白虎王の愛婚~誓いの家族~

byakkoou no aikon

白虎王の愛婚~誓いの家族~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×220
  • 萌10
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
9
得点
143
評価数
41
平均
3.6 / 5
神率
14.6%
著者
鳥谷しず 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784866570020

あらすじ

愛する皇子と子をなしたい。

獣人国に暮らす千隼は、男ながら子を卵することのできる神子で、皇太子候補の子をなすために、皇都へ向かうことになる。
その護衛をするのは、幼い頃に結婚を誓った白虎の親王・紫凰だった。
しかし結ばれることは許されない2人の前に、千隼を「母上」と呼ぶ白虎の子が、時を渡ることのできる池から現れる。
3人で家族のように幸せなときを過ごすうちに、封印したはずの紫凰への恋心が溢れだしてきて――。

表題作白虎王の愛婚~誓いの家族~

25歳,白虎の獣性を持つ皇子
24歳,神子族と人の混血・聖宮候補の元武官

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

もふもふ白虎

金瑠璃皇国という獣人が治める国が舞台の
和風ファンタジーです。
人口は獣人の方が多く、
皇族、貴族は獣人ですが、人間も住んでいます。

獣人は普段はケモ耳と尾だけ出した
半人姿で、完全なる人姿や獣姿になることもできます。

獣人と人間の他に、
その昔天から降りてきたという
翅の生えた神子族という種もいて、
受けの千隼(ちはや)は父親は神子族ですが、
母親は人間で、人間の中で生活していました。

千隼は子供の頃、毎年夏の間だけ、
妹と一緒に祖母に会いに行っており、
祖母と過ごす場所として提供されたのが
皇太后の宮殿でした。
部屋から抜け出して迷子になっている時に
攻めの紫凰(しおう)と出会い恋に落ち
結婚の約束をします。

しかしその約束は守られず、それから月日が流れ、
神託により千隼が皇太子候補の子を産むことになり、
皇都までの護衛としてやってきた紫凰と再会して...



紫凰がすこぶるかっこいいです。
見た目だけでなく、中身がものすごくいい男です。
だれに聞いても皆口を揃えて紫凰を褒め称えて
まわりからとても愛されている人です。
なので、千隼の恋心もあっという間に再燃します。
千隼も美しく思いやり溢れる人なので、
ふたりの邸で働く人たちがうらやましい。
そしてなんといってもちび白虎の愛らしさ!
邸で働いている人たちに、
お礼と言ってあるものを配るんですが、
正直いらない!(笑)けど、かわいいからうれしい。

終盤、このままハピエンか~(*´∀`)♪と思って
安心しきっていたら、最後まで気の抜けない展開で
めちゃくちゃハラハラドキドキしました。

できれば仲良し親子の続編が読みたいな~!

あ、あと、鳥谷先生作品にしては
珍しく変態が出てきませんでした!(笑)

6

意外と平安調でした

美麗な表紙に惹かれて買った作品でしたが、中の口絵もイラストも美しかった。

内容は、架空の種族観と世界観なのですが、雰囲気は平安王朝っぽかったです。
弾正尹宮(だんじょういんのみや)とか、雪垂宮(ゆきしずりのみや)という名称や、服装も男性は狩衣だったりなどする点が。
しかし獣人が治める国だったり、神子族という生き物がいたりと設定にオリジナリティがあって面白かったです。
設定盛りだくさんなのに長々と説明された感じもなく、またわかりやすかった。すぐにすっと入り込めました。
ストーリーも、淡々と進むかと思いきや意外と波乱含みで、なんとなく先が想像できそうなのに、いまいち読み切れないのが逆によかった。

攻めは、美しく強く賢いという完璧超人。
受けも苦労人なので、ハッピーエンドで本当によかったなぁと思いました。

5

白虎の子供にメロメロ

私の中でちょっともふもふブームが到来していまして、再読しました。

前に読んだ時より攻め様に対する理解ができた様な気がします。
12、13の年齢で後ろ盾も無く、自分の明日をも知れない状態なら致し方ない別れだったんでしょうね。

攻めも受けも生きていくのに必死だったなら、まぁ仕方ない。
攻めも受けが純潔だった理由を自分への想いを期待してましたけど、最中でもしっかりと否定されてましたし。納得です。

白蓮がめちゃくちゃ可愛かった。その正体を知って可愛さ倍増です。

できれば、2人の間の子供ができた辺りまで読みたかったです。


0

子虎ちゃんが可愛い(≧▽≦)

