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ie de koishicha damedesuka
初読み作家さんです。
この方のシリーズ物が某所でプッシュされていたので、気になって最新作の方を手に取ってみました。
ストーリーはテンプレ王道少女マンガといった感じで、受けも男らしさは全くないタイプなので割り切って少女マンガとして読むと楽しめます。同居モノで、そこに至る背景が健気受けにありがちな不幸な過去を背負って…ではなく親の再婚という明るい理由なのが個人的に良かった。
起承転結の「転」もまた王道すぎる立ち聞きでの早とちり。疲れ切っていたときに読んだので、結末が分かりやすいと安心して読めるのがプラスになっていたように思います。刺激のないほのぼのホームドラマに癒やされました。
一冊まるごと同じカプの話だともっと満足度は高くなったんじゃないかなーと思います。亮介は好みでした。
もう少し欲しい!と思ったのは、せっかく舞台が冬の北海道なのだから、その土地ならではのエピソードや描写。もしかしたらこの方の他の作品では読めるのかな、とかなり気になりました。
全体的に読みやすい感じだったので、他の作品も読んでみたいと思った一冊。ほっこりほわほわな読後感が好きです。
キタハラリイさんの挿絵を初めて拝見し、雰囲気がとても良かったのでちょっとプラスで萌×2です。
安心して読める、ほのぼのストーリー。
受け様は大学生の凛太。
攻め様は同居している義理の伯父となった慶舟。
高校生の時、新聞配達のバイトをしていて、慶舟と知り合った凛太。
慶舟の兄と凛太の母が再婚して身内となり、凛太の大学進学に伴って慶舟と同居することに。
この関係を壊したくない、という気持ちの両片思い王道ストーリー。
凛太が家を出る、と言い出した所から慶舟の告白までがとてもきゅんでして、にやにやしちゃう。
この慶舟のセリフ、可愛くて必死で大好きです。
後半の書き下ろしでは、慶舟の友達として登場してた忍と亮介サイドのお話になってまして。
できれば、前半でくっついた2人のイチャイチャを存分に味わいたかったので、この2人のお話かぁ、とちょっと残念。
こちらも、両片思いの2人。
寡黙で硬派な亮介が、意外とヘタレ。
忍の幸せを願って黙ってるのは理解できるけど、忍が振られた、と思ったのなら、気持ちの整理がつくまで待ってられるか、と、そこは攻めて欲しかったな、なんて。
なので、いつもさん付けで呼んでる忍を呼び捨てで呼んだ時は、私もきゅんでした(*^^*)
血の繋がらない叔父と甥による、ホームドラマ系BLです。
他、リンクする形での長年の親友同士による両片思いものと言う、2組のカップルの物語です。
それぞれ嫌味の無い、BLの王道とも言える作品だと思います。健気な受けが、影ながら思い続ける→誤解によりすれ違う→誤解が解け、ハッピーエンド。
特に捻りも無いし、目新しさなんかも無いのですが、個人的にこうゆうお話が大好きなんですね。すれ違いにひたすらジレジレさせられ、フラストレーションが溜まりに溜まった所からの、真実が分かって恋の成就。ここですごいカタルシスを得るのです。
惜しむらくは、本当に王道すぎて既視感がハンパ無い事。もうちょい作者さん独特の「色」が欲しいです。面白いけど、メインのみの食事みたいな味気なさが残っちゃうんですね。とは言え、個人的に好みの作品で楽しく読めました。
内容ですが、前半が叔父と甥による、ホームドラマを思わせるほのぼの年の差もの。大学進学を機に、親の再婚で親戚になった慶舟の所で暮らし始めた凜太。あるアクシデントから慶舟がゲイである事を知り、自分が対象外であるとも言われています。慶舟に片思いをしている凜太は、たとえ恋人にはなれなくても、卒業まで穏やかに二人の時間を過ごせる事だけを望んでいて-・・・と言うものです。
黄金の包容力攻め×健気受けで、31才と19才と言う年の差です。
健気で初々しい受けが最高でした。普段は包容力がある攻めの、大人故の臆病な部分にも人間味がありました。華やかさは無いけど、ジワジワ心に来る、個人的に好みの作品でした。
もう一つのお話が、親友同士のジレジレ両片思いもの。こちらは31才と33才と言う大人同士の恋愛です。
過去の経験から、恋愛に臆病になっている忍。長年親友の亮介に片思いをしているものの、傷付く事を恐れるあまり、決して自分の気持ちを告げようとはしません。そんな日々の中、積もりに積もった想いに辛くなった忍は、亮介から距離を置こうと-・・・。
こちらの二人は慶舟の親友と言う設定です。ずっと自分の気持ちを隠しながら攻めを思い続ける受けと言うのは同じですが、こちらはかなり臆病です。まぁ、大人になる程臆病になっちゃうのは分かるのですが。受けと身体の関係だけあった当て馬が登場して、攻めが嫉妬するという個人的に好きなシチュエーションがあって萌えました。
ただ、受けが33才にしては子供っぽく感じて、そこが残念でした。
先ほども書いたとおり、捻りなんかはありませんが、嫌味の無い読みやすい作品だと思います。ジレジレもどかしい両片思いがお好きな方は読んでみて下さい。