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kawaikushitetene
猫が好きなのに、猫に嫌われる男。という設定に惹かれて。
読んでみると、猫はあんまり出てこない〜。
猫に嫌われる=声が大きくて、体も態度もデカくて、無理矢理触ろうとしたり、追いかけたり、etc…
そりゃ嫌われて当たり前だー‼︎と叫びたくなる男が出てくるから。
猫ちゃんは、この男の気配を感じるだけで逃げ出し、決して出てきません。
ならこの男。
BLの登場人物としてはどうなの?
これがね。意外と…
…って感じで、無神経でデリカシー無し、人を人とも思わない。こんな人と同じ部署嫌だ〜みたいな二本木と、人との和を乱したくない垣内という正反対な2人がそうなっちゃうBLマジック。
読んだ後振り返ると、彼らの性格とか行動とかが色々引っかかるのよね。
でも実際読んでる最中は面白くて一気に読んじゃったわけだから、やっぱり「面白い!」が正解なんだと思う。
だって受けの垣内だって相当ヘンですよ…
可愛いもの好き、猫好きはいいとして。
学生時代は可愛い系の彼女と服を脱がさずのHをし、社会人の今はロリっぽい木綿のギンガム系下着見たさにランパブ通い。
こういう情報いらん〜!
となります。
だけど、2人のHシーンは二本木は溺愛男になるし、垣内は素直に感じるし、でなかなかイイ感じです。
勢いで読むと萌x2なんだけど、よく考えると色々あるんでやっぱ「萌」かな。
なんだかんだ二本木も猫っぽい所あるような。人を人とも思わずしたいようにする。
そんな大型猫に対して自ら「下僕」役をやってしまう垣内…
可愛いものが大好きな垣内は、愛猫のドナと過ごす時間が一番の幸せ。そして、なるべくならばいさかいは避けて生きていきたいタイプ。
そんな垣内の平和をかき乱すのが、同僚の二本木。
彼は歯に衣着せぬ物言いで、空気を読まず、ずばずば“本当のこと”を言ってしまう。
垣内は、二本木のことは認めつつも、もう少し物の言い方だけは考えてほしい、と何度も苦言を呈していた。
そんなある日、二本木が猫好きなのにまったく猫に好かれないことに悩んでるのを知り……
という話でした。
自分を強く持っていて、周囲の空気を読まないんだと思っていた人が、実は小学生並みの情緒の発達しかしてなくて、垣内はだんだんそんな二本木のことがかわいく見えてくるんですよね……
わがまま攻め、なのかな……?
二本木は自分の要求を通すのもストレートですけど、愛情表現もストレートです。
これってちょっと描き方を間違えると、ただの嫌な奴なんですけど、その辺りはさすがの作者さんで、厭味なく書ききってくださっていて、好感度は高い。
そして、二度目に読んだ時に思ったんですが、二本木につられて周りがどんどん変わっていく姿が、きちんとご都合主義ではなく、リアリティある形で書かれている話でした。
どちらかというと、少し時間をおいて二度目を呼んだ方が、味わい深くなっていい本だなあと思いました。
表題作+SS「釣った猫には餌をやる」+おまけ「贅沢三昧」(これのみ攻め視点)
可愛いものが大好きな垣内(受け)は場の空気が乱れることを嫌いで、他人を慮ることなく思ったこと言っては他人と無用な軋轢を生む二本木(攻め)のことを苦手に思っていました。それでも、職場の空気が悪くなるのが嫌な垣内は、二本木に毎度苦言を呈しては正論で返されるという毎日を送っています。そんなことを繰り返しているうちに何故か二本
木に懐かれてしまい、食事や飲みに行ったりする仲になります。
そんなある日、二本木が実家の義姉の猫が大好きなのに触らせてもらえないという悩みを聞きます。自分も猫を飼っているという話をうっかりしてしまったために猫に会いたいがために家に連れて行く羽目になります。
垣内は可愛いものが大好きで、飼い猫のドナを文字通り猫可愛がりしています。
家の中はかわいい猫グッズで溢れていて家族にさえ引かれるような有様です。
昔から空気を読みすぎるせいで揉め事に関わり合いたくないのに巻き込まれることが多い損な性格をしています。そんな垣内からすれば、わざわざ揉め事を作り出す二本木はとても苦手だけれど、相手がどう思うかなどお構いなしに思ったことをズケズケと言えるところを内心では羨ましいと思っています。
猫に触りたい二本木が家に入り浸るようになると、ご飯を作ったり、クッションやら部屋着やら用意して居心地のよい部屋にして世話を焼いてしまうのです。
そして、周りを気にせず好きなことが言える二本木が羨ましくて憧れると思っているうちに恋情に変わっていったことに気が付きます。
