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fujouri ni amaku
『理不尽にあまく』の続編。
表題作と同時収録作が半々くらいの構成です。
前作で恋人同士になった蒼葉(受け)と誠志郎(攻め)。
表題作は、蒼葉の所属する超常現象研究会の合宿に誠志郎が同行して…という話。
サークルのメンバーの話や、語り手の蒼葉のモノローグ中心で、誠志郎とのやり取りは少なめ。
Hシーンも少なく、続編なのにこんなに二人の関係に発展性がなくて良いの?と首を傾げたくなる内容でした。
同時収録作は、前作で蒼葉のストーカーとして登場した高校生・伊崎が、蒼葉のいる大学に入学。蒼葉の所属する超常現象研究会のメンバーになり…という話。
謝罪があったとは言え、前作で蒼葉を危ない目に遭わせた危険人物がサークルの新メンバーになるという展開にびっくり。
蒼葉やサークル仲間の対応があまりに能天気に思えました。
更に、海外に行っていた蒼葉の父親(血縁上は叔父)が帰国。
伊崎を気に入り、彼を恋人にするよう蒼葉に薦めてきて…という展開。
前作でボディガード兼恋人として誠志郎を蒼葉にあてがっておいてこの対応はないんじゃないかと、彼の身勝手さに若干引きました。
恋人を一人に絞る必要はない、という自身の恋愛観を蒼葉に押し付けるあたりも、親失格という感じ。
前作同様、この父のキャラクターがコメディリリーフとして成功しておらず、むしろ作品を不快なものにしている気がします。
この同時収録作でも、誠志郎の出番は少なめ。
最後の最後で蒼葉への執着心を見せてはいますが、それまでは何を考えているのか分かり辛く、主人公の相手役とは思えない存在感の薄さでした。
前作も微妙でしたが、続編は更に輪をかけて、何が言いたかったのかよく分からない作品になっているような…?
語り手を蒼葉ではなく誠志郎にする等、何かしらの変化が欲しかった気がします。