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isekai de yoru no oshigotoshiteimasu
作家さんの新作発表
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異世界トリップものです!
トリップ先が、あやかしや神が暮らす異界の街と、なかなか面白い設定。更にキャラクターが魅力的で楽しく読めました。
父親が金目の物を持って失踪し、借金とともに残された高校生の環(受け)。祖父が遺してくれた木箱を開けると意識を失い、見知らぬ雑木林で目を覚まします。そこで狼の耳と尻尾を生やした外国人・アイザック(攻め)と出会い、その後、保護された異界の街「宵街」で借金返済の為、男娼として働く事になり…というあらすじです。受け視点です。
受けはかなりの苦労性。いつも父親の尻拭いですが、思いやりがあり責任感も強い。男娼として働く事にかなり抵抗感を覚えますが、平凡すぎる自分が売れなくて、店主に損をさせてしまうのでは…と心配したりもするお人好しです。童顔で17才という実際の年齢より幼くみえ、攻めには10才くらいに間違えられます。
攻めは狼属の異国の神です。神様故に傲慢で、受けに対してはかなりの執着ぶりを見せます。誇り高く、受けに犬の耳と間違えられて憤慨したりします。
受けのトリップ先は、あやかしや神が暮らす夜しかない街。男娼として働くと言っても、その街では人間は大切にされ、特に環はその純粋さや気さくさで、あやかし達にモテモテです。格子越しに顔を見せるだけで皆ありがたがり高いお金を払うので、実際に身体を売る事も無く、付き人の兎のあやかし・玉とおしゃべりしたり料理をしたりするほのぼの展開。
宵街に滞在中のアイザックを自室に招き、手料理をご馳走したりと彼と心を通わせて行きます。
そんな中、環が綿雪(当て馬)にも手料理をふるまった事からアイザックが焦れ、無理やり環を水揚げし、所有の印を付けるという暴挙に出て…と二人はすれ違います。
更に、環を何としても手に入れたいあやかしに攫われて…と一気にハラハラドキドキの展開。
その状況で、環は自分の本当の気持ちに気付き…といった所。
設定上、エロはかなり濃厚です。攻め以外との絡みは無しですが、水揚げ前の調教から始まり、絶倫の攻めによるねちっこいエッチに人(神)前プレイ。媚薬に異物挿入と盛り沢山。
最初は嫉妬が勝り、とにかく受けを自分のものにする事しか考えてなかった攻めが、後半では甘々な台詞をはいて…と変わるのが萌えます(//∇//)
攻めの傲慢さにムカつく部分も合ったりしますが、とにかく設定が面白いのと登場人物達が魅力的!
異世界トリップものが好きな方はチェックしてみて下さい。
借金まみれの家に育った父子家庭の高校生受けが、ひょんなことから異世界にトリップしてしまい、その世界の遊郭でお客を取って稼ぐことに…というお話です。
攻めは、受けが異世界に来た途端に出会った異国の神。狼の姿が本性で、常時狼耳と尻尾が出ています。
異世界トリップBLは数あれど、そこの遊郭で金を稼ごうという受けは珍しく、新鮮味がありました。童貞だし真面目な子なので、積極的に「ここで身体を売って金を稼ごう!」と思っているわけではありません。そうせざるを得ない状況に追いやられ、「無理に寝ないでいい、客と話をするだけでOK」と言われてお客と交流しているだけです。
お客は異世界の妖や神たちで、人間と話せるだけで大金積んでくれる感じのボロい商売。無理に寝ないでいいとは言われていますが、中には受けを手籠めにし、あわよくば身請けしたいお客も複数います。でも警戒心や危機感に欠ける受けは、考えなしな行動を取ってしまい窮地に立たされます。
窮地に陥った受けを攻めが助けるのが一般的な異世界BLでしょうが、この作品では主に攻めによって受けが追い詰められていきます。攻めは荒ぶる狼神であり、一方的につがいと決めた受けが他の客に構うのが許せない感じ。嫉妬に荒れ狂い、受けを水揚げして所有印まで付けてしまいます。
そのエッチがすごくお汁たっぷりで、個人的にとても萌えました。狼神はtnkまで人外サイズ。それを受け入れるために三日間拡張されてもまだいっぱいいっぱいなエッチ。犬系獣姦ではお約束の瘤状突起や精液大量流し込みプレイもあり、堪能しました。
あと攻めが、怒ったときやエッチの時の荒々しさとは真逆なギャップのある可愛げのあるキャラで良かった。誇り高き異国の神なのですが、耳と尻尾がモフモフ。その尻尾を受けに触らせたり、頭を撫でられて喜んだり。とても可愛らしかったです。
ダメダメな父親を持ち、健気に生きる受けも好感の持てるキャラでした。一般常識の通じない異世界で、それでも自分にできることをしようとする頑張りが、魂の清さに惹かれる妖に好かれる説得力につながっていた気がします。
異世界で夜の仕事しています
高校生の環(受け)は他人の借金の保証人にほいほいなってしまうダメな父親にいつも悩まされています。換金できるものはないかと押入れの中を漁ると祖父からもらった遺品が出てきました。困ったときに使いなさいと言われていたので、期待してその箱を開けてみると酷いい眠気に襲われ、気が付いたら何故か山の中にいました。
慌てたせいで足を挫いてしまった環をアイザック(攻め)という何故か頭に狼耳としっぽを持っている美丈夫に助けられます。
祖父の遺品によって、宵町という異界にたどり着いた環は「竜宮」という娼館で仕事することになります。
