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youseihunter×DT
のっけから愉快です。
中原一也先生の作品は好きでたくさん読みましたが、文章がちょっとだけ毛色の違うような、おやつをいただけたような作品だと感じました。
ちゃんと中原先生の味もします。
おっさん(37歳)が男・オスに異様なもて方をし始めた秘密、妄想癖ワンコ、必殺アイテム、人外等々の設定が愉快です。
もちろん他作品に出てくるような、ダークサイドに住まう色気汁あふれる「狩る側」攻め様&当てられまくり「狩られる側」の受け様というカプたちも好きなのですが、全然スーパーじゃない普通のリーマン、上司&部下というのも良いですね。
作家買いに加えて、今回は表紙買いの側面もあります。
おっさんリーマンの背中にファンシーな翅(本編に準じてこちらの字で)というソロ表紙に吸い寄せられてしまいました。
タイトルを見ると、このおっさん童貞なんだろうかと購入前は考えましたがそうではなかったようです。
このおっさんのお兄さんが童貞のまま40歳を迎え妖精化して魔力を得、昔からリア充だった弟に向けて妬みやら恨みやら嫉みやらを魔法にしてぶつけた、と。
魔法をかけられたおっさんは部下(妄想ワンコ)と共に兄妖精を捕まえるため奮闘するというお話でした。
感情移入にやたら大きく振り回されることなく、バックグラウンドも壮大すぎず、楽しーく気軽に読めます。
最後は少し駆け足な感じがしなくもないですが、いろいろ事情があったのでしょうか。
あと一作おかわり欲しいなーと思っています。
電子書籍で読了。挿絵有り。
中原さんと言えば「オヤジ」なわけですが、今回もステキでございました。
「オヤジ」って聞くと、どっちかって言えばマイナスイメージだと思うのですよ。「30歳過ぎてDTだと妖精に」っていう話が受けちゃうのも「オヤジ」と「妖精」のイメージギャップが面白いという(おまけにDTだしね)言葉遊び的な部分が大きいんじゃないかと思ったりするし。
このお話の阿久津氏も、普通の会社の中間管理職だし、独り身ってことでなんとなくだらしない処もありそうだし、側によると煙草の匂いがしそうだし、見た目はよろしいようですが寄る年波を意識して枯れ気味。
でもね、女子社員に優しいんです。からかってじゃれて来る女の子達(私はもてているんだと思うんですけどね。阿久津氏はそうは思わないのです。なぜなら「自分はオヤジだ」という自覚があるから)連続殺人事件が起きている時だから「気をつけて早く帰れ」なんて言っちゃったりするんです。
そして、イザって時は身を挺して若い者を護ろうとする(女子を護るわけではないんだけど)。
「ほだされ」属性が付いていますけれど、オヤジの「ほだされ」は、何て言ったら良いのかな、ちょっと一般的なほだされとは違うような気がするんですよ。「大きな愛」とでも言うか、見守り感が強いような感じ(?)。
「うちの職場のオヤジども、この本読んで阿久津氏を見習え!」と言いたい(ま、読んで感想を話されても困るわけなんですが)。
ここから、ストーリーではないですがネタバレします。インパクトを求める方は読まない方が本編での笑いを堪能できると思います。
名作「淫猥なランプ」のシリーズと「鏡」になっているように思いました。
ランプはオヤジ攻め、妖精はオヤジ受け。
ランプのキファーフは下ネタお下劣ギャグを飛ばしてばっかりですが、今作では健気で良妻の攻めである犬山くんが「官能小説用語表現辞典」で勉強したような言葉で阿久津さんを口説きまくります。
何たって「荒ぶる俺の龍」だし「恥辱の褥」ですからねぇ。BL帯かよっ。
だけどLOVEの部分はキュンと来ちゃうんだよね。
とても洒脱でございました。
お母ん系年下ワンコにガッツリ胃袋つかまれちゃって、ついついほだされて受け入れちゃった年上上司は、サラリーマンと妖精ハンターの二足の草鞋で忙しい。
先ずは、妖精ハンターってなんだよ!ってトンチキな設定の緩さがとっても夏向き。
あんまり難しいことは考えずに、胃袋方面からじわじわと落とされていくオジサンの葛藤を楽しめば充分。
とにかく、犬山が滔々と紡ぎだす妄想官能小説が楽しい。
そしてそれを完全に聞き流す阿久津のスルースキルも楽しい。
妄想の塊だった犬山だけに、エチシーンの爆発ぶりも、読んでるこっちがスルースキルを発動したくなるほどたっぷり。
退治される妖精については、なんだかなぁと思わなくもないが、これって、先輩妖精ハンター組の続編とか出たら読みたいな。
相変わらず三十七才をオヤジと言われると、多少抵抗を感じるのですが、
腰が痛くて夜にそうそう頑張れないとなると、オヤジの域なのかなと(笑)
多少くたびれた阿久津と、元気はつらつワンコの犬山。
好きな人を落とすなら、まず胃袋からと、
その見本のようにがっしりとホールドされていく阿久津。
でもそんなワンコで妄想暴走車で献身的な犬山が、
ひとたび目覚めるとすごいことになってしまうというギャップ萌え!
