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koukinaru kake
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ああ、今ほどおのれの英語力の拙さを悔やんだことはありません。
ここですか、ここで切りますか…というシーンで無慈悲にもこの2巻は幕となりました。あとはこの冬刊行予定という3巻(ここで完結らしい)を指をくわえて待つしかありません。原書なら今すぐにでもAmazonでポチれるのに!! 辞書引き引きのたどたどしい追っかけ読みではこの物語の壮大なスケールも胸のすく疾走感も到底味わえっこありません。
1巻からこの2巻までも相当空きましたが、そこまで焦れ焦れ感には苛まれませんでした。何しろ1巻は専ら舞台が権謀術数うごめく陰鬱なお城の中だけ、おまけに片方の主役のデイメン(アキエロスの王子さま)はほとんど鎖につながれてるか妙な薬をかがされてヘロヘロになってるかで、せっかくの驚異の身体能力も戦う上でもエロ方面でもまったくの持ち腐れ。そのうえ相手役のローレント(ヴェーレの王子さま)ときたら、ちょっとデイメンがお風呂でおさわりしたくらいで半殺しの目に遭わせるような冷血っぷり。せっかく王子×王子(現状は訳アリで奴隷×王子ですが)の個人的には大好物の設定なのに、どこをどうつついたらこの2人でLOVEが成立するのやら、まるで読めない展開だったからです。
それがこの2巻、城を出て、2人まだまだ相いれないところはありながらも、同じ目的のために手を組み、ともに戦場に向かうところから俄然物語も鎖を解かれたかのように生き生きと走りだします。幾度も手を携えて危機に立ち向かい、死線を越えてゆくうちに、相手の意外な一面が見えてくる。自分には思いもよらない発想、できない芸当。そして芽生える新しい感情。互いに背中を預けるに足る信頼と、さらにその先の、もっと奥深く互いの中に分け入りたいと願う強い情動。戦況の盛り上がりに合わせるように2人の気持ちも徐々に高まってゆき、そして2巻もそろそろ終わりに差し掛かろうかというあたりでようやく初めてのキス、さらに初めての夜へとたどり着くのです。
ここまで時間がかかったのは、一見「氷の処女」と臣下にまでひそかに噂されてるローレントのツンツンぶりが主な原因のようですが、実はデイメンの側にも大いに責任ありです。彼は強引に奪うということをしない攻めなのです。それは彼に力がないからではなく、むしろその逆で、アキエロスの王位継承者としていずれ手にするはずの強大な権力も、戦士としての人並外れた戦闘能力も、彼にとっては自分より弱いもの、そして大切なものを護るためのものなのです。だから決して自分の欲望を満たすためにそれをふるったりはしない。2人の初めての夜も、むしろ場数を踏んでないローレントのほうが押せ押せで迫ってゆかなかったら、到底成就することはかなわなかったでしょう。
そしてローレント。物語は終始デイメンの視点で進んでゆくので、特に最初の方はとても分かりづらいキャラだったのですが、彼の生い立ちやヴェーレでの立ち位置など、詳細なバックグラウンドが明らかになるにつれ、その冷酷さも猜疑心も二枚舌も、自らを護るための鎧であったのだと分かってきます。13歳でいきなり父と兄を失い、にわかに繰り上げ王太子となったものの、唯一頼るべき後見役のはずの叔父からは執拗に行く手を阻まれ、揚げ句命まで狙われる始末。華やかな宮廷で、多くの崇拝者にその美貌をたたえられながらも、誰一人心から信頼できる相手もない、そんな孤独の底に長らくいたのですから。
そんなローレントが初めて身も心も許したデイメン。実はは彼こそが7年前、兄を手にかけた敵であり、ローレントの不幸の始まりなのですが、その事実をデイメンはいまだ告白できずにいます。重い秘密を抱えたまま迎えた初めての夜は苦く、けれどどこまでも甘く。しかもこの一夜が明ければ、2人は国境を隔てて離れ離れになるさだめ。もう一生逢うこともかなわないか、敵の王同士として相まみえるか。限りある時間と知って尚更募る想い。「王国か、この一瞬か」ローレントを抱きしめながらこの恋のためなら玉座をなげうっても…と迷うデイメン。でも一国の王子としての誇りから、ローレントはそれを許さない。やがて運命の夜は明け、ローレントに迫る叔父の罠。時を同じくして現れたアキエロスの軍勢は敵か、それとも…
そうですここが2巻の終わりなのです。次は冬ですか…随分幅がありますよね。やっぱ待てる気がしない。ポチる? ポチっちゃう?
前作、叛獄の王子で「この二人がどうやって恋に落ちるの?」と興味津々のまま待ち続けた11ヶ月間。
やってくれました!