二本木は他人を慮るということをしないので、思ったことを言っては職場の空気を凍らせます。自分が他人にどう思われようと全く気にしないので平然としています。逆に、良いと思ったことを褒めることも躊躇しないので、容姿の良さも相まって特に女性に人気があります。普通の人が言ったら確実にアウトなことでも許されるので、一部の男性には嫌われています。
結婚した義姉の連れてきた猫が可愛くて触りたくて仕方ないのに全く触らせてもらえないのが悩みのタネです。垣内が猫を飼っていると聞いて、垣内の猫なら触れせてもらえるかもと家に行きますが、寝室に立てこもったきり顔も見せてもらえません。二本木は体格も性格も態度もでかく、行動も大雑把で威圧感があるので猫が怖がって出てこないようなのです。垣内の服を着て匂いをつけたら寄ってくるかと服を着てみたり、黙って動かずソファに座っていろと言われてじっとしていたりとか努力するのですが全く顔を見せてくれません。
猫の顔が見れないかと毎日のように入り浸るうちに、垣内が何くれを世話をしてくれるのですっかり垣内の家がお気に入りになります。
私は、垣内の空気を読みすぎる気持ちはとても良く分かるし、二本木みたいに好きなことをしていられる強さに憧れがあるのもとても良く分かるのですが、この時点で二本木を好きになるのは全く理解できませんでした。
他人のことを気にしないところと仕事が優秀ということ以外いいところが見当たらない。
自分が何を言われても何も感じないからといって、人を傷つける言動は良くないと思います。確かに正論なのですが、自分の仕事が滞りなくできれば周りなんてどうでも良いという態度は社会生活を行う上では最悪だと思います。
周りに何を言われても全く気にしないのに、受けの言動だけが気になる攻めとういのは好きなのですが。二本木は垣内を好きなんだろうけど、自分がやりたいようにやるという態度を改めないのがどうも好きになれません。
まだ二本木が垣内のことをどう思っているか自分でもよくわかっていない時でも、「自分を優先して、自分のために飯を作っていればいいんだ」といった時は、お前は何様だとムカつきました。
後半になって、人の意見を一刀両断するのではなく、ちょっと考えて答えるようになったりと二本木なりに変わってきていますが、それでも自分を優先しろという態度は変わっていなくて、優先してもらえなくて拗ねている姿はちょっとは可愛いし、他人はどうでもいいけど垣内がどう思うかだけは気になるという態度はいいのですが、それでも魅力を感じないんですよね。
二人の関係がWin-Winに見えないのも嫌です。いつもは二人が幸せならどんな形でもいいと思うのですが、共働きなのに亭主関白な夫にしか見えませんでした。それも情緒は小学生レベルって、本当に一緒にいて楽しいのかな。
最後の二本木視点のおまけで自分も何かしなければ垣内に嫌われるかもと思うようになっているので何年かしたらもう少しはましになるのかとは思うけど。
ただ、ドナに触りたくて黙ってじっとしているとかドナに踏みつけられても喜んでるところや垣内やドナにどう思われるかと気になるけどどうしたらいいかわからないと困っているところは可愛いと思います。
そして、垣内の飼い猫ドナ。徹底して二本木に懐かない態度が楽しかった。普通の話なら少しずつ慣れてきて最後は触らせてくれる展開になりそうなのに、この徹底した態度には拍手でしたね。二本木がドナに触れる日は来るのでしょうか。
同期のサラリーマン同士のお話です。
仕事はできるけれど、思ったことをそのまま口にするせいで職場の雰囲気を壊しまくりの攻めと、空気を読みすぎる性格で、そんな攻めの和を乱す言動に苛立って仕方ない受けというカプ。
受けの視点で、いかに攻めの性格がひどいかという実例が延々続きます。人の気持ちを思いやらず、同僚や補佐係の欠点をけなしまくる。それも厚化粧だとか臭いとか、仕事に関係ないことまで晒し上げるように人前で指摘する。
その攻めの性格は「小学生男子のよう」だと例えられていました。
小学生男子がその性格だったら許せるけれど、いい年した成人男性がこれかと正直ドン引きました。作中で受けは「小学生男子だと思えば許せる、可愛い」なんて言ってましたが、これ小学生じゃありませんから。20代後半の男ですから。
いくら仕事ができて顔が良くても、この攻めになびく登場人物が多いのが理解できませんでした。
その攻めは猫が好きだそうです。そして、受けが飼っている猫を見に、受けのマンションへ通うようになります。
