きみへの愛におぼれる

kimi eno ai ni oboreru

きみへの愛におぼれる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
1
得点
17
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
40%
著者
池戸裕子 

作家さんの新作発表
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イラスト
史堂櫂 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784775527115

あらすじ

「俺と友達にならないか?」
──周囲に対して常に身構えている津上は、会社の同僚である高瀬からそう声をかけられた。
他人の心を緩やかに開いてくれる高瀬に、津上は惹かれずにはいられない。
かつて津上の恋愛対象は女性のみだったが、ある出来事のせいで
同性にも恋情を抱くようになっていた。
けれど、津上には高瀬を遠くから見つめることしかできず、迷う心を捨てて
結婚したほうがいいと考えて……。

表題作きみへの愛におぼれる

食品会社総務部勤務, 29歳
食品会社宣伝部勤務, 29歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

愛情の代わりに何をすり替えたのだろうか…

2017年刊。
う~ん…普段甘々とかほのぼのしたハッピーエンド系の話が好きな自分にとって、この話はどの部分を前向きに捉えていいのか難しい。

主人公・津上は容姿、仕事ぶりに過大評価を得ていると内心戸惑っているサラリーマンだ。
異性との付き合いを意識して結婚相談所を介して知り合った彼女が居たが、同僚の高瀬への憧れを断ち切れずに別れてしまった。

津上は意を決してノンケの高瀬に「俺を抱いてくれ」と頼んだが、好きだと告白した訳でもない。
高瀬のほうも津上との関係を友達として拘っているのに、いざ津上とすっぱり縁を切ってしまうと彼がどうなってしまうかって心配から目が離せなくなってしまったような…
ノンケとしての範疇で津上に好感を持ってたのを、愛情にすり替えてしまっているような…
どうも同性を好きになる一線を越えるという思い切りを感じ取れずにすっきりしない。

自分にとって相手に自然にほだされていくって感情を感じ取れなかったってのは確かだ。
この二人、元から相手に求めている根本的なものが違っているんじゃないだろうか。

最終的には津上の望みは叶った訳だが、幸福な気持ちに満たされるって感覚が湧いてこない。
この話、硬い、というか重いって印象が最後まで拭えなかった。

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