、妖魔だと言われるともう納得せざるを得ない。これが人外の力か。
どこまでいってもマイペースでオレ様な司野とは対称的に、主人公の正路くんが大変いい子です。
こんなめちゃくちゃで理不尽な状況、とまどいながらも受け入れてしまう柔軟な彼は結構な大物だと思う。
しかしお話が不思議系に重点をおかれればおかれるほど、BL展開というかぶっちゃけエロはなくてもいいかもしれないと思ってしまったらきっとダメなんだろうなあ。
まあこの場合司野から見たらエロというか、お食事なワケで難しい問題なのですが。
正路が徐々に司野に惹かれていく過程にはキュンキュンしました。
辰巳司野(妖魔 骨董品屋の店主)×足達正路(浪人生 司野の下僕)
大学入試で不合格になりバイトもクビになってしまった正路は、ひき逃げされ瀕死の状態になってしまいます。意識が途切れかけたその時、自分が妖魔だという若い男から「下僕になれば命を救ってやる」と選択を迫られます。結局妖魔(司野)の下僕となって生きることを選択した正路は、司野が店主を務める骨董品店「忘暁堂」を手伝いつつ霊力を高める修業をし、さらに定期的に司野の「餌」になるという日々を送ることになります。
「妖僕シリーズ」の1作目です。
“死ぬか下僕になるか”というある意味究極な選択を迫られ、怪我を治してもらったとはいえ妖魔の下僕になるなんて、釈然としないのでは!?と思ってしまうのですが、当人である正路は素直(悪く言えば単純)でおっとりしたタイプなので、一見理不尽にも思える運命でもすぐに受け入れてしまいます。そのため二人のやり取りはギスギスしたものではなく、むしろほのぼのしているぐらいで読んでいても楽しいですし、司野から言われることに対して正路がいちいち拒むこともないので、変に意固地になりストーリーが前に進まなくなるということもなく、スムーズに次の展開へ移っていくのでテンポよく読み進めることができました。
骨董品店を営む上で「付喪神」がとり憑いた品物のトラブルを解決していくという設定は、ちょっとしたオカルト的な雰囲気があって楽しめましたし、千年生きていた妖魔の司野の過去(陰陽師の主がいたことなど)も興味深いエピソードになっていました。
主人公の一人が妖魔ということで、BLとしては多少特殊な設定に分類される作品だと思うのですが、特に今作について言えばBL要素はありつつも、二人の間にはまだラブな感情は芽生えていませんし(好意ぐらいの感じ)、H=“「餌」として正路の「気」を司野に与える行為”という印象が強いので、ラブをメインで読みたい方からすればちょっともどかしさを感じてしまうかもしれません。ただ明らかに正路は司野に惹かれていて行為を嫌がっていはいませんし、司野にも「餌」としてではなくセックスという意識をもってほしいと望んでいるので、こちらはもう時間の問題という感じです。ただ司野は人間の心(細かい機微)についてはものすごく鈍感というか、考えが及ばない部分があるんですよね。なので司野にそういった感情を求めていくのは結構大変なことかもしれないなと思ってしまいました。
とりあえず1作目ということもあり、二人の関係よりもどちらかと言うと、状況などの説明的な部分が比較的多めだったような印象があるので、二人の距離が縮まっていく過程は次作以降を楽しみにしたいと思います。