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nozoku hitomi nureru kokoro
新人時代に発売された本の新装版だと知らずに購入。
過去に躰の関係があった久瀬(攻め)と桐原(受け)。
賭けから始まったとはいえ、心の中には存在した愛情。しかしその関係はわずか半年で終わりを告げる。
久瀬が突然、桐原の前から姿を消すことによって。
それから約六年半が経ち、唐突に久瀬が桐原の前に姿を現す。
「お前を迎えに来た」
その言葉は果たして本気か冗談かーー
無自覚に色気を垂れ流している(らしい)桐原ですが、これがまた雄々しい。
一時は借金を背負わされるもそれらを全て返済し、ホスト時代を経てますます頭角を表し今ややり手の実業家。
しかし久瀬はそんな桐原を軽くあしらい、飄々然。
基本的には桐原視点ですが、久瀬視点で書かれている部分もあり、なんだ、ベタ惚れじゃないかと。
ハンターの如く、ずっと狙ってたんですね。
桐原は桐原で、久瀬を「殺すリスト筆頭」としつつも、家に泊めたり、カメラマンとしての久瀬の成功のためなら輪姦されようが(未遂)何されようが構わないという男っぷり。
なのに好きだという気持ちを抱え、情事の夢まで見るのに、いつまた目の前から消えられるかが怖くて、素直になれない。
いったい、手紙には何が書かれていたんでしょうね?
「悪くはない」書き下ろし。
ある時、置いてあった久瀬のカメラを見て、ふと興味を抱いた桐原は、カメラを手にしファインダー越しの世界を見てみる。
そこに久瀬が帰ってきて、好きなように撮ってみろと促す。
撮る側撮られる側、いつもと逆だけど、久瀬の眸に宿る熱に煽られて……。
ハメ撮りならぬハメられ撮り(モロ写りはなし)で異様に盛り上がる二人でした。
全編を通して、これと言って劇的な盛り上がりには今ひとつ欠けるかな? という感じでしたが、元先輩ホストの島崎も自業自得ではあるが、ある意味可哀想な人物ではありますが、救済なしで充分です。
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挿絵:珂弐之ニカさん。
カラーの感じとか、好きな作風ですが、ちょっとイメージと違ったかな? と。別の作品で見てみたいです。