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mansai no sekai de kimi to
あらすじ:
故郷の村に帰省した大学生・瑠璃(攻め)は、母に頼まれ、実家の所有する山荘に住む人物の様子を見に行くことに。
山荘に住む一葉(受け)は、絶世の美青年ながら生活能力ゼロの浮世離れした人物。
東京に帰るまでの間、瑠璃は一葉と同居し彼の面倒を見ることに…
年下攻めで語り手の瑠璃は、一葉を放っておけず料理や洗濯などついつい手助けしてしまう世話焼き男子。
祖父の山荘が一葉のせいでゴミ屋敷になるのはやりきれなかったから、という理由もありますがw、基本的に優しく面倒見の良い性格です。
一葉は、家事も掃除も全くダメ、歩けば何もないところで転倒し…という、かなりのおとぼけキャラ。
瑠璃にちょっと「好き」とか言われるたびに過剰反応しているのが可笑しいです(「とっても大丈夫だよ!」には笑いましたw)。
一緒に暮らすうち自然と良い雰囲気になり、身体を繋げる二人ですが、ある日見知らぬ男が一葉を訪ねて来て…
ということで、物語後半には一葉の過去や正体が明かされます。
瑠璃が一葉に頼ってもらえず落ち込むシーンは、彼の年相応に未熟なところが見えて良かったですが、その後問題が解決する流れはあまりにアッサリすぎて物足りなさも。
一葉が山荘に住み出した理由自体、大した問題ではなく、結局彼自身の逃げ癖が原因だったのは拍子抜けでした。
第三者が一葉の過去から瑠璃の就職先まで全てお膳立てするという展開ではなく、もう少し瑠璃が一葉に食い下がるような姿が見たかったです。
また、普段ドンくさいのにHのときだけやたら積極的な一葉のキャラにもやや違和感が。
ノンケなのか元々ゲイなのかもよく分からず、この点はもう少し掘り下げてほしかった気がします。
前半のほのぼの同居生活の様子は微笑ましくて良かっただけに、目玉となる一葉のバックグラウンドや、結末部分が弱いのが少し惜しく感じる作品でした。