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juou to sjijuhanaome
一国の皇太子である美形攻め×由緒ある家柄の出自だが誰に対してもつれない態度で愛想なしの美人受け。
バウムガルテン公国の皇太子ユリウスは、卒業旅行で欧州を訪れていた真幸と偶然出逢った瞬間に、運命の相手と直感する。
出逢って間もないユリウスに衝動的に抱かれた真幸は、逃げるように帰国してしまうが、快楽を刷り込んだ相手を欲してやまない急激な身体の変化に気持ちが追いつかないまま、異国の皇太子の伴侶として迎えられる事態になってしまう。
話のほうは、真幸側の体質が変わった戸惑いや逃げ出したい気持ちのほうに重点を置いていて、受け側に感情移入しやすい自分にとって読み易かった。
エッチシーンでは、発情期に晒された真幸の自我が吹っ飛んだかのような乱れようが見物で、普段は取り付くシマのない冷めた様子との落差に萌えた。
クライマックスでは、罠に嵌められて極限状態となった真幸がどうなったかって展開に意表を突かれた。
タイトルの意味が、ヒントでありネタバレにも引っかかってくるってのが最後まで読むとわかるようになっている。
ただ、終盤で慌ただしくケリを付けた感が強く、すっきりしない部分もある。
真幸の異国での生活や身体の変化、異国での生活、彼を内心疎ましく思っていそうな人物とかの存在とかって問題がまだ燻ってそうな気がする。
続巻も出そうな雰囲気だが、う~ん、もう二人が無事に結ばれましたって締めくくりで充分だなぁ。
今回は作者独自のアレンジでオメガバースを意識した趣向となっているらしいが、この話での運命のつがい、発情って部分は人外もの寄りに感じた。
今作ではオメガバースとしてはピンと来なかったが、今後は元々の遠野さんの得意分野である身分差、すれ違いものと相性が合う話が出てくるかも知れないと期待している。