最初は唐突な設定と、犬山の妄想加減に取り残されそうだったのですが、
ストーリーのテンポの良さに、なんとか振り切られずについていけました。
まだまだ犬山にも秘密がありそうだし、
邪悪な妖精さん達はたくさんいそうなので、続編希望。
もう、妖精でもなんでも来い!……というか、もっと凄いのウェルカム!(笑)
もちろん、先輩組の青海と斗真も、そっちだけで一冊読みたい!
でも、なんだろう……もう普通に面白くて、
BL的に萌えたかというと、やはり私的には甘々が足りない。
けれど、続編切望‼︎なので、「萌×2」
あー、楽しかった。
童貞こじらせて悪い妖精になった輩を退治する妖精ハンターのお話。
妖精ハンターってなんだよ!? バンパイヤハンターDみたいなもん…?と思って読み始めたら、妖精ハンターは30代後半のサラリーマンでした。そこだけ聞くと、訳わかんないですけど、サラリーマン兼妖精ハンターってことで。
悪ノリのギャグ展開あり、上司と部下のリーマンラブあり、超常現象あり…お腹いっぱいになるくらいてんこもりで飽きさせない構成。
仕事のお昼休憩に電子書籍で読んでいたのですが、途中何度か噴き出しそうになりました。あっさりさくっと読めるので、気軽にどうぞ。
中原先生の作品はもともと好きなのですが、今回はまずタイトルにどうした?!と驚いて、表紙イラストでぐわっと掴まれました。
腕時計、スーツ、たばこ、といういかにも働くオヤジの背中に羽根というのが良かったです。あと小説で主人公のみの表紙って自分には珍しかったので。挿し絵では、メガネをかけた阿久津と弁当持ちの犬山が好きです。
こんなイケメンオヤジがどうしてDTに?!と思っていたら、妖精にはなりましたがDTじゃなかったです。そうですよね…うん。
阿久津(攻)の視点でストーリーは進みます。
犬山(受)の妄想に呆れつつも、料理上手でけなげな彼にほだされつつ、野性的な魅力にも気が付いて惹かれていく様が、テンポよく書かれていて楽しかったです。最初はほんとうに引いてしまうくらいの妄想変態なんですけど、そこから格好良さが表れていくのがうまいです。殺人者も登場しますがそうシリアスになりませんでした。
それにしても…官能小説って読んだことないのですが、ほんとうにこんな仰々しい表現なの?とちょっと興味を持ってしまったくらい犬山のセリフが面白かったです。
この本を"妖精狩りファンタジーです"って紹介しても間違いはない…はずなんだが…
で、どんな話かっていうとだな、アラフォーのオッサン達が歳を重ねた果てに魔力を持ってしまった童貞男達を日夜追いかけるといった、キワモノ度が高~い内容だったりするんだな、あしからず。
あ、でも一応、非日常、不思議な能力ってファンタジーものの定義には当てはまっているか。
40歳を超えても童貞のままだと魔法使いになるって都市伝説がベースになっているらしい。
そうして不運にも主人公・阿久津(オッサンの自称がしっくりくるようになった37歳)は男にモテまくる呪いを解くために、呪いのせいじゃなくても阿久津先輩をお慕いしています!!って豪語する部下・犬山と共に、魔法をかけた張本人の童貞兄貴を追う日々となったのだった。
犬山ってばマメな性格に料理上手な好青年で、本来ならばスパダリ要素を充分満たしているだろうに、どうして阿久津の前だと残念な秋田犬になっちゃうんだろうねってギャップに笑った。
おまけに、阿久津を口説くのに出てくるその表現の豊かさは何なんだ。
官能小説家だという母親の影響らしいが、彼のおかんは絶対にBL小説も書いている、間違いない!!(笑)
今回はちょこっとしか顔出ししていない青海、斗真も個性の強そうなキャラクターだし、シリーズ化するなら今後の活躍に期待できそうだ。
とはいえ、時々阿久津の背中に生える翅には今はまだ違和感が拭えないのだが、悪い魔法使い!?妖精化しちゃった童貞男との戦いでこれからどう笑わせてもらえるかって楽しみが大きいかな。
中原さんのオッサンキャラだったら断然攻めで読みたかったけれど、頑固なまでの年上攻め派な私も意志を曲げてもいいかな~。
なーんてね。
妖精ハンターVSDT!
