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『天国みたいなキスをして』に登場したオレ様な当て馬、「天才パティシエ」三嶺のスピンオフ。イラストは金ひかる先生にバトンタッチです。
今作で三嶺ショタコン説浮上しました笑。高校一年生にマジで一目惚れする30代…。後出しですが、高校生だとは思っていなかったらしいです。
主人公の小鳩は母子家庭で育ち、天真爛漫な母親ともうまくいっているけれど、物心つく前から飼っている愛犬・修一郎が唯一心許せる相棒でした。学校はサボりがちでも男女一人ずつ気にかけてくる友人たちもいる。
母親の友人で父親代わりの木田にお遣いを頼まれて、かの「ミムネトーキョー」へ出向いた小鳩は三嶺本人と面会します。
三嶺、気に入った子を落とす時はこんなんだったのー?甘い〜〜〜!甘いよおじさん!!
とまあ、スピン元のオレ様なイメージが嘘みたいな溺愛ぶりなんですが、甘々すぎずいい塩梅。スピン元の受けが三嶺にハマってしまったのも頷けます。本作は最初から最後まで受けの方が惚れられてて優位かな、、
小鳩は恋愛なんか眼中になくて、愛犬の修一郎だけ側にいてくれればよくて、三嶺のアプローチなんか目もくれない。甘いものも嫌いだし…。
ですが、犬嫌いの三嶺が修一郎の一大事に駆けつけてくれて、初めて小鳩は自分の世界の外側を意識します。
狭い世界に生きて恋を知らなかった少年が、大人の男に手ほどきを受けて恋を知る。なかなかエッチな開発ものだけれど、受けがしっかりと男の子でおまけにつれないので、作品世界に入り込めました。表面的には低温で、その下がとろけるように熱い官能ラブです!三嶺がエロオヤジと化すところが見もの笑
作品にでてくる石鹸って、どこのなんだろうな〜。
巻末SS「可愛いだけで大好きさ」では、小鳩の友人・池永(木田の甥)が年上の女性好きだと判明。小鳩の母親と結婚すれば毎日小鳩の顔が見られるって、思わせぶりだけど真相やいかに(答えはない)。
これ、すごく好きなんです。続編(『いいから黙って愛されな』)も合わせて菱沢さんでは断トツですね。
私の大好きな年の差ものです。三嶺(攻)は、本来私の苦手な俺様ですが、これくらいならまだまだ許容範囲内でした。というよりも、『俺様』には違いないかもしれませんが、私が受け付けないタイプの俺様じゃなかったんです。小鳩(受)に対してはベタ甘で大事にしてるので、それもポイントアップということで。
そして、小鳩がもう可愛くて可愛くて!
三嶺は犬嫌い、小鳩は甘いもの嫌い。だけど、小鳩は愛犬・修一郎を家族としてとても大切に思っていて、三嶺はパティシエで。皮肉な組み合わせだけど、歩み寄っていく2人の様子が微笑ましくていいんです。
もう何よりも、修一郎に関するエピソードがたまらなかったですね。泣いてしまいますよ、これは。
そして、金さんのイラストがもうすごく素敵でした。