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あなたの花嫁なんかじゃないですよ!
daifugou no aisare hanayomeerabi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表紙にコーギーはずるいです(しかも3匹)
コーギー好きのわたしは表紙を見ただけで
購入を決定しました(笑)
コーギーって死ぬほど毛が抜けるんですよ...
抜けた毛を集めてもう1匹作れるんじゃねーか?
ってくらい...
それなのに、表紙もそうですが、
作中でも普通に抱っこしてて
あー着物が!!って気になってしょうがありません
でした。
誤解と偏見から第一印象が最悪だったふたりが
ひとつ屋根のしたで過ごすうちに
お互いの新たな一面を知って惹かれ合うという
王道ストーリーでした。
春蔵の出自や過去、華族との身分差や差別など
悲しい場面もあり、腹立たしいキャラもいましたが、
ちゃんとそれに対して救いをくれる存在も必ず登場して
なにより房子とわんこたちの絡みに癒されます。
誰一人血の繋がりはないのだけど
3人と3匹が仲睦まじくて本当の家族のようで
読んでいてほっこりしました。
特に春蔵は口は悪いけれど思いやりがあって
房子のことをすごく可愛がっているのが
よかったです。
ウェディングリングに憧れたり
ロマンス小説が好きだったり
恋愛結婚を夢見るロマンチストです。
お話の設定は大正なんですが、
この時代はまだ指輪を交換する習慣は
日本にはなかったんですね。
作中では結婚指輪として扱われていますが
ダイヤが付いているし、
男性が愛する女性に贈るものとして描かれているので
いまで言う婚約指輪に近いのかな。
時代が時代なのでなにをするにも
「はしたないかな」という心配が先にくる人たち
なので、セックスはおろかキスすら
なかなかしません。
でもそれが作風にあっていてよかった。
想いが通じ合ってから
最後に1回だけ致すんですが、
ここで、まさかの事実発覚。
いやーもうツボやられまくりました!
まあでもそうだよなぁと納得はしましたが。
ぜひ読んで萌えてほしいです。
ひとつ悲しかったのが
春蔵がコーギーを狩猟犬と言っていたこと...
コーギーは牧羊(牛)犬です。
秋成が、こんなに可愛かったら何も狩れない
と言うのですが、まさにその通りなんですよ。
まあでもこの時代、
コーギーは日本ではまだ珍しくて
秋成も房子も初めて見たようでしたし、
春蔵もわざわざ海外で買ったということなので
情報が違っていても致し方ありませんね。
とにかく3匹がおりこうさんで可愛かったです。
大正時代の成金商人攻めと、華族の三男坊であり、男爵家に仕える受けのお話です。
受けが仕える男爵家の令嬢が、成金商人の元に嫁がされることになります。令嬢はまだ9歳の女の子で、そんなロリコンに大事な主家のお嬢様をやれるか、と攻め宅に乗り込んだ受け。攻めは、華族の妻は欲しかったけれど、まさかそれが9歳の女の子だとは思っていなかったという行き違い状態です。
お互いに誤解があったとはわかったものの、初対面でケンカした受けと攻めはなかなかの犬猿の仲で、しょっちゅうぶつかり合います。攻めは子供や動物には優しいけれど華族嫌いで、華族の家に生まれた受けにきつくあたりがち。受けは大事なお嬢様を「お房ちゃん」などと軽く呼ぶ攻めにツンケン。いい大人が少女を挟んでやりあっているのはなかなか微笑ましかったです。ケンカップルがお好きな方には楽しいかもしれません。
あと、ノンケ同士だし、時代が大正なのもあり、受け攻めに恋心が芽生えてからの会話や態度が古風なのが素敵でした。赤面してうつむく攻めとか、恋文とか、「お慕いしています」とか、直接的な早い展開のBLに慣れた身には新鮮でした。
子供は、女の子だし、BLのちみっこ可愛い! って感じのキャラではなかったです。ちみっこ萌えはしないけど賢い良い子でした。
時は大正、美佐辺秋成(受け)は槙野川男爵家に長年仕えていましたが、このたび令嬢房子の縁談が決まり、婚約者嵐山家へ呼び出されます。
秋成は、房子がまだ9歳で嫁ぐ年齢には早すぎるため、成金の嵐山家が借金と引き換えに男爵令嬢を娶ろうとしているのだと思い、苦々しく思いながら訪ねますが、相手の嵐山春蔵(攻め)はまさか相手が9歳だとは思っていなかったようで、男爵との話し合いが終わり次第破談に応じてもらえることになりました。
