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itoshii ja tarinai
あらすじ:
自殺した会社社長の事件を追う刑事・成吾(受け)は、同社の顧問弁護士・晃(攻め・年下)と知り合う。
初対面から成吾に親しげに接してくる晃は、どうやら成吾のことを昔から知っているらしく…
成吾は美人で男前な捜査一課の刑事。
20年前警察官の父を亡くし、父の同僚(今の父親)に引き取られたという過去があります。
晃は長身美形の若手弁護士(25歳)。
ハイスペックながら成吾の前ではただのワンコで、普段は成吾にまとわりついているのに、いざとなったらなかなか手が出せないヘタレぶりが可愛いです。
こんな晃、実は20年前の一家殺害事件の生き残り。
成吾の亡き父はこの事件の担当者で、彼の判断ミスで被害者が出たと言われています。
20年前、この事件絡みで一度だけ会ったことのある二人。
晃に成吾や成吾の父を恨んでいる様子がないのは何故なのか。
20年前の事件の真相、そして今回の自殺事件との関係は。
こんな謎が晃の告白から、或いは事件捜査から徐々に明らかになっていく構成。
晃の孤独な少年時代を想像し、彼のため事件の真相を究明しようとする成吾の情に厚いキャラクターが良いです。
事件部分もなかなか凝っていて読み応えありましたが、もう少し弁護士×刑事という設定が活かされていたら更に面白かったかも?
晃は優秀さは窺えるものの普段はただのワンコで、弁護士モードの姿が想像し辛く、
成吾も途中から捜査から外されてしまい、ほぼほぼ晃との行動メインになってしまうため、
いまいち職業モノっぽさを感じられませんでした。
二人が拉致される場面でも、晃がどさくさに紛れて成吾に触る等、中途半端にコミカルなので緊張感に欠けるのがちょっと残念でした。
しかし、年下ワンコ×男前受けという組み合わせは大変魅力的。
事件モノとしても面白く、全体としては楽しく読めた一冊でした。