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大学の、自動車ラリー部の、仲良しふたりの恋の話です。
全体的にテンプレで、ワクワクハラハラドキドキみたいなものを感じなかったです。
攻めは最初から受けに恋してるのが見え見えで、終始甘くてめちゃくちゃ優しい。
受けはそんな攻めの気持ちに気づいてない。結局「受けが自分の恋愛感情を自覚して、気持ちを確認しあえばハッピーエンド」なのが最初の最初から分かるので、いまいちドキドキしないんですよねぇ。
もうちょいハラハラする場面、テンプレをはずれるエピソード、冒頭で予想したものを裏切ってくれるストーリー展開が欲しいなァと思いました。
攻めも受けも四方八方にヤキモチを焼いたりしてるんだけど、じつは二人はみんなにモテモテのイケメン。ナンダカナァ。かなりのウザさ。
受けはとてつもなく鈍く、切ない顔で情熱的なキスをされようがヤキモチ発言されようが、「攻めが自分に恋してる可能性」だけはなかなか考えようとないのがイライラしました。
両思いになってからは、ひたすらぐるぐるとマイナス思考してるのがウザいし…。
脇役のサバサバ系女子とか前向きな高校生の当て馬とか、見事にテンプレ脇キャラでした。
自動車ラリーな話についても、いまいち面白くなかったです。
男二人の「走りにかける情熱」みたいなものが感じられなかったな。
本来こういう話は、「男友達ふたりでコンビ組んでレースに挑む」って描写だけで関係性萌えさせて欲しいなって思うんです。
レースそっちのけで、恋愛についてぐるぐる悩んだりすればするほど、その恋そのものにも萌えを感じなくなるという不思議。むしろ恋愛そっちのけでレースに夢中な男のほうが可愛いし萌えると思うんだけどなァ…。
大学2年生の潤は自動車部に所属しドライバーをしている。
いつもその隣に座るのは同い年で親友の智大。いつも優秀な指示をくれる智大はナビゲーションだけではなく整備もこなす潤の大切な相棒だ。
そんな智大の唯一の欠点は妙にスキンシップが多いこと。軽いキスなんて挨拶代わりという智大に呆れながらもどぎまぎする潤だったが……
ある日、潤に憧れた高校生が入部したいと申し出てきてから、智大の態度がおかしくなって――
自動車部っていう舞台設定がちょっと新鮮でした。
どんなジャンル、どんな場所でもそこに萌えがあればBLの舞台になりえるなあ、なんて某走り屋さんマンガを愛する私は思うわけです。
とはいえこの作品では命がけで峠を攻めたりはしません。
主人公達が打ち込むのは決められたコースをいかに的確に走るかを競う学生ラリーです。
ただね、このせっかくの舞台があんまり生かされてないのがちょっと残念でした。
舞台設定以外の肝心のラブの部分はわりとお約束な感じです。
とりあえずエロ部分の「股間のシフトレバー」には激しく笑わせてもらいました。
ちょ、作者!!
作者がまじでやっているのかネタなのか非常に気になるところですが、
気になりすぎてお話に集中できなかったことも確かです。
そこまで自動車部をアピールしなくてもいいよ……うん。