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いくら多くても、多すぎることはない!・・・・・はず。
自己完結な「ひとりごとの恋」の不毛さ。
どんなに好きでもただ思っているだけでは何も通じない、始まらない。
それは恋愛に限ったことではなく、
たとえ家族の間でも、ちゃんと言葉にすれば、
つながり、拡がる関係もあるのだよ。
そんな、真っ当なメッセージで貫かれたおはなし。
どんなに、悦巳が無遠慮で傍若無人に見えても、
どんなに、菱田兄が独善的で傲慢に見えても、
最終的には誰一人悪人はいないので、読後感は爽やかです。
そして、今回この本を手に入れた理由は「イラスト:鳥人ヒロミ」。
鳥人先生、あんまり挿絵のお仕事は多くないし、先生的には過去の絵にいろいろ思うところもおありかもしれないが、私としてはこのくらいの時期の、このタッチの絵が好き。
榎田さんの作品は、安心して読めるから好き。
ちょっと心の痛い作品を読んだ後だっただけに、
ちょっぴり癒されました(*´ω`)ぬふv
同期で部下の親友にずっと片想いを続けてきた受。
その想いを告げるつもりない、一生胸に秘めたままとひた隠しにしてきた思いを、なんと親友の弟にバレてしまう。それをネタに脅されて、同居することになり、好きだと告げられるのだが・・・?!
ということで、一方通行な三角関係から~なお話ですねww
弟(攻)→受→親友
最終的に、親友に自分が好きだという事は言わないままでしたが、なんだかホッコリと幸せな終わり方だったので、すごく気持ちよく読めました。
最近、終わりがスッキリしない作品を立て続けに読んでいたせいなのか、すごくよかった、
ちょっと強引で、抜けてるところもあるけれど、
それはそれでまっすぐな年下攻としても面白かったのではないでしょうか。
あわや強姦から、最後の和姦のくだり
可愛かったです。
最後の、お兄さん
「僕も好きにするぞ」が何気に好きだった( ´艸`)ムププ
僕も好きに生きたいwwwなんか妙に可愛かった
それまでの敬意見れば余計に
今後の幸せな生活が目に浮かぶようにホッコリ優しい気持ちになりました。
好き
榎田尤利さんお得意の、ユーモアたっぷりのラブコメです。
全体的なトーンは漫画家シリーズとか藤井沢商店街シリーズみたいな感じ。
ポップで、笑えて切なくなって優しい気持ちになれる、そういうお話です。
主人公は30歳を目前にした有能なリーマン。クールビューティメガネ受け、その心は恋愛下手のクソ真面目人間。六年半ものあいだ、親友に片思いしている。
物語は、その親友が結婚し、離婚したところから始まります。
離婚を機に、その親友とルームシェアすることになるんですが、奥手な主人公はこれをキッカケに親友をモノにしてやろうなんてこれっぽっちも考えてません。ただ側にいたい、支えてあげたいという、乙女的な思考しかない。
順調に始まるかに見えた同居生活ですが、そのマンションに親友の弟(攻め)まで転がりこんでくる羽目になります。
「あんた、兄貴が好きなんだろ?しばらくおれをここに置いてくれれば言わない」
つまり、脅しです。
この弟くんは、主人公のことが好きなんです。
ついでに脅してカラダまで求める弟くんは、主人公が涙を浮かべつつも身を任せようとするのを見て、途中でやめたりする。兄貴への嫉妬と、主人公への劣情のを我慢。このシーンでキュンとなりました。
天然ボケな主人公が、少しずつ少しずつ弟くんに惹かれていく過程が自然で、心地よかった。
しかし榎田尤利さんの大円団っぷりは見事ですw
職場ではキレ者と評判の菱田がひた隠しにしているのは親友への報われない片思い。
期せずその友人牧野を居候させることになった菱田だったが、なぜかそれには牧野の弟、悦巳がついてきた。
早々に菱田の牧野への想いに気づいた悦巳は、ばらされたくなかったら自分も同居させろと脅してきて……
親友への報われない恋心を抱えた主人公と親友の弟というシチュエーションはBL的に結構王道な気がしないでもない。
でも色々あって親友の弟と同居という展開は色々見てきたけど、親友も一緒ってのは初めて見たかも。
仕事の出来るクールビューティな主人公はその実見栄っ張りの意地っ張りのがんばり屋さん。自分の想い人のためなら身を削るような無茶もするから、見てられなくなる悦巳の気持ちもわかる。
そんな悦巳も一見ちゃらちゃらしてるように見えるけれど結構真面目で、なにより優しい。
この二人の関係性だけじゃなくて、双方の兄弟にも色々確執があって、そんなところもまた楽しかったです。
榎田さんの書く女の子が好きだなあ。強くて格好いい牧野の元妻とか、悦巳の逃亡先の美女加藤とか。
なんかものすごい事はなにも書いてないんだけど、ちょっとだけ人生とか生き方について考えさせてくれる作品でした。
1冊丸ごと表題作です。表紙イラストから受ける印象そのままの作品でした。
友也(ともなり・受け)の目線でストーリーが進んでいきます。
友也は片思いの相手・牧野のために自分を犠牲にすることを厭いません。身を粉にして倒れるまで働きます。そしてそのことを牧野には隠し通そうとします。そしてそれは自分がしたいからしていると満足をします。どことなくユーモラスな思考のためか、健気というより、自己完結型そのもので、悲壮や切なさはあまり感じません。
そして、友也を好きな悦巳は、そんな友也の態度にイラついてしまい、襲うともするのですが、果たせません。
好きな相手じゃないから、気持ちを知られたくないと虚勢を張ることもないし、好かれたいと欲を出す事もないから、素直になれる。そしてそんな自分の気持ちを、悦巳は好きだから分かりたいと思ってくれるから通じ合える。悦巳が出て行く場面のくだり、じんとしました。
そして、「内緒にはしているんだけど、本音では気がついてほしい」ではなく、見事に最後まで意地を張って片思いの相手に気づかせなかった友也に天晴でした。ひとりごとがすっかり減った、というラスト一文も素敵でした。リーマン×自営業カップル、お勧めです。