お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
shinsatsu wa jikangai
もうちょいヒネリが欲しかったなと思いました。
テンプレ通りの無難なお話すぎて、なにも残らない感じ。
主人公の受けは、中一のときに片思いしてた家庭教師と高三になってから再会する。
再会して、なんの障害もなく言葉だけで互いの気持ちを整然と説明しあって、えっちして…みたいな。
数年の時間経過による思考の成長や熟成がいまいち無い主人公に違和感がありました。このあたり、再会ラブの醍醐味なのにな。
再会してから「そういえば男同士だった」「そういえば相手は大人だし、中一の自分とは簡単に恋愛できなかったんだろう」などと唐突に気づくんだけど、そのぐらい彼をと思い続けてた数年間のあいだのぐるぐる思考の中でチラッとでも考えておいてくれ~!と思いました。
嫉妬オチもテンプレ通りだし、しかもそのすべてを言葉で説明してるのがいただけない。
再会したあと、会わなかった五年の間に恋愛経験があるという話は、「オオッ、ただのぐるぐるうじうじ純粋受けじゃないみたいだぞ!」と期待したんだけど、提示されたその経験話にガッカリ。膨らんだ期待がシュルシュルシュル…。
受けのコンタクトについての発言に、攻めが喜んでる場面はかなり好きです。
「最近は、入れたり出したりも上手くなったんだよ? 慣れちゃったら案外、簡単なんだね」
この言葉で、攻めと一瞬にニヤニヤしてしまった私は変態です。
後半の『まなざしの温もり』は別カップルのお話。
浮気者の受けをものすごい包容力で許しつつ付き合ってる攻めです。
これもなァ、なんだかただただ当て馬が可哀想でした。