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naisho no steady
もうとにかく(あくまでも私の持っていたイメージの)パレット文庫らしい作品でした。実際には、パレットでもかなりスゴイのもあるのは知ってるんですけどね・・・
なんと言っても『恋人同士で制服のネクタイ交換』ですよ!なんてピュア~。いわば『卒業式に第2ボタンください』みたいな甘酸っぱさを感じます。←いえ、私自身も周りも、リアルではそんなの聞いたこともないんですが。少女漫画の世界ですか?そうですか・・・
それはともかく、ほぼ10年前の作品ですし、もともと鹿住さんが爽やかな学園ものを書かれる作家さんだということもありますが、ホントに普段何かと濃いBL読んでる身には、ちょっと物足りないんですけどね。ああ、それがもう汚れた証拠か・・・
鹿住さんの学園ものって、全部は読んでないので一概には言えませんが、いわゆる『BLの王道学園もの』とはちょっと違うものも結構ある気がします。これは共学高というのもありますが、時代のわりにはBLドリームが入り過ぎていないんですね(ドリームそのままの作品もありますよ)。
爽(受)が、学園の風習に従って、彼女と制服のタイを交換(ステディ・タイ)しようとして、タイが自分のものじゃないと気付きます。『S.Akutsu』と刺繍ネームの入ったタイの心当たりは、校内で唯一そのネームに当てはまる名前の阿久津信哉(攻)。爽は、秀才で有名な彼が苦手なんですが、仕方なく彼の家を訪ねて行きます。でも、彼のタイは爽のものではなく、入れ替わったわけじゃないのか・・・?
結局、爽の手元にあったタイは卒業生である信哉の兄のもので、『ステディ・タイ』の風習にちなんで、信哉がすり替えていたんです。まあ、展開的には特に意外性はないんですが、作品としては悪くはないです。
ただ、いま読むとやっぱりキレイすぎるかな~。仕方ないですが。