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イケメン四人のシェアハウスで誰と恋する!?
ikemen yonin to amama share house
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
私はナツ之さん大好きで、この本も作者買いだったのですが、
読み始めて多大なる違和感が。
なんというか……
ビールの上に盛られている泡を飲んでいるような、すかすかした感覚。
文体は相変わらず相性が合うので、話が頭に入ってこないということはないのですが、
お話し自体がふわふわしているというか……
どこに気持ちを絞ったらいいのかわからない感じ。
どうも、先の方達がレビューしていらっしゃるように、
話の視点が定まらないからなのかと。
一二三の目のことや、シェアハウスのいきさつ、睦月の過去など、
面白くなりそうなキーワードは盛りだくさんなのに、
どれも中途半端な印象。
ストーリー展開も、特にどんでん返しもなく、
一二三はどうしてそう勝手に解釈するかなぁと、少々もにょり。
それも特に何があるわけでもなく、
セオリー通りに収まってしまう。
それでも、何故かサジェが登場してから話がグンと面白くなった気がします。
巻末のSSは面白かった!
是非こっちをメインに読んでみたい!
もう一組も気になりますしねv
それと、二人が夜な夜な触れ合うシーンは、
ナツ之節全開で、こういう表現はナツ之さんだよねvと、でれでれと読みましたv
本編は中立寄りなんですが、
SSがしっくりきたので、なんとか評価は「萌×1」で!
タイトルでは「イケメン四人と甘々シェアハウス」とありますが、前の方の言う通り「イケメンだらけでどうしよう。誰にしよう」みたいな軽い話では無いです。”甘々”というのもメインカプではない住人達が、普通に優しく接してくれるいい人達という事でした。
受けである一二三が祖母のお蔭で富豪が所有するシェアハウスに入れることになるのも、「まごころ」があったからこそでした。シェアハウスの人も最初は思惑はあったもののそれを忘れるくらい一二三が良い子だという事がわかっているからこそ、各々自分の得意分野での事なので決して強制ではないのも良いです。
人との繋がりなどの内容面はとても良かったです。
ただ、とにかく読みにくかったです。視点が変わるだけならよくありますが、攻め受けの視点が数ページで変わるという場面もあります。また、他のシェアハウスの人の視点になる事もありました。
過去に同著者の作品を読んだ時にはこんなに読みにくいという事はなかったのでビックリしました。
設定などは悪くは無いのですが、とにかく読みにくくて時間がかかりました。
電子書籍で読了。挿絵なし。
実はタイトルで買うかどうか迷ったんですよ。「周りは全部イケメン。さあ、どの人を選びますか?」という話は、ちょっと今の気分じゃなかったので。
でも、そういうお話ではありませんでした。(先にレビューされたちゅんちゅんさんの言う通りです)ナツ之さんを信じて読んで良かった。『良い拾いもの』と言ったら失礼ですが、ちょっと得した気分です。
このお話は結構特殊な設定が数多く出て来ます。
『前途有望な若者が安価で住める大豪邸のシェアハウス』だとか『純日本人なのに青い目の一二三くん』だとか『一二三くんが大好きな祖母からもらった赤い硝子の指輪(まごころの指輪)』だとか『強風のため稲が育ちにくい国』だとか『庭のブランコ』だとか。そもそも『イケメンとシェアハウス』ですし、何と言っても初っ端に『主人公のアパートが火事で丸焼け』があるんですよ。
読みながら「ちょっと盛り込みすぎじゃぁ?」と思ったんですが、お話の終盤になるにつけ、それら全てが、人を思いやる喜び、切なさ、人と違っていることが必ずしも欠点ではないこと等々を語るために必要なものであることが解ります。
特に最終盤で、青い目で生まれてきたことを恥じてきた一二三くんが「自分の青い瞳は、このためにあったのだ」と心の中で呟くシーンでは、もう泣きそうになりましたよ。
人間賛歌(大げさか?)のお話です。心が洗われるようです。
タイトルやあらすじから、漫画によくある入居したシェアハウスでイケメンに囲まれてわたわたする話かと思ったのですが、そういう話ではなかったです。貰った愛はまた誰かに注いで愛が巡っていくことの大切さ、この国でユニークであることの生きにくさの話で奥が深かったと思いました。確かに甘々ですが、恋愛の甘さは攻めからだけで後の3人は同居人としてのやさしさやまごころがたっぷりでした。
私は心の準備をするため、あとがきを先に読む派なのですが、そこで一二三のライフの削り方の割合が書かれてあり、それはどこなのか読みながらどきどきしました。また、もう一組のカップルができることも書かれてあり、誰かなーと楽しみに読みました。
以下本編あらすじ
