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sokokara wa netsujo
2010年の作品の新装版。
『同じ声を待っている』のスピンオフで、前作カプも少し登場しますが、本書単独でも読める内容です。
あらすじ:
絵本作家の創哉(受け)は、従兄で工学部研究員の貴成(攻め)と同居中。
セックスだけの不毛な関係に嫌気が差した創哉は貴成に別れを告げるが、貴成はそれなら恋人として付き合おうと言い出し…
「受けが攻めと別れようとする」「攻めの提案で恋人試用期間が始まる」等の設定にデジャブを感じるなと思ったら、スピンオフ元の『同じ声を待っている』が本書とかなり似た設定でした。
ツンデレタイプの受けが攻めに振り回される展開までそっくりで、
関連作でここまで設定が被っているのはどうなの?という感じ。
創哉は貴成に片想いしていますが、自己中でマイペースな貴成との関係に疲れてもいます。
貴成に大人しく従うのではなく、ガンガン反論する気の強いタイプではありますが、
最初に無理やり抱かれてから現在に至るまで、何だかんだ惚れた弱みで彼の言いなりなので、
かなり攻め優位に思える関係。
貴成は創哉への気持ちを自分でもよく分かっていない天然キャラで、やや情緒が欠落気味。
それでも創哉と別れたくないという意識だけはあり、恋を自覚できるまで付き合ってほしいと創哉に提案します。
こんなことを言う貴成に付き合ってあげる時点で、創哉は貴成と本気で別れる気がないんだなという感じ。
最終的に、創哉が貴成の気持ちを汲むような形で、一応恋人関係に落ち着きますが、その展開が最初から予定調和すぎて今ひとつストーリーに入り込めませんでした。
もう少し貴成が痛い目を見るエピソードや、創哉が本気で貴成と離れようとする姿など描かれていれば、展開としてより面白くなったんじゃないかなと思います。