この宵町という場所はあやかしの世界と人間の世界の狭間にある世界で神と妖と人間が共存できる世界です。昔、祖父がここで働いていたらしく、遺品の中に紹介状が入っており運ばれたようです。人間はここでは神やあやかしよりも上位とされていますが、人間の男はここでは「竜宮」という娼館で仕事をするしかありません。娼館とはいえ寝ることを強要されず顔を見せたり話をしたりするだけでいいということと、破格の給料がでるということと、人間界に帰るための通行証(のようなもの)を手に入れるため仕方なく男娼として働くことになります。
設定は面白いのですが、この宵町のシステムが説明不足なせいでどうもちぐはぐに感じました。男娼のシステムも初めは顔を見せたり話したりするだけでいいといっておきながら、それは格子越しで話しただけの相手だけで環自ら部屋に挙げた人は水揚げの相手候補とみられて要求されたら拒否できないとか、一人に執着されないために一度水揚げされたら複数人と寝た方がいいとか、説明もされずに後から出てくる設定が多すぎてちょっと興覚めでした。廓の常識とかいう割には最初に高値で店に買われる形ではなく歩合制のバイトだし。竜宮店主の時雨は嫌な客からは守ってやるといっていたのに(確かに陰で動いてくれていましたが)それ以前に、困った事態になった根本のシステムの説明を知ってて当然としてたり、ちょっとぼけてる使用人の玉に任せ過ぎて省略したり、アイザックと寝るための調教している最中の正気ではないときに説明したりと、不親切極まりない態度が気になりました。これがなければこの騒動はほとんど起こらなかったんじゃないかと思います。
また、高級娼館だから一晩一人って怒っておきながら、後で一晩2人に接待させてるし、何年か働いて大金を稼いでいった人の話をしておきながら、最後は一月いただけでこれ以上いたら人間界に帰りにくくなるとか矛盾するところもあって、この説明不足の後出しじゃんけんも併せて、話をつなげるための意図しか感じられなくてどうも話に入り込めませんでした。
私としては、アイザックに買われる尤もな理由だったり、アイザックがもっと強引にしちゃうとか、勘違いのオンパレードじゃない理由ががあったなら良かったと思いました。
環はすぐに他人の借金を負ってしまうダメ父親のせいで常に困窮しています。母親はそんな父親の借金のために苦労したあげく早世してしまいます。困り切ってしまうとすぐに逃げてしまう子供のような父親のせいで、祖父も母も亡くなってからは一人で高校に通いながらバイトをして父親の借金の返済の手伝いをしています。
アイザックは北方の狼属の神で、閉鎖的な一族に嫌気がさしてシリルという従者を連れて世界中を旅をしています。宵町に旅してきましたが、結界がうまく働いていなかったために迷ってしまい、山の中で同じく宵町に来てしまった環と出会い気に入ります。
初めはほぼ無理矢理でしたが、気付いていないだけで両想いでしたし、トラブルにも見舞われますが、なんとか解決してお金もある程度稼いで人間界に帰れて話的にはめでたしめでたしでした。
ただ、ダメ父親の件は全く片付いていないので、また新たな借金をこしらえて帰ってくるのかと思ったら、素直に良かったとは言えないです。父親もいろいろなものに憑かれやすい体質のせいで借金を負っているようなことも言っていたのでアイザックに会えば少しは良くなるのでしょうか。それか、高校を卒業して父親と決別しない限りは無理なのでしょうか。アイザックはある程度したら連れ去るつもりのようですが、どうなるんでしょう。その辺もちゃんと書いてほしかったです。
攻めが受けを溺愛し、攻めが受けに執着する話は大好きなんですが、廓のシステムの矛盾とか信じられない金額と言っていた割には高校生のバイトでなんとかなってるみたいな描写があったり、2人の描写以外の所に意識がいってしまって??となってる間に、話もちゃんと終わらないで終わったという感じがして中途半端な印象でした。
話全体は良かったので、もう少し中身を整理としてバカ親父の話とかも入れて、環の問題を解決して終わったら良かったなと思いました。
ちょっと攻め様がもう少し(>ω<;)
受け様は、高校生の環。
父親が借金を残していなくなってしまい、ため息をついていた時、祖父が残した小箱を見つけ、開けてみると異世界へ。
困っていた所を助けてくれたのは、アイザックと名乗る獣の耳を持つ狼系譜の神様で、この度の攻め様。
こはあやかしの世界で、人間は大切に扱われる存在。
で、保護されたのは、竜宮という娼館で、今は男娼しか仕事がない、という。
元の世界へは行き来自由で、時間の流れが違うから、ちょっと稼いで戻ればいい、なんて。
てなことで、男娼として働くことにした環。
アイザックと再会して、友達を招く気持ちで食事に招待したら、それは男娼としては水揚げOKという事になっていて大慌て。
そりゃ、今どきの男子高校生が、花街や娼館の決まりなんて、知ってる訳ないよね。
で、いよいよ床入りとなった訳だけど、その時のアイザックが、私的にはイマイチでして。
神様とは考え方や常識が違うんだな、と納得するしかなかったけど。
その後も色々と、絶対的強者の考え方なんだなぁ、自分勝手だろ、としばしば( ゚д゚)、ケッと思うことがありましてね。
攻め様の独占欲、大好きなんですけど、アイザックとは相容れなかったです。
拐われた環を助けに来るのも遅いぞー。
でも、環がアイザックがいいって言うのなら、仕方ない。
相手が人間だって事をきっちりしっかり理解しておくれよ、頼むぞアイザック。