木澤一二三(受け)は植物育種学を専攻する大学院生です。
極貧生活の中、住んでいたおんぼろアパートの火事で焼け出され途方にくれてしまいます。
そこへ、一二三の祖母に世話になったという実業家の上野翁がそれを聞きつけ、彼が前途有望な若者を支援しているというシェアハウスへと招待されます。
シェアハウスの住人は、美容師の大崎全、料理研究家の神田凪、整形外科医の宇賀田睦月、リノベーションデザイナーの品川旭と誰もが有能なイケメンばかりです。それとキャベツ大好き野良うさぎのジャック。
一二三は米農家をしている実家の役に立ちたいという志で農業大学へ進み、研究を続けています。師事している教授が海外で実験農園をやっていてそこからの呼び出しを待っている状態です。自立心が強く人からの厚意は迷惑ではと思ってしまい素直に受け取れません。
祖母や両親から愛されて育ちますが、外見的特徴ののせいで引っ込み思案になり、人の目が苦手です。そんな一二三に祖母はなにも言わず「まごころの指輪」を渡します。それは、祖母が結婚するときに上野翁から貰った「幸せになって欲しい」というまごころが詰まっている指輪で、祖母から一二三へ、今度は一二三がまごころをあげたい人に渡すようにと言われ、肌身離さず持っています。
シャアハウスのメンバーは自分が得意なことを担当し、助け合いながら共同生活をしています。そうそうたるメンバーにおののく一二三ですが、全からは人と違う事への優しい気持ちをもらい、旭からは人からの厚意を受け取ることは自分のできることをすることで還元されると諭され、凪からは料理を通じて自分の持ち場を貰い、少しずつ共同生活に馴染んでいきます。
シャアハウスでは自分の外見に誰も注視しないので顔を上げて暮らすことができるようになります。そして、人は同じ方向を向いているときに親しくなれることに気が付き、何故か反発してしまう睦月にも素直に協力を仰ぐことができるようになります。
睦月は富裕な家に生まれたのですが、倒産の憂き目にあい両親は離婚し、残った父親には早く死なれ苦労して医者になりました。目的があって貯金しており、医者になっても激安のシャアハウスに住み続けています。とても真面目で誠実なのですが、言葉が足りないため誤解されがちです。
一二三のことを何故はわからないけれどとても気になる存在だと思っているのですが、掛ける言葉を間違えてはじめは怒らせてばかりいました。
でも、二人がくっつくのは結構唐突で、旭に諭された一二三が睦月に素直に接するようになると、あっという間にくっつきました。衝動にかられて一二三にキスしてしまってから、次に場面変わったら二人はもうラブラブになっていたって感じで、ページ抜けてんじゃないかと確認してしまうくらいでした。
彼ら4人は一二三が入居する前に一二三に良くするようにと上野翁から餌を撒かれています。そのことを知った一二三はとても悲しみ、それに加え、ずっと待っていた教授からの誘いや睦月の過去、言葉足らずな睦月の発言などがありすれ違います。このあたりは読んでいて胸が痛かったです。
ただ、一二三は本質を見ることができるので、悲しみはしましたが、彼らのまごころを疑うことはしませんでした。
凪、全、旭も皆餌のことなんて関係なく、本当に味のあるいい人たちでした。落ち込む一二三を見ては心配し、話を聞いてくれたり美味しいものを作ったり買ってきたりしてくれて、3人共心から睦月や一二三のことを心配してくれました。二人の甘々な場面ももちろん楽しく読みましたが、5人の共同生活はとても楽しそうでもっと彼らとの生活も読みたかったです。
本編後のSS「甘々シェアハウス+1」
二人が日本で世話をすることになった少女との話。
少女を通して自分が受けた愛を注ぎ、次へとつなげることができたことで、金銭や環境のせいで可能性を潰すことを勿体無いと思い援助してきた上野翁の気持ちを理解することができます。
最後に二人の愛を貰った少女が連れてきた最愛の人が誰なのか?読み終わった瞬間「誰なんだ~!」と叫びそうになり、面白い終わり方だったと思います。
そして、話が散漫になるのでこの中では書けなかったのはわかるのですが、もう一組のカップルの話、とっても気になる。
このお話は視点が比較的頻繁に変わります。
基本は一二三か睦月視点ですが、他の3人の視点も時々あって、特に初めの方は同時刻を一二三視点・睦月視点・他の3人視点と全ての視点で読めるようになっていました。私はそれぞれの思惑もわかるし、ドラマを見ているみたいでとても楽しく読めましたが、どっぷりハマって読むタイプの人にはコロコロ変わって読みにくいと感じるかもしれません。
また、うさぎのジャックがいい味出していて、彼が出てくるとほんわかしました。
だた、野良うさぎだったはずのジャックが知らない間に嫁を貰っていてわんさか増えているのがとっても心配です。うさぎって本当に際限なく増えていくので可愛いけどちょっとしたホラーでね。