後宮秘夜~覇帝と双花の寵妃~

koukyu hiya

後宮秘夜~覇帝と双花の寵妃~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×26
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
56
評価数
15
平均
3.9 / 5
神率
33.3%
著者
藤森ちひろ 

作家さんの新作発表
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イラスト
旭炬 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
電子発売日
価格
¥630(税抜)  
ISBN
9784796410380

あらすじ

中原にある華国の皇子・李雪霞は見目麗しく控えめな青年だったが大きな秘密を抱えていた。
それは――両性具有であること。そして次期女帝になるはずだった亡き姉の身代わりを務めていること。
そんな折、華国は隣国・耀の大軍に侵略されてしまう。
皇女として国を逃れた雪霞だったが、耀国の皇帝・劉貴奨に捕らえられ妃として貴奨の後宮に入ることに。
もし男だと知られれば殺されてしまう…そう危惧していた矢先、貴奨から夜伽を命じられて――! ?

表題作後宮秘夜~覇帝と双花の寵妃~

耀の皇帝
滅ぼされた華国の皇子

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

中華後宮ファンタジー!

こういう敵×敵カプだと、あっさり攻めに落ちるのもつまらないし、かといったいつまでも意地張ってるのもつまらない。難しいところだと思うのですが。
本作は、なんとなく見え隠れする攻めの心情にニヤニヤしてるうちに受けが落ちていた。そんな感じでした。
違和感がなくて逆にびっくり。
攻めの、日頃の冷酷さ&恋愛に不器用な感じもよかったです。

中華後宮ファンタジーだけれども、受けは特に大立ち回りも演じないし、頭脳で他の妃たちを出し抜いたりもしないので、そういう方向性を期待する方には注意が必要。
受けは、天女と見紛うほどの美貌の持ち主だけれども、落ち着いた物腰の、ちょっとしっかりしている程度の普通の人です。
だから展開に派手さはないかな……。

そして他の方もレビューされているように、ふたなりなので要注意。
私は知ってて読んだので、エッチシーンがエロくて大変よろしいなあと思ったくらいでした。

8

身体的特徴に読む人を選ぶ

藤森さんはわたしの中ではエロ枠の作家さんです。
こちらはいわゆる中華風ファンタジー。
そして受けの身体特徴が読む人を選びそうです。

受けは大国 耀に攻め滅ぼされた華国第一皇子の雪霞、17歳。
そして攻めは戦上手と噂される耀の皇帝 貴奨。30歳前後です。

華は代々女帝が統治する国。
その為本来は雪霞の姉の春月が後継であったものの病で亡くなり、耀に攻め入られた折は雪霞が皇女に扮し貴奨の元へと引き立てられることとなりました。
もちろんこの入れ替わりは早々に見破られるのですが、そこからの寝所シーンがちょっと普通とは違います。
というのは、雪霞がいわゆるフタナリ(半陰陽)というやつなので。
この辺りが、TLは嫌いという方に受け入れがたいかな。
ちなみにそちらを使う濡れ場も後半あるので、苦手な方はご注意を。

個人的に気になったのは、攻めの貴奨の髪です。
表紙含めイラストはすべて、長髪を下ろしているかポニテ風。
ただなんちゃって中華ならば、寝所以外ではいわゆるお団子みたいな髪をまとめている方が良かったかなぁ。
文中に髪が流れるとかそういう描写はなかったように思う(逃している可能性も大)ので、藤森さんご自身がどんな感じをイメージしてらしたかはわかりませんが。

そして貴奨の側近 英俊のスピンオフ希望〜、攻めで!
こういうのらりくらりなやり手攻め読みたいです。
ただこういうキャラって受けに持ってこられることが多いですし、どうやら先生の中では受けらしいのでダメではあるのですが(苦笑
現代物の藤森作品しか読んだことがないのですが、世界観を意識されてか地の文に中華を意識した言葉が選ばれています。
書くことが決まってからお調べになったということですが、違和感はまったくありませんでしたよ。

7

面白かった!

両性具有というBLでもあまり多くは見かけない設定ながら、それをうまく活かした攻め合いがとても濃厚で楽しめました。
えっちシーンの描写がとても上手く、読み応えがあっていい作品だと思います。
最初は敵対するもの同士だったけれど、徐々に距離が縮まっていくまでの流れが無理なく自然で、違和感なく最後まで読めました。

0

う~ん、身体の秘密設定はなくても良かったかな…

2017年刊。
この電子書籍版ではあとがきとガッシュ文庫恒例・レーターさんの巻末イラストも掲載されていた。

次々に周辺国を攻め落としていく中原の大国・耀の皇帝・貴奨(きしょう)と、彼に攻め落とされた華国の皇子・雪霞(せっか)。
貴奨に捕らえられた時、雪霞は亡き姉・春月の身代わりに女装していたのだが、貴奨の勘の鋭さから性別を偽っているのがばれてしまう。
更にひた隠しにしてきた性の秘密も暴かれた雪霞だが、貴奨は華国の美姫を都に連れ帰り、妃に迎えると決めたのだった…

う~ん、せっかく祖国を滅ぼされた無念、自身の無力さを嘆く雪霞の心境がしっかり書かれていただけに、あっさりと貴奨に絆された展開が惜しい気がしたなぁ…
後半からの後宮内の人間関係は読み応えがあった。
帝の寵愛と切り札となる世継ぎを得たいと思う女同士の権力争いってものが良く伝わってきた。
武恵妃、英駿、劉恒毅といった脇役達も限られた出番の中で個性が掴み易かった。

あと、この話では雪霞の身体の秘密って設定はなくても良かった気がする。
何しろBL小説では、国一番の美貌の持ち主といった受けキャラ設定が今だに根強い支持を得ているし、”ふたなり”と比べるとまだ”姉妹の身代わり”のほうが地雷度は下がるのでは?、と思うのだが。

ちなみに、ふたなりエロを満喫するのが目当てならば、同作者の『愛執の褥』のほうがお薦めだったりする。

2

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