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ぼくがこれから話すのは、二十歳を越えた男ふたりの――ぼくと恋人の涙についてだ。
kurumiwari ningyou
耽美ってわけじゃないんだけど、JUNEな空気って感じがしました。完全に主観です。
ホモが当たり前じゃない世界の話。自分の性癖に葛藤しながら恋する男たちの話。
綺麗事を連ねてなくて、でも確固とした良識が行間に潜ませてあって…とても好きな空気です。
ゲイであることを受け入れることのできる人間が、悪意もなく、その優しさゆえに他人を傷つけることがある、ということ。
こんなの、薄っぺらな善悪の基準しか持たない作家さんには絶対に書けない物語だなァ…と思いました。
受けの明るさに救われました。
表題作より『ぼくではない誰か』が好きでした。
恋は天恵のように降ってきて芽生えるものじゃなく、二人で大事に育てていくものなんだよなと。
そんなことを思いました。
不満は…挿絵。
古くて不細工で、見ると萎えるので、必死で目をそらしながら読みましたよw