覗く瞳、濡れる心<特別版>

nozoku hitomi nureru kokoro

覗く瞳、濡れる心<特別版>
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
1
得点
10
評価数
4
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
中原一也 

作家さんの新作発表
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媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784879199911

あらすじ

三軒のクラブを経営するやり手実業家、桐原の店にある晩、一人の男が現れた。日本人離れした精悍な風貌、ふてぶてしい雰囲気。高校からの親友、そして大学時代、桐原の躰を好き放題に開発した挙げ句、唐突に姿を消したヤツ――久瀬。彼はアメリカで新進気鋭の写真家となっていた。六年半ぶりに戻ってきた久瀬はちゃっかり桐原の部屋に居候。そればかりかヨリを戻そうと迫ってきて…。初期の傑作に書き下ろしをプラス!

表題作覗く瞳、濡れる心<特別版>

写真家, 28歳
クラブを経営する実業家, 28歳

その他の収録作品

  • 悪くはない
  • あとがき

レビュー投稿数1

判る人には判る、魔性の男、桐原

新人時代に発売された本の新装版だと知らずに購入。

過去に躰の関係があった久瀬(攻め)と桐原(受け)。
賭けから始まったとはいえ、心の中には存在した愛情。しかしその関係はわずか半年で終わりを告げる。
久瀬が突然、桐原の前から姿を消すことによって。
それから約六年半が経ち、唐突に久瀬が桐原の前に姿を現す。
「お前を迎えに来た」
その言葉は果たして本気か冗談かーー

無自覚に色気を垂れ流している(らしい)桐原ですが、これがまた雄々しい。
一時は借金を背負わされるもそれらを全て返済し、ホスト時代を経てますます頭角を表し今ややり手の実業家。
しかし久瀬はそんな桐原を軽くあしらい、飄々然。
基本的には桐原視点ですが、久瀬視点で書かれている部分もあり、なんだ、ベタ惚れじゃないかと。
ハンターの如く、ずっと狙ってたんですね。

桐原は桐原で、久瀬を「殺すリスト筆頭」としつつも、家に泊めたり、カメラマンとしての久瀬の成功のためなら輪姦されようが(未遂)何されようが構わないという男っぷり。
なのに好きだという気持ちを抱え、情事の夢まで見るのに、いつまた目の前から消えられるかが怖くて、素直になれない。
いったい、手紙には何が書かれていたんでしょうね?

「悪くはない」書き下ろし。
ある時、置いてあった久瀬のカメラを見て、ふと興味を抱いた桐原は、カメラを手にしファインダー越しの世界を見てみる。
そこに久瀬が帰ってきて、好きなように撮ってみろと促す。
撮る側撮られる側、いつもと逆だけど、久瀬の眸に宿る熱に煽られて……。
ハメ撮りならぬハメられ撮り(モロ写りはなし)で異様に盛り上がる二人でした。

全編を通して、これと言って劇的な盛り上がりには今ひとつ欠けるかな? という感じでしたが、元先輩ホストの島崎も自業自得ではあるが、ある意味可哀想な人物ではありますが、救済なしで充分です。

*****
挿絵:珂弐之ニカさん。
カラーの感じとか、好きな作風ですが、ちょっとイメージと違ったかな? と。別の作品で見てみたいです。

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