まるでダルタニアン物語の様な陰謀術作、ホロウ・クラウン(すみません。BBCのドラマ版を観ただけなんですけど)の様な大がかりな戦闘シーン。
パキャットさん、あんたはデュマか?シェイクスピアか?
おまけに(ちょっとだけ真面目な話をすれば)異なる文化で育った者同士が、同じ場で共同の経験(この場合は『戦い』なんですけれど)をすることによって、お互いの中に、自分に足りないものや違ったものの見方をを獲得していき、尊敬し合える様になるという文化の激突と融和を描いてもいる。
それだけじゃないんですっ!
その陰謀術作が、その戦闘が、その異文化との遭遇が何のためにあったのかと言えば、胸が絞られる様に切なく、読み終わってからも何度も思い出すほど甘い、二人のラブシーンのためにあったんじゃないかと思うんですね。900ページ(ちゃんと確認していないけど)位の、長い長い道程があったからこその、美しいシーンでありました。
大げさ?
いやいやいやいや、
ご一読いただければ、私の興奮をご理解いただけるのではないかと。
もう、次巻の発行までの日々がもどかしい!
あ、最後に地雷よけを。
デイメンが女性といたす部分が出て来ます。
「強い男の子種を……」という話で、描写はほとんどありません。「もう、そういうの一瞬たりとも読みたくない」という方でなければ大丈夫ではないかと思いますが、念のため。
ネタバレなし。
内容については既に詳しく書かれている方がいるので省きますが………
墓場まで持っていきたいBLのうちの1つです。
海外ではめちゃくちゃ人気らしいですけど、日本で全然話題にならないのが不思議でしょうがないです。
BL小説って恋愛だけしてる小説が多いですけど、そういうのも悪かないけど~がっつり骨太ストーリーのBLも読みたいわ~という方、必見です。面白いですよ。
BL的にたまらないポイントはたくさんあるんですが、特にラブシーンが最高ですね。
めちゃくちゃ濃厚とかそういうんじゃなくて、こう……心にくる。
1巻を読み終わった時点ではこの二人が???致す仲になるの…?ってかんじだったんですけど、二人が少しずつ惹かれ合っていく描写と高まっていく緊張感とがもう…言葉はいらない…ってかんじ。
小説が読める腐女子は読んでおいて損はないと思います。
傑作です。肉で例えるならA5肉。挿し絵もめちゃくちゃきれいですし。
シリーズに今頃着手。よゆーだろと高を括っていた私がバカでした、ごめんなさいの怒涛の2巻、本編430P(ほかの本の2倍近く・・)。萌2にしようかなと考えていたら、後半で怒涛の運命のるつぼ?謀略?に巻き込まれ、うああああああああと絶叫悶絶で終わって心臓バクバク、神です。タイトルは黒髪奴隷さんのセリフ、萌え死ぬかと思った。
1巻で「国境近くに行きやがれ」と敵対する叔父に放り出された金髪王子+黒髪奴隷(元王子)。叔父が幾重にも仕掛けている罠・謀略を避け、躱し、寄せ集め部隊をまとめあげ、国境にたどり着いたけれど、既に二国間での揉め事は始まり、山岳民族、パトラスを巻き込み、そして驚愕のまま3巻へ・・というお話。
二人の王子以外の登場人物(めちゃネタバレ含む)
執政:金髪王子ローレントの叔父。いい人っぽく見せてて腹黒真っ黒、真正悪党っぽい。
ゴヴァート:執政の飼い犬。金髪王子についてきたけど、途中でやり込められて退場
ジョード:金髪王子の近衛兵、部隊まとめ役に昇格、いいやつだけど可哀想。
アイメリック:グイオン元老の4男。ジョードと良い仲になる。
グイオン:執政よりの元老。
パスカル:金髪王子部隊と行動を共にしている医師。
ニカンドロス:デルファ(金髪王子の国ヴァーレから黒髪奴隷の国アキエロスが奪った地方)の首長。
最後の方で登場。
ハルヴィク(♀):山岳民族?の首領?金髪王子と共闘する。
トルヴェルド:パトラスの王子。金髪王子より。
トゥアルス:金髪王子と黒髪奴隷の国の間の要衝である砦の太守。時の渦に飲み込まれていく前に運命の一言を発する。
グイマール:ラヴェネル砦の兵、黒髪奴隷の後任になる予定だったが。
ニケイス:幼くして執政に認められた色子。頭良い、ひねくれもの。彼の本当の人生を奪ったのは何。
言葉にならない、胸がキツイ、頭をかきむしりそう。最後、涙が止まらなかったです。
神よ、二人にご加護をと祈る気分で、(ちょっと一呼吸、間を置こう)、3巻へ。
シリーズ全巻読む前に、2巻までの純粋なレビューを書こうと思っていたのですが、レビューを書く間も惜しく3巻、外伝と読み切ってしまいました。シリーズでは2巻が特に好き!ご褒美の外伝も好きだけど。
