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kurki hou no hanayome
まずは、裏口絵――こういう表現でいいのか?――のちびシリンが可愛かったです。
正統派男前の攻めと、儚くて諦観の漂った受けによる、再会物ファンタジー。
むしろ、周りのキャラのほうがアクは強いです。強烈な個性です。
受けが女性的なのは通常運転ですので、苦手な方はお気をつけを。
受けの境遇について。
腐ってるし悲惨といえばそうなんだけど、モブによるシーンがねちねち…とかいうこともないので、安心して読めると思います。
神殿内で性的なご奉仕――同じ題材でもクロスやシャレードあたりから出たらしっかり書かれていそうな部分も、レーベルカラーに寄せてきているのか事実として存在しているだけ。
万人受けする仕様となっております(個人的にはこちらのほうが好きです)。
ところで、この世界観でシリーズ化するのでしょうか?
スピンオフが出そうな感じもあるし、そもそも以前出された本と同一の世界観…ですよね?
麻々原先生の描かれるプラチナブロンド美人に惹かれて購入。
カラー口絵は、月夜の窓辺で見つめあう二人の図(着衣)。キレイ。
裏は、初めて会った時の二人の図。
受けさん(おこちゃま状態)がキレイ可愛い。
ブロンドに相変わらず弱い。
全部本編300P 書下ろし、後日談なしです。
七つの王国から成り立っているラムズ帝国。
その王国のうちの、サウサン王国と、新興国?シャマール王国、
帝国本体であるワルド王家と、豊穣の女神ミラを奉じるミラ神殿などが舞台。
中世ヨーロッパ?な印象。
このミラ神殿がイカレてます。信者を聖娼でもてなすって、
しかも寄付した金額でご奉仕の内容が変わるって、腐ってるー。
登場人物は
シリン:優しい。「守られるべき姫」状態。12歳より前の記憶
ぶっ飛んでる。全てが色のない世界の出来事のような状態で、
持ってる指輪のラピスラズリの色だけ認識している。
オーラン:民の事を一生懸命考えるタイプ。迫力あり剣の腕はよい模様。
瑠璃色の瞳。
キアヌーシュ:現ラムズ帝王の甥。
プラチナブロンド、紫色の瞳の美貌。策士。
ティーナ:現ラムズ帝王の娘。18歳。わがまま娘。
ナハール:サウサン中流貴族の子息。シリンの侍従になる。
一生懸命で空回りしちゃうタイプ。
後オーラン側近やキアヌーシュ側近などがいます。
綺麗な受けさんを守る話でした。
エッチ話は標準と少な目の間ぐらい?
************以下 より ねたばれ
12歳で親に先立たれ、そもそも武を貴ぶ国ではなく
鍛え上げられていなかったので、シリンがひたすら儚げです。
誇りは持ってるけど、気が強い方ではないと感じます。
表紙の印象通りです。
オーランは傲慢でも俺様でもなく、良識ある王様で、
クセがどちらにもないので、淡々とした印象でしたので
個人的には少々物足りなかったです。すいません。
もう少し国を亡くした王子の悲哀を感じられると良かったんだけど
なんだか入れ込めませんでした。
そのクセですが。
キアヌーシュにありました。こいつ何考えてんだか、さっぱり分からん。
見た目、プラチナブロンド美人なんですが。
この方でスピンオフが出てくることを期待しています。