猫は怖がりだから大きい声は出すな、動作はゆっくり静かにしろと口すっぱく言われたのに、それが聞けずに猫に嫌われる攻め。
…小学生男子、それも多動児のイメージ。
受けがこの攻めを好きになるのが理解できないわけではありません。攻めのこういうところが好きになった、こういうところに憧れる、という説明はよく分かるのです。でも共感はできないし、萌えることもできない。
受けは受けで、可愛いものが好きなキャラ。ギンガムチェックのパンティーとかが好きで、ランジェリーパブに通っている設定。でもそれをはいた女子にくっつかれたらウザさを感じると。じゃあ可愛いパンティー買えばいいやん、と思いました。
いろいろ設定が理解できず、感情移入もできず、小学生男子的攻めの世話をせっせと焼いている受けが過保護な母親にしか見えず、BL読んでる気がしませんでした。
仕事は出来るけど言葉のチョイスが毎度おかしい同僚・二本木のせいで
オフィスで仲裁役にならざるを得ない垣内は
自宅には愛する猫がいて、可愛いものだけが好きなはずが…。
序盤、二本木という男がいかに社内で傍若無人なのかが結構長めだったので
二人は本当にラブくなるんでしょうね…??とちょっと心配してしまいましたww
だって本当に“ああいえばこういう”の典型で
そこずっと平行線のままなんじゃないのかと思っちゃったんです。
が、何気に素直なところも二本木にはあって
モヤモヤする気持ちが徐々に薄れていきました。
垣内の猫と仲良くしたくて、
垣内の着ているものを身につけると近づいてくれるんじゃないかとか
わりと言動が突飛なので垣内と一緒にドキドキしましたよ!
後半は二本木なりに垣内を慮ってくれるのが嬉しくなりました。
新人の島中さん(女性)が最初「うわ…」という感じでしたが
ただのウザ女じゃなかったようで安心です(言い方)
個人的に、攻めが何故か動物に好かれ社内の空気を読むようなタイプで、
受けが常にマイウェイで動物に好かれないタイプだったら激萌えだったなぁ。
そうなると猫に好かれない威圧感等の設定がおかしくなっちゃうのかもですが。
三池さんのイラストがやっぱりかっこいいし可愛いしで
目の保養をさせていただきました。
小学生男子が身近に居る方はよくお分かりだと思いますが、彼らは大抵アホです。相手の気持ちを考えるなんて芸当は難しすぎて出来ないし、そのうえ自分の主義主張だけは大きな声で訴える。
しかし、とても純粋です。たとえこちらがカチンとくるような事を言ってきたとしても、悪気は無いのです。思った事をそのまま口にしているだけで。
このお話は、そんな小学生男子のような攻めと、和を乱す事が苦手で気を遣いすぎるあまり振り回されがちな受けーという正反対コンビが織りなすラブコメディです。
攻めを「アホでかわいいなぁ」と見るか、「幼稚でイラつく」と見るかで評価が分かれるんじゃないでしょうか。
内容ですが、空気の読めないキツい発言でオフィスの和を乱す二本木と、その同僚のかわいいモノ好きで空気を読み過ぎる垣内。ひょんな事から垣内の飼い猫・ドナで、猫に嫌われる二本木が好かれる特訓をする事になり-・・・というものです。
この二人の関係ですが、二本木がキツい発言をするたびに、同期の垣内が苦言を呈するといった所。最初は二本木の事を嫌っていた垣内ですが、プライベートで彼と付き合ううちに、実は純粋で嘘のない所に惹かれていき、といった感じでしょうか。
見捨てる事無く自分に意見し続ける垣内に今までにない不思議な感情を持つ二本木。
対して事なかれ主義で、誰とでも適当に上手くやってきたのに、二本木に対してはズバズバ言えてしまう垣内。
垣内のアパートで二人が過ごすシーンが多いのですが、ここがすごくほのぼのします。かなり傍若無人で好き勝手にやっている二本木に対して、こちらも結構酷い事を言い返しながらこまごまと世話を焼く垣内。垣内が二本木を意識しはじめてからは、彼の言動に対していちいち内心で「可愛い」と感激しているのが笑えます。かなり不遜な図体のデカイ男が拗ねたりふてくされたりして、またそれを「かわいい」と思ってるんだから、アホなカップルだなぁと。
他、かなりしたたかな新人事務員も良い味出してました。この女子も好き嫌いが分かれそうです。
個人的には、この傍若無人ながら純粋な攻めと、その攻めを「かわいい・・・!」とやってるアバタもエクボ状態の受けが、ほのぼのしていて萌えたのですが、好き嫌いは分かれる作品じゃないかなと思います。
猫の描写がかなりされてるので、そちらでも陥落しました。
とりあえず、アホな小学生男子を「かわいいなぁ」と思える方は楽しく読めるんじゃないでしょうか。