戦闘シーンの壮大さよ!!!まずここを語っておかねばなりません。2巻は特に大きな軍を動かすシーンが多くて、一般漫画でもこういう軍師の作品が好きなので堪らなかった!商業BL漫画では一層書くことが難しいだろう世界観です。小説の醍醐味を味わう。息を詰める、時がゆっくり流れるかのような戦闘シーン…ストーリーも面白いのですが、文章力にもしっかり魅了されました。
2巻では早々に互いの剣術の素晴らしさを実感して認め合う2人。ローレントは口だけじゃない、してデイメンも身体だけではない。
後半ではデイメンがデイメンの能力でもって、人種ではなく人として兵達の信頼を勝ち取っていきます。地位がどうのこうのとしている貴族に比べて、兵はむしろ単純です。
基本的にはデイメン視点で書かれるこの作品ですが、たまにある2人が主語になった地の文が好きで。「道外れたところに馬を〜朝には〜二人とも承知していた」とか、屋根の上を駆け抜けるシーンとか、相入れなかった2人が同じ時に同じ事を考えているというだけで気持ちが昂る。
2巻で最初の衝撃はローレントの「ありがとう」でした。あと「お早う」とかね。1巻で鞭打ちで半殺しどころか9割殺した男に対して、こんな何気ない挨拶をする日がこようとは!ローレントが、ひとりの人としてデイメンを尊重している…これが策略だったにせよいつからか真実になったわけで、はぁ…良い男と良い男の共演
肩を揉むシーンなどで興奮のお預けを食らい続けて遂にこの巻では2人の濡れ場が!
焦らされ、もうローレントの本心はどれなのか!ローレント自身にも分かってないんじゃないか!いや聡い彼の事だから、そんな自分までも分析しているのかもしれない。
パスカルがオーギュステを評して「誰よりも強く、世継ぎの王太子であり、まさに生まれながらの君主であった」という場面、その着前のローレントの言と併せて、まさにデイメンのことだな。オーギュステを愛したローレントがデイメンを愛さないわけがない。
誰も死なない、あるいは下手に死んでる物語ではなく、死をもって深みを増すこの作品が好きです。
凄い神評価率ですね…!
BLという括りにしておくだけではもったいない…読み応えバッチシな第二弾でした。
メイン二人の関係だけでなく、純粋に戦いの行く末が気になってしょーがなかった!
こりゃまた続きが気になるところで終わっているので、ノンストップで次の巻に進みたいと思います。
奴隷と王子の二人がこの巻の終盤に行ったことはとても尊かったです。
不穏な空気しかなかった初めましてからよくぞここまで…。
じっくりとした書き込み、描写があったからこそ二人の進展が徐々に伝わってきて、純粋に胸キュンでした。
だけどデイメンの正体を思うと…切なく苦しくもなんとかうまくおさまらんかな…。
おぞましき執政との対決…とても楽しみです。
容赦のなさやばいですね。
お気に入りは王子の色子シーンです。
凄く魅惑的だった!
攻めが3人(か、それ以上)の女性と子作り(?)するラブシーンが萎えます。
描写はほとんど無いと書いてる人もいますが、それなりの描写はあります。
例えば「彼女はデイメンの上で、のたうつように身を震わせて激しい絶頂を迎えた」とか、
「二度目はもっと開いて身を任せ」というように、いくつかの描写が書かれています。
2人目と3人目の女性は攻めに体を密着させる描写までです。
個人的には地雷というよりも、せっかく攻めと受けの距離が縮まってきたのに萎える展開という感じです。
元々女癖の悪い攻めとか、過去にそういうことがあったという設定ならともかく、現在進行形で、せっかく受けとの信頼関係も少しずつ出てきたところでこれはあんまりなのでは…?
受けの命令というか、族長の頼みで部族の女性に子種を仕込むという展開なのですが、別に必要性も感じないし、何故ここで?という疑問ばかりです。
日本のBLを読み慣れてる人には、こういう展開が地雷の人は結構いるのではと思います。
多分ですが、日本のBLなら担当編集さんが攻めと受けの距離が縮まり始めたときに攻めが複数の女性と思いっきりヤリまくる展開はNGになるのではと思いました。
ただ、後半からの怒涛の展開や、受けとの初夜のシーンはとても丁寧にページ数も割いて書かれていて、本当にお互いが特別な存在であるというのがよく判ります。
1巻に比べると翻訳も多少は読みやすいですが、やはり分かりにくい部分が多く、何度も同じとこを読み返して理解する感じでした。
「それ」が何を示すのか分かりにくい言い回しや、誰のセリフか分かりにくい部分があります。
ですが、もはや挫折せずに最後まで読了出来そうなくらいには面白く目が離せない展開になってきました。
続けて3巻に突入します!