人と獣人が住む世界の平安時代ちっくファンタジー。

受け様は神子族と人間を両親に持つ千隼。
苦労の末、武人として身を立ててきたのに、皇太子を選び子をなせ、という神託が下り、天帝のいる御所へ行くことに。
護衛のため現れたのが攻め様である親王で白虎の紫凰。

子供の頃に、結婚の約束をしていたのに、紫凰から一方的に反故にされており、複雑な気持ちの千隼。
でも、後で分かりますけど、紫凰も千隼に気持ちを残しているので、皇太子候補者の嫁として対峙する事になった紫凰の胸の内を思うと、めっちゃ萌えるo(>∀<*)o

御所に入った千隼が散歩中に自分の事を『母上』と呼ぶ子白虎が現れて懐かれちゃう。
白蓮と名付けて紫凰と共にお世話することに。
この白蓮が、食いしん坊で甘えん坊で、とっても可愛いのですよ。
親子として、とてもいい時間を過ごしてました。

皇太子選び争いに巻き込まれ、危機に陥ってハラハラしちゃいましたけど、なるほどなぁ、という着地。
美しいハピエンに収まって、ほっとしました。
白蓮との別れは寂しかったけど、素晴らしい親孝行な子に育ったのですね。
きっと、千隼と紫凰の子も可愛くて賢帝になるよ(*^^*)

ただ、天意が聞こえないってんで、他の候補者達の言うことを信じちゃう神子族の長には、その座をおりるくらいしろよ、とぷりぷりしちゃう。
ちゃんと謝罪したんでしょうね( º言º)
自分たちのいい様に戯言を言ってた皇太子達は、ちゃんと処断されてたけどさ~。

0

レビューが難しい中華ファンタジー?

あらすじを読み好きな設定だ!と、ワクワクしながら読ませていただきました。
ただ、なんというか…
受けさんの千隼の一途で周りの人に対する健気なとことか凄く好きな受けキャラだったんですが、攻めさんの紫凰がツボに入らなかったというか…。
最後の最後に分かる真実までは正直好きになれる攻めさんではなかったので、そこまで感情移入出来なかったように思います。

いつもは受け攻めの設定やらあらすじやらをざっと感想として纏めるのですが、中華風ファンタジーなのもあってか内容や設定が結構難しくて、どう説明として纏めたらいいのか…。
読み進めれば分かる内容ではありますが、本当に難しいお話だったように感じました。
子虎の設定も『そうなの!?』と、最後にどんでん返しがありながらも???なとこもあったりと、1回読んだだけでは完璧に理解出来ず、思わず2回読んでました(^^;

結果論としては、お話自体は楽しめる内容なので
少し内容が深くややこしいこともあり、時間が許す時などに読まれることをオススメします。

4

攻めに萎えまくり

獣人、人間、神子族が入り乱れるファンタジーです。
攻めはある事情であまり重用されない白虎の獣性を持つ皇子、受けは伝説の神子を父親に持つ、半分人間の半神子です。
受けは幼い頃に出会った攻めと結婚の約束をしたものの、一方的にそれを破棄されたことがトラウマ。しかし長じて神託により、その国の皇子の誰かを選んで子を成すことを命じられ、その迎えとして攻めが派遣されてきます。
平安時代風に言えば、帝に見初められて入内する受けを、かつて結婚の約束をした相手が使者となり迎えにきた的なシチュエーションです。

さぞ悲恋っぽい切なさが楽しめるだろうと思ったのですが、この攻めが何というかすごく中途半端でした。見た目や、白虎になる獣性、武官としての強さなどはとてもかっこいいのですが、客観的に見てやることがすごく格好悪い。母親が困ったちゃんな人で、その母を守るために取ってきた道により、幼い受けに手酷い言葉を投げつけて振るという…。まだ母が薄幸な善人だったらマシだったのですが、こんな毒親かばって受けを捨てたということにまずドン引き。
そして、望まずして婚約者となった女子を、中途半端に放っておいた挙句に今度は受けに鞍替え。この女子と攻めが途中ニコニコ仲良くしてたので、最後に女子が悪役になって受けを害そうとして成敗されたのも、攻めと受けとの間柄を疑ってのことだったので、攻めさえ受けにうつつを抜かさず婚約者を大事にしていれば悪に堕ちることもなかったのに、と思ってすごくビミョー。