男は童貞のまま40歳を迎えると妖精になる家系がある。妖精になった悪さをする男妖精を捕まえようと真面目に活躍する妖精とハンターこと阿久津と犬山。
こんな発想が!しかも一冊になって。続編も出てますが。素晴らしい!ありがとうございます!
犬山がとにかくとっても好人物です。ひたすら阿久津主任ラブで妄想過大の変態だけど世話焼きおかん秋田犬で好感度の高いイケメン部下。何度も阿久津の危機に駆けつけて助けます。しかも大人のテクニックと甘くていい声で。
阿久津は若い頃からモテまくりの元ジャックナイフ(笑)今はSっぽさが魅力の中年の健康診断の結果が気になるお年頃。
阿久津が妖精になった兄に嫉妬から男にモテる魔法をかけられます。どんどんひどくなっていき毎日誰彼から口説かれます。この辺はとある小説を連想しました。
兄を捕まえる途中でもっと凶悪な妖精を捕まえることになり…。
二人の変身にどんな意味が?特に犬山。
犬山の想いは魔法のせいだと思っても犬山への好意が押さえられない阿久津。犬山がどんなに魔法は関係ないと言っても信じません。阿久津が切ないです。
最後のエッチは神々しかったですね。
最後はめでたしめでたしかと思ったら新たな妖精を捕まえることに。
また二人の活躍が読めますね。
薄い本に盛りだくさんな内容だからか疾走感?というか性急で駆け足気味な感じもしました。
久々にコメディの中原作品、面白かったです。
設定が、40過ぎて童貞だと妖精になる、をホントにやっちゃったという、おふざけ感満載なのですが、中原さんが乗りに乗って書かれたんだろうなと偲ばれる、底抜けにお馬鹿で楽しい作品でした。
昔やんちゃしてました、今は仕事できて包容力もあるいい上司、というのが妖精ハンター。全然童貞じゃないので妖精ではないのですが、親戚の妖精の妖精で(笑)、妖精ハンターになることに。
その上司に盲目的に恋してるのが、部下の犬山。完全ワンコなのですが、実は秘密が。。。
犬山の設定が面白い。ワンコだが3分に1回主任の阿久津にボッ○してしまうH体質の上、母親が官能小説家なのでそれをすべて専門用語で解説するっていうトンデモなキャラ。
中原作品には、男に惚れられる魔法をかけられるオヤジ設定が多く、これもそのパターンかなー、と思ったらいい意味で裏切られました。
兄の魔法でやっぱり男に惚れられる体質になってしまうのですが、犬山はそんな魔法などどこふく風で、とにかく主任第一の犬でした。
何にも悩まずに楽しめました。
そこかしこで笑えるツボが散りばめられていて、あぁ面白かった!という気分で読み終わることができました。
ちなみに「妖精ハンター×DT ~四十歳童貞男の逆襲~」というタイトルは誤りというか、紛らわしいと思う。
攻め受けどちらもDTではないし、表紙の男が「四十歳童貞男」でもありません。
童貞のまま40歳を迎えると妖精になってしまう家系の阿久津家。
ブサイクで根性捻くれた喜晴の兄は妖精化し、弟に「男にモテる」呪いをかけてしまいます。
そのせいで喜晴はやたら男から熱い視線を浴びたり告白されるようになり、部下の犬山にも熱烈な告白をされてしまい……。
呪いを解いてもらうために、昼はリーマン・夜は妖精ハンターとなって姿を消した兄を追い求めることになった喜晴。
一緒にお伴することになった犬山が超ワンコ気質で、しかも妄想しまくりの変態さんという面白キャラで、彼が口を開くたびに何度吹き出したことか!
犬山は官能小説家である母親の影響で喜晴へのアツ〜い思いを「芳醇な香りを振り撒く熟した果実のように」だの「その奥に秘めた淫蕩な獣を」など官能小説仕立てで滔々と語りまくっちゃうんです。
喋る18禁となってる犬山に対して、あーはいはい、また始まった……と、喜晴がスルーしてるのも笑えます。
犬山にガッチリ胃袋を掴まれた喜晴。
こんなに熱烈に求愛してくれるのは兄の呪いのせいで、呪いが解けたら……と悩める37歳のおっさん(おっさんというほどでもないけど)の葛藤がおいしい。
そしてこの犬山が、妖精のパワーのせいで上司にひたすら忠実な秋田犬から、ガツガツとした獣、そして神獣(!)というキャラの七変化を見せてくれるのもいいです。