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雪豹の神獣が一途に愛するのは清らかな巫覡。
yukihyo no oyomesama
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
寒くなって参りましたのでここ最近、以前にも増してモフモフであまあまな作品ばっか読んでます^^;
両親を早くに亡くし、天涯孤独な身の上である桜介は、南雲神社の巫覡として働いていた。
祭りで奉納する歌の練習をしていたところ、現れたのは一匹の猫。すると、その猫が桜介の目の前で光に包まれ忽ち人の姿となる。実は、その正体はただの猫ではなく異世界からやってきた雪豹。桜介により“雪”と名付けられた彼は、「ともに私の村へ来てもらいたい」と告げる。
わけが分からないまま異世界である六花に連れて来られた桜介は、来て早々銀と名乗る者から「元の世界へ戻れる方法がある」と言われる。
甘くて温かい話ではあるけど、ちょっと駆け足気味な印象です。世界感が曖昧なまま“めでたしめでたし”となってしまった様な…。六花や梅花族の設定が、結構細かなわりに説明が不十分だった為、二人の都合であとからこじつけられた様な印象を持ってしまいました。
でも、蓬ちゃんを始め、優しくて純粋な村人たちには心が温かくなりました。
南雲神社の巫覡である桜介は(受け)、初めてソロで歌を奉納する大役を次の大祭で任されることになります。本番に備えて毎晩自主練していると、大きな猫が遊びに来ました。毎日歌を聞きに来る猫に雪と名前を付けてあげると突然猫は人に変化し、異世界に連れていかれてしまいます。
連れて行かれた先は、梅花族という神獣の統べる六花という世界で、雪豹の神獣である雪(攻め)に自分の伴侶として自分だけの歌うたいになってほしいと頼まれます。
せっかくの大祭の御役目をきちんと果たしたい桜介は元の世界に帰りたいと思いうなずけません。が、帰る術はないと言われてしまいます。
桜介は天涯孤独なため自分を必要とされることを欲しています。そのため歌うたいになってほしいとかいい声だといわれると、自分の声だけがほしいのだろうかと落ち込んでしまうのです。でも、小さいときに両親を亡くし高校生まで祖父母に慈しんで育てられたため人を思いやることのできるやさしく純粋な性格です。
雪は梅花族の直系で雪を降らせることを司っていますが、力が強すぎて自分の村(月花村)に冬と短い春しか呼べません。そのため、力を制御する伴侶を必要としています。桜介を連れてくることにより、力の制御がうまくできるようになり月花村に四季をよぶことができるようになります。
問答無用に連れてきてしまいますが、それ以降は桜介が自分に心を寄せてくれるまで待ってくれようとする優しい人です。
実際には、桜介が異世界で生きていくために雪から直接精をもらわなければならなくなってしまうのですが。
優しい村人たちに癒されて月花村にいることにも慣れたころ、元の世界に帰ることができるとそそのかしてくる梅花族の男、銀が現れます。言葉巧みにちょっと行って帰ってくればいいという銀の言葉に、元の世界の様子が見たい桜介は手を取ってしまい、窮地に陥ることになります。
めでたしめでたしとすっきり終わるのでが、ちょっとさらっと話が終わってしまったように思いました。
異世界ということで、梅花族や六花のことについては多少説明があるのですが、雪が神から授かる生業とか梅花族のしきたりというものの説明不足で気になる点がいくつかありました。初めは雪を降らせる仕事だといっていましたが、最後のほうは梅花族の仕事はすべて雪が行うことになっていて、雪の生業とは実際にはなんなのか、他の村長たちは何をしているのかとか、その生業のせいでほとんど村にいないのに何故村長にならないといけないのか、雪がなぜ初めは斑紋が一つしかなかったのかとか(そのことに対して銀がバカにしたような態度をとるので余計に気になった)ページ数の関係でしょうが、説明できる範囲の設定にして欲しかったな。
雪は桜介を大事にしているし、村人はみんないい人獣ばかりでとても優しい話でした。