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shinon
徐々にわかってくる過去と今
・・・今と言っても、この作品は、2016/11/16発刊の古い物だけど。
色々伏線回収がぼちぼち始まる2巻目。
富樫の過去。自殺した娘。
槇原の過去。
一番気になったのは、進藤が少年院に入った事件で
誰かを庇った冤罪だったこと。
進藤の無実を証明したいと訪ねてきた弁護士。拒む進藤。
さめのおかみの体調不良。
開店したカジノの売り上げ誤魔化と、組内不和。
・・・と色々と未だ伏線が仕込みが加わって、3巻目が楽しみ。
美形で賢いけど、華奢じゃない筋肉質の進藤のどこが富樫は気に入ったのか、謎。
手相が良かったのか、可哀そうな生い立ちが気になるのか。
シリーズ第2巻の新装版。
前巻と同じく「真音」、「逢瀬」(槇原視点の過去編)、「逢瀬」(書き下ろし)の3本立てです。
本編、書き下ろし共にクリフハンガー的引きで、今すぐにでも3巻が読みたくなる内容。
新装版の書き下ろしでここまで凝った展開は珍しく、旧版既読の方が読んでも面白いのではないかと思います。
まず本編は、進藤(受け)と富樫(攻め)の過去が朧げに明らかになり、それに伴い二人の距離もグッと縮まっていくような展開。
居酒屋「さめ」で働き始めた進藤のもとを度々訪ねては、彼を抱いて帰って行く富樫。
進藤に無理やりプレゼントを贈ったり、電話に出ないと怒ったりと、子どもっぽく可愛い一面がより強調されています。
そんなある日、進藤のもとを一人の弁護士が訪ねてきます。
彼は進藤が10代の頃起こしたとされる傷害致死事件の真相を追っており、犯人は別にいるのではないかと疑っています。
その後、進藤がある人物を庇って罪を被ったことは読者に明らかになりますが、なぜ進藤がその人物のためそこまでしたのか、真相は次巻に持ち越し。
進藤の過去を詮索せず、ただ当時の進藤の心境をズバリ言い当てる指摘をする富樫がカッコよく、そんな富樫に惹かれていく進藤の気持ちの変化が説得力をもって描かれています。
富樫の方も、過去に双子の兄を殺して少年院に入っていたことが判明。
進藤はその事実を知るも、富樫に直接聞くことはできず、こちらも真相は藪の中。
しかし、前巻から描かれていた富樫のさりげない優しさ、寂しげな雰囲気はこの過去に起因するのではないかと思います。
富樫のことが少し分かり、そして辛いとき何かと力になってもらえたことで富樫に惹かれていく進藤。
2巻は進藤と富樫のセックスシーンで終わっており、富樫に溺れつつあることを自覚した進藤の今後の動向が大変気になります。
彼が自身の過去や、富樫との関係にどんな答えを出すのか、3巻が非常に待ち遠しいです。
その他、富樫の組で起こっているイザコザ、富樫の過去、進藤の母の死の真相など問題は山積みで、あとがきで谷崎さんが書かれているように、次巻は更に怒涛の展開となりそう。
新装版シリーズに言うことではないですが、綺麗にまとめ上げて下さることを祈ります。
過去編「邂逅2」は、槇原が進藤の部下になるまでの内容。
槇原が進藤に振り回されるのかと思いきや、逆に富樫のピンチを救い彼を上に引き上げたのが意外で、槇原のカッコよさに痺れました。
槇原にそうさせるだけの進藤の人間的魅力も伝わってきて、現在の二人の信頼関係の背景が分かる良い番外編でした。
そして書き下ろし「逢瀬2」は、前巻の「逢瀬1」の続きなのですが、ここへきて新展開が(富樫の下の名前がここで明らかになったのも意外でした)。
富樫を訪ねてきた謎の美女の正体は。
彼女の存在は富樫の過去の事件に、そして次巻の本編に何か関係するのか。
謎だらけで、こちらも次巻の「逢瀬3」が大変待ち遠しいです。
相変わらず一つの場面で人物の視点が入れ替わる手法はやや読み辛いですが、それを差し引いても大変読み応えある群像劇に仕上がっています。
旧版を読むのはグッと堪えて、新装版の次巻を楽しみに待ちたいと思います。
文庫版2巻にて、進藤の過去が分かりました。
ただ、何故そのような行動をしたのか明らかにされてません。
また、富樫も過去に人(双子の兄)を殺めた事があるのも分かりました。
彼の背中の傷は、槇原に言ったように本当に事故によるものなのか、兄を殺した時のものなのか…。
物事が少しずつ判明する中、まだ謎めいた所を残しててもどかしいです。
相変わらず富樫は俺様でありながら子供っぽいところがあるんですが、進藤の富樫への気持ちが大分変わってきました。
進藤の性格上デレは期待できない中、進藤からキスする場面があったのにちょっと萌えました…(〃ω〃)
書き下ろしの『逢瀬2』はまさかの3巻へ続く、という!
富樫の過去を知る人物登場です。
貴重な進藤の微かな嫉妬も見れますので、ノベルス版を読まれた方も文庫版を楽しめるかと思います。