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yukihyouou no aisarehanayome
あらすじ:
身寄りを亡くし、学校をやめ食堂で下働きをしているユーリ(受け・17歳)。
ある日、仔雪豹を助けたことで皇帝のシャミール(攻め・20代半ば)に宮殿に迎え入れられ…
ユーリは健気で心優しい青年。
助けた仔雪豹が実は皇帝の弟で(皇族は代々雪豹の血を引くという設定)、シャミールに気に入られ后に…とトントン拍子に玉の輿に乗りますが、そんなシンデレラストーリーに相応しい純真なキャラクターでした。
シャミールは美形で聡明で、ユーリのような庶民にも優しい正統派王子様キャラ。
雪豹の姿になってユーリや弟の仔雪豹と雪遊びをしたり、鬼ごっこしたりと案外気さくなところもあり、普段の落ち着いた佇まいと雪豹姿とのギャップが素敵です。
ユーリが身を引こうとしたり、シャミールの元婚約者の兄が二人を襲ったりと小さなゴタゴタはあるものの、どれもあっさり収束。良くも悪くも平和なストーリー展開です。
元婚約者の本命については、雪豹同士ということでモラル云々は置いておくにしても、そんな男のどこがいいんだと疑問が残りますがw、丸く収まって良かったと思います。
王道のシンデレラストーリーとして夢のある話に仕上がってはいますが、ユーリのまた学校へ行きたいという望みや、離れ離れになった親友のことなどは宙ぶらりん状態で終わるので、やや消化不良かも。
生まれてきた雪豹の赤ちゃんにページを割くのも良いですが、もう少し現実的な話も盛り込んでもらいたかったかな、という感じです。
色々と気になったままの多い結末なのでもやもやっとしてる部分もありますが、もふもふとちびっこ(仔雪豹)と溺愛は充分に堪能できるので、癒されるファンタジーだったな…と感じる読後感です。
ざっくりとしたあらすじ説明にはなりますが。
受けさんのユーリは、流行病により両親を亡くした天涯孤独な身の上に、その日凌ぎの働き口で雑用ばかり1日も休まずに働いていた真面目で素直で健気な17歳。
そんな彼がたまたま仔雪豹と出会い、その仔雪豹の命を助けた事がきっかけで始まるお話。
攻めさんのシャミールは、皇帝という身分でありながら最初からユーリに優しく親切に接するので、『いくら優しい設定だとしても、こんな親切すぎる皇帝ってアリなの?』と思わなくもないですが、おそらく一目惚れだったんだなあ…と後々の告白のシーンで分かります。
でも本当にそこにいきつくまで、婚約者持ちのくせにふらふらしてるようにも見え、周りの従者たちがユーリにあからさまな態度を取っても軽く諌めるだけで、シンデレラストーリーと題打ってる割には、王子様像から少しかけ離れたようにも感じました(あくまでも主観です)。
あとは、こちらの本が二段組構成となっていて結構ボリュームある割に、ユーリの親友が最初のあのシーンのみの出演だった事、ユーリごときにサシュがお付きとなる事を相応しくないと言われていた理由、ラスカのあの1件だけでの心の変わりようとその後のユーリとの関係、シャミールの両親が1度も登場せずに話がうまく収まったこと…
など、本当に細々としたことがそのままになっているので、『ハッピーエンドでめでたしめでたし』と納得は出来てないのが正直なところです(^_^;)
ですが、今のこの寒い時期に読むと世界観が合っていることもあり想像しやすく物語にも入りやすいと思うので、冬に読む本としてはぴったりなもこもこほわほわな1冊でした( *´︶`*)