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父親は借金の末他界、病弱な母と幼い弟を2人かかえ、就職先にはリストラされて現在はバイトの身(しかも今日クビになった)――と、まるで絵に描いたような貧乏生活に四苦八苦していた日暮葉津紀。
葉津紀の目標はただ一つ。
生来の可愛い顔立ちを利用して、逆玉に乗る事!
そのため、医者のフリをして医者の娘のお嬢様たちと合コンを繰り返していた。
ところが、学生時代からの友人に借金をしてまで出席した合コン会場に、昼間バイトをクビになった原因の男がいた。
結局、その男のせいでその日の合コンは大失敗に終わり、おまけに何の因果か葉津紀は、その男の元で働く事になった……。
という話でした。
その男が、東条院司で、司は実は葉津紀の友人で、合コンのためにお金を貸してくれた鏑木健介の従兄で。
葉津紀のことが気に入った司は、葉津紀に仕事がないのをいいことに、自分の弁護士事務所で働かないか? と声をかけ、働き始めた葉津紀にセクハラ三昧……。
そして、段々葉津紀もそんな司にほだされて……という流れでした。
まぁ、ベタといえばベタ。
というか、びーえるふぁんたじーですよね。
普通、医者でもないのに合コンで「医者」という嘘を吐いて参加してうまくいったところで、バレたら困るんじゃないの? とかいいっこなしなんですよね。
まぁ、葉津紀がそこまで必死だったんだ、と言われたらそこまでなんですけど、普通、どう考えてもそれじゃあバレたら大変だし、嘘から始まった関係なんてうまくいかなくなるの目に見えてるんですけど。
それとも、「そんな葉津紀さんでも大好きです!」って言ってくれるようなお嬢様を求めてるんだとしたら、いくらなんでも虫がよすぎる気がするし、そんなお嬢様だったら最初から「医者だから」といって付き合わない気がするんですが……。
大体、健介もいくら惚れた弱みで葉津紀に甘いからと言って止めろよ……。
嘘吐いて始まった恋なんてうまくいきっこないんだから……って思ったけど、あれ、でも健介は本当はうまくいってほしくなかったのかな……?
とまぁ、そんな感じで最初の設定に思い切りツッコミを入れたくなるくらいこけちゃったので、イマイチ入り込めなくて、そのままずるずるしてしまいました。
いくらBLがファンタジーだっていうのがわかっていても、もうちょっとリアリティのある話の方が個人的には好きだなー……と思ってしまいました。