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人間と妖怪の種族を超えた純愛ストーリー!
zashikiwarashi ga yashiki wo sarutoki
この作家さんの本はちょこちょこ読んでいますがとても好みの作品でした。
座敷童子として屋敷を守ってきた延珠丸が逸郎との出会いによって恋を知り童子から生きた人間として成長します。
朽ちていく屋敷で逸郎を恋待ち続ける延珠丸が健気すぎて切なかった。 屋敷の大女将である八重と延珠丸のやり取りも微笑ましく涙が出ました
水無月さららさんの作品を何冊か読んだけれどどれも大好きです。 単純ではない人のずるい部分や恥ずかしい部分をきちんと描いていて、特に攻めに当たるキャラが人間らしく好ましい。
逸郎も例に漏れず自分の未熟さを認め精進して精進していきます。
逸郎の周りで起こる様々な不幸や幸運。そのどれかが延珠丸の力によるものなのか。。。はたまた別の何かの作用なのか。。。
子供の頃に祖母から聞いたちょびっと背筋が寒くなるような昔話。
幼い頃には信じていたファンタジーが盛り込まれた作品です。
あらすじ:
鄙びた温泉宿に憑く座敷童・延珠丸(受け)。
延珠丸と一緒になりたいと願う逸郎(攻め)だが、延珠丸には温泉宿を離れられない事情があり…
高校生〜社会人までの逸郎の成長と、それに伴い変化する延珠丸との関係性を淡々と描く作品。
やや平面的なストーリー展開で、少し物語に入り込みにくい印象です。
家柄にも容姿にも能力にも恵まれ、順風満帆な人生を送る逸郎。
彼が子どもの頃出会った座敷童・延珠丸は、彼を様々な災厄から守ってくれています。
高校、大学と大きな事故に遭遇するも命を取り留める逸郎。
延珠丸の座敷童としての力を紹介するエピソードかと思いますが、同級生が亡くなっているためやや後味が悪く、逸郎の呑気なリアクションも相まって、延珠丸の凄さがあまり入ってきませんでした。
新社会人としての苦労、その後会社を辞め、起業するまでのエピソードなど逸郎の人生は丁寧に描かれていますが、そこに延珠丸は絡んでこないため、ただの一般人のドキュメンタリーを見せられているだけという印象は拭えず。
逸郎が訪ねてくるのを待つばかりの延珠丸はやや存在感に欠け、
落ち着いた物腰のわりに濡れ場では幼くなるキャラクターにも、個人的に魅力を感じ辛かったです。
その後、心因性の視覚障害で色彩感覚を失ってしまう逸郎。
ラストでその色彩感覚を取り戻すという展開ですが、この描写も非常にサラッとしており、盛り上がりに欠ける印象。
ポッと出の神様の力で万事解決という展開自体も急で、ちょっと乗り辛いクライマックスでした。
攻めの成長、それを見守る年上人外受けなど、面白くなりそうな要素は多いだけに、展開としての盛り上がりに欠けるのが惜しい感じでした。