真夜中の微熱

mayonaka no binetsu

真夜中の微熱
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
7
評価数
3
平均
2.7 / 5
神率
0%
著者
遠野春日 

作家さんの新作発表
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イラスト
雪舟薫 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784896015638

あらすじ

「とっくに恋を越えていた」美貌の青年・史彰には皆に言えない秘密があった。ある目的のため他人と一線を引き、頑なにお金のために無理をしていたのだ。そんな彼に粗野な風貌の隣人・智則が何かと構ってくる。心を閉ざした史彰は智則を拒否するが、夜のバイトで出会った御曹司の紳一郎と一緒のところを見られてしまう。「あいつなら、あんたの好きなものを持っているからな」彼の冷たい言葉に史彰はなぜか激しく動揺する。真夏の夜、疼く心と胸騒ぐ躰…曖昧な微熱のようなこの想いの先は?

表題作真夜中の微熱

御曹司だけど身分を隠して隣に住んでる
生家を買い戻す為になりふり構わず働く

同時収録作品続・真夜中の微熱~真岡の場合~

秘書、34歳(元受けの専属秘書)
御曹司、27歳

レビュー投稿数1

2つのカップルの話

表紙の雪舟薫先生のイラストに惹かれて購入しました。本の半分より少し多めに表題作。その残りが別カップルの話です。表題作の受けの史彰は、ツンデレというか、一生懸命過ぎて意地っ張りという感じです。受け、攻めの交互に両方の視点で話が進みます。

--以下思いっきりネタバレと感想になります--
<表題作>
史彰は見た目が綺麗で色白く、過去に何度か同姓から変な目で見られたりすることがあった。なので智則(攻め)がどういう目で自分を見ているか分かる。ボロボロアパートのお隣さんに住む彼は、いつも遅く帰る史彰を何かと気にかけて心配をしてくれる。

史彰は以前住んでいた家、幸せだった頃の家を取り戻そうと、自らの意思で必死に働いているだけで、他人からの心配も同情もそういった思いも必要ないと、自分の目的だけ考えるようにしている。なので仕事でも必要以上に誰かと関わらないようにしており、平日も普通に働き、仕事後は以前働いていたバーでバーテンダーとして働く。

そんな史彰を心配している無精ヒゲの謎な男、智則。彼としては、そういう目でみているのは事実だが、(←口には出しませんが)
「少しでも身体を大事にして欲しい・・・無理をしないで欲しい。」と心配で声をつい掛けてしまう。史彰に「あんたに関係ない」と、うっとおしがられても。少しでもこっちを見てくれないかな~。過去に恋愛に苦労したことがない為、途方にくれます(笑)

そんなある日、バーで出会った人(お金持ち)が史彰にどうしても1日会って欲しいと紳士的に何度もお願いされ、食事の誘いを受けてしまうのですが、二人が出掛ける場面を智則に目撃され気まずくなり、智則としては「何で俺じゃ駄目なんだよ・・・」と怒りと悲しみが。

そのあと、智則が姿を見せなくなり、その後も色々あり受けの史彰は、「嫌われてしまった」とショックを受ける。薄々気づいていた自分の気持ちにやっと向き合うのですが・・・といった感じのお話でした。

感想としては、話の展開が予想より速すぎて「え!?もうそんな展開に行っちゃうの?」と、
電車が急に発車して、駅に置き去りにされた人のような気持ちに一瞬なりました(笑)これは、本の半分じゃなくて丸まる1冊でじっくり読みたかった気がします。(あとがきを読んで、テンポを重視された理由が分かりました。)

<同時収録 続・真夜中の微熱~真岡の場合~>
智則の秘書として出て来る真岡さん・・・すごい好みでした。眼鏡+敬語+ドS!!(笑)
受けは、智則のお兄さん通彦さん、こちらの美人+きしゃでって表題作と同じタイプ・・・?と思いきや、通彦は地味でおとなしく、争いごとが嫌いな為、自分が我慢しとけば・・・周囲から何か言われても我慢してしまうタイプ。
でも本人には自覚が無いですが、とても人を観る目があって、会長や兄弟と真岡からは信頼されています。(彼が言われ放題のシーンが多いので、もっと活躍する場面が欲しかったです!)

攻めの真岡は飄々としてるというか常に表情が変わらず、冷静で的確に仕事をしますが、殺伐とした世界の中で癒しの通彦に手を出してしまいます。その後も2人の身体の関係は続きますが、ある日、通彦の専属秘書だったのを、会長から弟の智則の秘書になるよう命じられます。

自分の立場を考えなければと思い、通彦から離れるのですが、通彦の秘書が余りにも酷い態度に怒り(凍てつく氷の様な怒り方)、普段は何事にでもサラリサラリとかわせるのですが、通彦のことになるとどうにも駄目で。

通彦の弟、智則が良い役をしてくれます。表題作よりも格好良い!と思ってしまった。「俺の大切な兄貴なんだよ・・・」「兄貴苛めてるんなら許さないからな」とか、その兄弟に嫉妬してる(けど顔には出さない)の真岡←ツボでした!!!

ベットシーンは表題作よりも、しっかり長くじっくり書かれていて真岡のドエスっぷりと、敬語で攻めつつ時々、命令口調で「~しなさい」とかお兄ちゃん苛められてるよ!!と弟に報告してやりたかった(笑)泣いて悦ぶ姿を見るともっともっと苛めたくなるって・・・今後の通彦さんが心配です(笑)

一瞬、真岡が可愛いと思えるシーンもあるのですが、そんなシーンあったかな?と思えるほどの
勢いでした(笑)こちらは表題作が良い具合に絡み合って、そんなに物足りなさは感じなかったのですが、今後の二人が気になる~というところで終わるので、寂しかったです。

関連がある2つの作品を1冊で読めたというお得感は有るのですが、ページ的に物足りなさも少しありました。ですが、好みのキャラクターもいたので面白かったです。

1

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