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先生の本を読んで、編集者になると決めたんです
konokoi kakumeikei
あらすじ:
弱小出版社に勤める旭(受け)は、気難しいと評判の人気作家・樫谷(攻め)に原稿を依頼することに。
旭の会社で書く気はない、と拒絶されるが、後日呼び出しの連絡がかかり…
旭は、普段大人しいのに本のことを語り出すと止まらない若手編集者。
憧れの作家・樫谷との初対面時に、ファンとしての思いをアツく語りますが、勢い余って卓上のコップを倒してしまい、樫谷の服を水浸しに。
そんなちょっと抜けたところもありますが、純粋で仕事熱心なところが好感の持てるキャラクターです。
樫谷は気難しいとの評判通りなかなか面倒臭い人物。
旭を呼び出したり旅行に誘ったりとグイグイアプローチするも、旭が原稿目当てで自分に付き合っているに過ぎないと勘違いして勝手にヘソを曲げる等、年上の割に子どもっぽいキャラクターです。
旭を「あんた」と呼んだり終始敬語だったりと、言動だけ見ればむしろ年下攻めっぽいかも。
年上だから大人でなければいけないということもありませんが、設定とキャラの言動がややミスマッチな気がして、その点でちょっと萌度が下がってしまいました。
しかし、本や作家論についてのエピソードが多いため、本好きとしてはなかなか楽しめる内容。
特に後半の樫谷視点の物語は、樫谷の作家としての考えや悩みが描かれていて興味深く読めました。
感性より論理重視、商業的なことも考えながら作品を書いているという樫谷のキャラクターは、フィクションでありがちな天才肌の作家像より共感できるものでした。
そんな樫谷の原稿に対し勇気を出して意見する旭も、本当に樫谷の作品が好きなんだなと微笑ましく思えます。
萌はそれほど…ですが、ほのぼのコミカルな雰囲気とお仕事描写を楽しめる一冊でした。
正義と善意が一番厄介だよねって、読んでいて途中で挫折しかけましたが、何とか最後まで読了。
憧れの作家の担当になった若き編集者の奮闘記。
はたして彼は気難しい作家に原稿を書いてもらえるのだろうか。
これ、傲慢な俺様小説家様に振り回されるワンコ編集みたいな、ありがちっていうか、王道なお話ではなかった。
小説家の樫谷の方は、出会った当初こそ傲慢のようでいて、小説を書くためにも自分の内面を深く探るので、旭に対する気持ちや、そのことで自分に起こる変化や、今までになかった行動をしてしまうことを、すぐに認めたくない気持ちがあったとしても、ちゃんと理解しているのですが、それに対しての旭ときたら、これはこれで、ある種の傲慢ともいえて、ちょっとなぁ…でした。