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あなただって、兄が欲しいでしょう?
carafe
『キャラフェ 改』…変わったタイトルだなと思っていたら、1999年の作品の新装版ということで、タイトルに「改」を付けたとのこと。
キャラフェはフランス語で水差しという意味。
一応3Pモノになりますが、エロ描写は極薄。
大きな山場もなく、脇役含めた登場人物の心情や世相についてひたすら淡々と語られるという不思議な作品でした。
登場人物の視点や時系列がコロコロ変わることもあり、やや読み辛い印象。
あらすじ:
大学生の薙久(攻め1)は、幼馴染で親友の圭一(受け)のことが好き。
ある日、圭一の5歳下の異母弟・馨(攻め2)からの電話で家を訪ねると、全裸で縛られた圭一の姿があり…
圭一が大学4年のとき、馨に請われ関係を持ったことが全てのはじまり。
その後、薙久を呼び出した馨が、彼に圭一を抱くよう持ちかけたことから、数年にわたり奇妙な三角関係が続きます。
圭一は感情の波が薄く、何を考えているのかよく分からない人物。
溺愛する弟の好意を受け入れ、その後親友に抱かれても受け入れ、二人に抱かれる立場に甘んじ…と、ひたすら受け身。
心情描写や台詞自体少なく、彼が本気で怒ったり自己主張したりするシーンは全く出てきません。
キーパーソンの彼がこんな感じなので、実の弟や親友と3Pすることになりました、という展開も全く盛り上がらず。
気づけばこういう関係になって早○年、みたいな淡々と時だけが流れていくストーリー展開に終始入り込めないのが辛いところでした。
一応3Pモノですが、3Pの描写はほぼなく、絡みの描写は薙久×圭一中心(その描写もかなり薄いですが)。
このため早い段階から結末が予想されてしまう嫌いはありました。
兄に執着する一方で彼の幸せを願ってもいる弟・馨の策士っぷりがストーリーの核となりますが、歳の割に達観しすぎている彼のキャラクターにはやや不自然さも。
馨や薙久のモブキャラに対する当たりのキツさも気になり、ことあるごとにモブがdisられる描写が挟まるのにもしつこさを感じてしまいました。
全体として、馨たちのセレブアピールや世相の描写など脇道に逸れることが多く、本題が伝わり辛い印象。
もう少しメインの登場人物(特に圭一)の人物や心情描写にページを割いて欲しかったかな、と感じました。