秋成は槙野川男爵家の傍流で複数言語をあやつるバイリンガルな人物で、槙野川男爵の慈善事業に感銘を受け、海外での通訳などを担当しています。男爵に一生仕えるつもりでいましたが、男爵からの華族令嬢との縁談に腹を立てストライキ中です。房子のことをとても大事にしており、今回の縁談も相手によっては破談にして帰るくらいの気概で房子を守ろうとしています。
嵐山家は貿易で財を成した成金で、その上春蔵の父は養子でした。そのため春蔵もずっと下町で暮らしていましたが、心穏やかに暮らしていた下町でも妬み嫉みでつまはじきにされ、上流階級では成金と蔑まれとても苦労しており、相談する友人もいません。
春蔵は人柄は良いのですが、生まれが重視される上流社会には受け入れられていません。が、その人柄を気に入った槙野川男爵が娘の幸せを願って提案した縁談でした。
財産目当ての降るような縁談にうんざりしており、縁談が少しでも減るならとせめて華族と姻戚関係になるというメリットもあって房子との縁談を決めました。
下町で育ったため、品位を身に着ける機会がなく、服の選び方や行動に品がありません。そのことには気づいていてもどうすればよいのかわからなくて困っています。コミュニティを追い出され、次のコミュニティにも受け入れられず、人が信用できないでいます。
この二人は最初からお互い悪印象だったので、話すとすぐに「これだから成金は」「これだから華族は」とすぐに喧嘩になるという感じでした。
秋成は春蔵のことを幼女でも華族の女を嫁に欲しがる女衒のような男だと思っていたし、春蔵はもともと華族に悪感情を持っていたためです。
何かと諍いになり、犬や房子の反応で我に返るというのを繰り返す感じで話は進んでいきます。婚約披露パーティーを乗り切った二人は縁談にうんざりしているという共通の悩みもあり、少しずつお互いを見直し親しくなるのですが、春蔵の嘘が明るみに出てからは春蔵が引きこもってしまいます。
嘘をつかれていた方が怒るならわかるんですが、嘘がばれたとたん引きこもって部屋から出てこない春蔵にはびっくりでした。子供か!
房子も初めは怯えていましたが、春蔵が房子を少しでも楽しく過ごせるように心を砕いていることなどで心を開き、引きこもってしまった春蔵を心配し、帰っていいと言われても秋成とともに春蔵を立ち直らせようとします。
春蔵の立場はとても微妙で、どちらからもつまはじきにされ、とても社交的であるのに自分を出せるところがなく外では常に気を張っていなければならないし、内で気を抜こうにもすべてをさらけだせるほど信用できる人もおらず、外でのしっかりした姿とは違って素は結構子供でヘタレでした。
恋愛的な要素があまりなく、房子と犬を挟んで親交を深めていき、嘘がばれてからは彼を部屋から出すことに頑張り、部屋から出たと思ったら男爵家から怖い迎えが来てと話ばかりが進んでいる感じで二人の距離が深まってる感じはあまりしません。特に、春蔵の感情の流れはほとんどわかりません。
が、帰らないといけなくなって初めて二人がそれぞれの心情を吐露するところからはとてもよかったです。今までのちょっと退屈だと思って読んでしまっていたのが申し訳ないと思うくらいに。
秋成は手紙をしたためるのですが、「お慕い申し上げております」なんてついぞ聞かなかった言葉でちょっと新鮮で感動しました。最後はちょっと急ぎ足でしたが、3人の数年後も書かれており、これからの房子の成長もとても楽しみで、3人が家族のようでとてもよい読了感でした。
欲を言えば、房子が夢をかなえる姿やお嫁に行ってそれを父親のように見送る春蔵も見てみたいと思いました。
これから時代的に戦争など激動の世になると思うのですが、房子も含めた3人が幸せな一生を終えることができたならと願わずにはいられません。
表紙の貴公子然とした印象から、攻めは“恋も仕事も完璧だよ”っていう人物かと思いきや、意外と子供っぽいところがあって、しかも◯◯だったのでニヤニヤが止まりませんでした。
成金×華族の使用人というカップルで、最初の方はお互いのプライドやコンプレックスから、いがみ合っていましたが一緒に暮らしていくうちにやがて惹かれ合います。
コーギーたちと房子が可愛かったです。
ただ私としては、ストーリーの優先順位が家の事とか房子の事とかだったりして、二人が恋に落ちる経緯や、想いが通じてからのイチャイチャが物足りなく感じました。