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皇帝は愛してはいけない人で…。
koutei hanayome
中華風ファンタジーものが好きなので購入しました。
……がしかし、攻めに妻子ありだと知らず、地雷でした……。
しかも子供と歳近いくらいの受けに欲情とかちょっと私には無理でした。
最後までフワッフワした平和な溺愛ものでした。
世界観設定が好きなだけに残念。
先にレビューされた方が詳しく書いてらっしゃいますので詳細は省略いたしますが、内容は甘々の王道ファンタジーです。
私はこういうお話が大好きなので、そこそこ楽しめました。
ただ1点、どうしても引っかかる点が…。
攻めの文聖が子供をほっぽり出して恋愛にのめり込んでいるだめな大人に思えてならなくて…。
もう少し自分の子供の気持ちを考えてあげて!って思ってしまいました。
一度気になり出すと、萌えの炎が小さくなってしまったんですよね。
ただしこれは現代物ではなくファンタジー。子育てをするのは乳母の仕事という世界での出来事ですよね。
恐らく引っかかりを覚えた人のほうが少数派だと思いますし、その点が気にならない人だともう少し評価が高くなると思います。
中華風ファンタジーです。36才と18才という年の差溺愛もの。これといった事件は無く、養い子である受けにメロメロな攻めが、ひたすら溺愛して甘やかしている…という話です。内容が深いものを求める方にはちょっとお薦め出来ませんが、愛らしくて天然な受けをひたすら溺愛している、受けに対してはちょっとバカっぽい攻めを楽しみたいという方にはお薦めです。
儀申国皇帝の文聖(攻め)は、凱旋の途中で行き倒れていた朱佑(受け)という少年を助けます。身寄りのない彼を引き取り、王城で実の子どものように育てますが、大きくなるにつれ、その愛情が子どもに向けるようなものではなくなってしまい…というのがあらすじです。攻めと受け、両視点で進みます。
攻めは大国を治める勇猛果敢といった感じの皇帝。皇妃は亡くなっていますが、受けと変わらない年の息子がいます。可愛がっていた養い子に対して劣情を抱いてしまっている事に悩み、受けとは距離をとろうとしています。
受けは愛らしくて健気。育ててくれた攻めに恩返しをしたいと医官を目指す、一途で努力家。攻めから距離を置かれた事に寂しさを感じていて、成人のお祝いに欲しい物を尋ねられると「子どもの時のように、一緒に寝て欲しい」とお願いします。
そんな訳で成人の儀の夜、一緒に寝ていると、辛抱がきかなくなった攻めに襲われちゃう…という展開。
皇帝の実子で、受けにとっては兄のような存在の祥真と揉め事が起こったり、皇帝が妃も持たずに受けを溺愛している事で不満を持つ重臣がいたり…と多少のトラブルはあれど、ただただ二人の甘々な日常が書かれています。実子とのトラブルは深刻なものではなく、不満を持つ臣下や使用人に至っては、そう書かれているだけで、実際に受けは何一つ辛い目等にはあっていないのです。有能なはずの皇帝ですが、受けに対してはメロメロでひたすら甘い。花嫁姿が見たいと、形だけとはいえ受けと婚礼まであげちゃう。そして、こちらはちょっと天然の入った受けが、「幸せすぎて…」と泣いたりする。もうお腹いっぱいという感じの甘さなんですね。
絡みも結構濃厚で、何も知らない純粋培養な受けを、攻めがひたすら甘く手ほどき…という形で萌えるんです。
しかし、微妙に気になる所も。受けが18才という年齢の割には幼すぎるんじゃないかと…。迷子になったのに呑気に釣りを始めたり…と言動に違和感を覚える事がちょくちょくあるのです。それと、都合が良すぎという問題。まぁ、ファンタジーだからいいのかもしれませんが、男が妃って、もうちょっと揉めるんじゃないの…みたいな。実子も割とあっさり二人の結婚を認めちゃいますしね。そんな訳で評価は『萌』です。
細かい事は気にせず、ただただ受けを溺愛している攻めと、ひたすら愛らしい受けを楽しみたいという方にお薦めです。