受けは良かったのです。かつて結婚の約束をして振られた相手をまだ好きでぐるぐるしてるのも健気だし、神託で選ばれるまでは武官としてバリバリ戦っていた腕っぷしも素敵。子供や女性にも優しくていいキャラでした。
受けのキャラクターと、途中で時空を超えて現れる受けと攻めの子供疑惑のちび白虎が可愛すぎたのでかろうじて萌評価。攻めに関しては「毒親を大事にするあまり嫁を不幸にするダメ夫・結婚すると約束して放置している愛人あり」にしか見えませんでした。

4

可愛らしいお話

評価が低くて申し訳ないのですけれど。
いや、お話は楽しみましたよ。千隼の健気で美人なくせに、やたら雄々しく強い感じとか、不憫な生い立ちなのに心根の曲がらない紫凰のお人柄(特に後半の『良いパパ』ぶり)とか、あと何と言っても、時を超えて現れた『2人の子どもかも知れない』白虎、白蓮の無邪気さ、可愛らしさ等々、愛らしいお話だと思います。お好きな方にはたまらないのではないでしょうか。

んじゃ何で萌えがそれほどではなかったのかと申しますと……『変態紳士』が出てこないからなんです。
鳥谷さんのお話ですもの。攻めさんが『何かが過剰になってしまって暴走するのを止められない』状態になってしまうのを期待して読み進んでいたのですけれど、そういう匂いがほとんどしないままに終わってしまったんです。
それがちょっとばかり悲しくて。

今回のお話では、攻めの紫凰ではなく小虎の白蓮にちょっとだけ『暴走の芽』みたいなものを感じました。
例えば『アワビに対する執着』とか『セミの抜け殻収集への没頭』とか。
この子の正体がお話のミソになっているのであまり多くを語れませんが、長じた後の白蓮の活躍を知りたいなぁ。だってこの『夢中になる感じ』って『変態紳士』への第一歩の様な気がするんですよねぇ。

2

時渡りの池

オメガバースを土台にした神話ファンタジー。

獣人と神子が存在する世界
男でも子を卵で産むことができる神子族
神子の族長に降りた神託により、蘭千隼は、王の嫁に決まる。
候補の王子から皇太子を選び、その子をなすために、皇都へ向かうことになる
道中の護衛をするのは、幼い頃に千隼との結婚の誓を破った白虎の親王・紫凰だった。
 紫凰は、不完全体の獣人、黒虎より格下の白虎で、生母は罪人。おまけに婚約者が居る。

宮中の時渡りの池から、白虎の子供が現れる。
母の千隼の匂いを辿って時渡りをした、という白虎の子に白蓮という名を付ける。
色々あって、紫凰が婚約を解消。 千隼に神子の翅が備わる。
白蓮が父上と呼ぶ紫凰を、千隼は皇太子に選ぶ。
紫凰が選ばれると、「千早と紫凰は偽証」だと怒り、他の皇子達が挙兵

追い詰められた時、時渡りの池から、伝説の白虎王と王妃が登場
 皇太子は、紫凰に定める事と、
 池から出てきた白虎の子、白蓮は、伝説の王の幼少期で、過去から時渡りしている、
 白蓮を、紫凰と千早がこれから産むのだと言う。
伝説の王と王妃が、白蓮を元の時代に連れ帰る。
・・・ここ、少しややこしくて、ちょっと理解しにくい設定だった。

白蓮を、伝説の王が連れ去った後、白蓮が千早に贈った蝉の抜け殻が残される。

白蓮の存在が少し腑に落ちない設定だったので、萌切れず。


0

二人の温度差

鳥谷さんの作品はエロが際立っていて、私の好みとは少し違うのですが、物語の設定と高星さんの麗しいイラストに惹かれました。
そして、モフモフ、ファンタジー、初心な受けも大好物です。
心踊るものの、ちょっと設定がごちゃごちゃしているのと、次々と事件が起こるのとでこんがらがってしまいました。
中華ファンタジーと思い読み始めたものの、皇族とかは昔の日本と酷似していて、なぜかタイムスリップという近未来的な設定も出て参ります。
前半は面白かったのですが、後半は「ん?」となってしまいました。特に白蓮について。

あとは、攻めの紫凰が思ってたのと違った!!
紫凰の千隼への想いはそれほど大きくなくない?
子供の頃の約束を忘れたわけじゃないと言ってますが、火織子が悪役に徹してくれなかったら、あっさり千隼のことは諦めて火織子と結婚してましたよね?母親を助ける為とはいえ、愛する努力をしたと言っているし、多分婚約している期間も幾度となく火織子と肌を合わせてただろうし。
偶然に助けられて千隼と結ばれはしたものの、日和見主義な紫凰にもやもやしました。あくまでも私の主観によるものですが。

5

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