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shouwaru hitotarashi ni
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
受けはほほを染めて攻めを振り返り、攻めは背を向けてうっすら微笑む。そして帯の下ではそっと手を触れあわせて…という大変素敵なカバーですが、まさに内容そのままです!( ´艸`) 最初に見た時は、攻めの微笑みが意味深に見えたのですが、読み終わった後にもう一度見ると、すごく優しい表情に見えてくるのが不思議…。どちらにしろ性悪な攻めが自分の思惑とは逆に、誑かそうとした相手に溺れちゃうというのが大変ツボな作品でした。
「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」のスピンオフで、そちらの主役二人もチラッと出てきます。受けの隣で食事する同僚に、攻めが牽制してたりして、こちらもニヤッとしました。
攻めの千林がですね、タイトルから「性悪人誑し」ともうバレバレですが、最初の方は性悪どころじゃない感じです。ちょっとだけ入る攻め視点でよく分かりますが、かなりゲスい…。野江が自分に好意を持っている事を分かっていて、優しくしてみたり冷たい態度を取ってみたりと本当に性悪なんですね。よし、今度はコイツで遊ぼうみたいな。「こいつ、マジか!」とかなり腹が立つのですが、病弱で家族の愛情に恵まれなかった過去がわかると、複雑な性格になっても仕方ないのかもと。更に、唯一愛情を注いでくれた祖母に対する想いや、そんな中支えになった初恋の「そうくん」の事が分かると、性悪なんだけどピュアな部分もあるのねと見方が変わってくるのです。
受けの野江は、そのまま男前わんこです。ちょっと自分の気持ちに鈍い所もありますが、基本的には聡くて思いやりがあります。攻めの謎めいた所に惹かれていくのですが、ひたすらワンコのようになつく所が可愛いのです。攻めに「そうくん」と読んでいい?と聞かれ、自分ではなく他の誰かを思い浮かべているとすぐ気付き、しかも攻めに直球で「そうくん」が他にいる事を尋ねるという真っ直ぐさがあるんですね。彼にも小学生の頃、いつも病院で見かけた初恋の相手が居て、まぁ、このへんは鈍い私でもオチはすぐ予想がつきますが…。
そんな感じで、とても男前で真っ直ぐな野江に軽くチョッカイを出すつもりだった千林が、ミイラ取り状態になるというのが見所です。そもそも本人が自覚する以前に、受けに抱きつく同僚に嫉妬して引き剥がしたりしていて、これはやられちゃってるでしょうと丸分かりなのですが。更に全面降伏した後の、受けをデロデロに甘やかす所がひたすら甘くて、ニマニマしちゃうんですね。受けが攻めを庇って右手を怪我するのですが、面倒を見るという名目でご飯を「あ~ん」で食べさえ、お風呂に入れという下りがひたすら甘い…!
最後の短編が丸々攻め視点ですが、受けにメロメロなのがよく分かります。受けを閉じ込め、鎖につないで一生飼い殺しにしたいと、独占欲の強さをのぞかせてます。しかし、受けの為にそれはしない、この世界に受けが居て、自分を愛してくれるなら何でも出来る…と最初のゲスぶりはどこに行ったという溺れっぷりです。そしてエッチでは、「ちゃんと覚えて。僕に愛されるやりかたを」とひたすら甘々です。もう、おなかいっぱいという感じです…。
攻めの好き嫌いが分かれそうな気もしますが、私は楽しく読めました。
工場系リーマンラブ物。
「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」のカバーイラストにいたクール眼鏡さんのお話、という事をすっかり忘れて、積み本箱から発掘。
このお話はこれで完結しているので「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」を読んでいなくても全く問題ありません。
むしろ、途中で「草食む~」の牧野が実に意味ありげにでちょっと登場するので、この話にこれ以上の当て馬キャラは必要か???状態に陥ったりしたりしなかったり。
光の国の男前ワンコ受けがかわいかったです。
既刊「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」に登場したクール眼鏡お兄さん・千林のスピンオフ作品です。主人公は千林と同期の野江(受)で、前作では謎に包まれていた千林の本性が色々と分かる物語になっています。
前作を読んでいなくても問題はありません。私は前作がかなり好きで今でも時々読み返すので、本作での千林のキャラクターは…意外な面もあれば想像したとおりの面もあるのですが、うーん…詳らかに知らないほうが良かったかなぁとちょっぴり思いました。
読み終えてみると、千林は確かに「性悪人誑し」の面はあるのですが根は結局イイ奴なので、本作では妙に情緒不安定なキャラクターになってしまったような気がします。「そうくん」にまつわるエピソードは若干のヤンデレ臭がするしね…。一方の野江は最後までわんこっぷりを貫いていて頼もしかったです。
千林の別荘で静かに想いを確かめ合うシーンがとても良かったです。映像で見てみたいと思いました。
「草食む〜」が好きなのでスピンオフと知り楽しみにしてました。
が。。。
スピンオフとしての楽しさがなかったのが残念です。
前カプの関目さんや牧野くんがどう絡むのか?とか
草食むカップルが新カップルからどう見えるのか?とか
スピンだと違う視点で見られたり脇に登場するのが楽しみの一つですが
そういった部分が全くなく。。。
関目さんのせの字も出ず、牧野くん絡みはとってつけたように感じてしまい、
物語を楽しむより、残念だなという感情が先立ってしまいました。
なのでスピンというのを意識せず、単体で読めます。
草食む〜が未読でもOK。
さて、誑かしカップルについての感想ですが。。。
攻めの感情の変化についていけずモヤモヤ( ˘•ω•˘ ).。oஇ
前半、どちらかというと受けに対して悪い感情持ってないように見えたのですが、
攻め視点に切り替わったら、受けを少し疎ましく思い、イライラをぶつけてるのが明らかになり。
なのに友達になる流れに同意し、デートみたいな休日を過ごすって…???
攻めの心の移り変わりが分からぬまま 気づけば受け溺愛キャラになってて、違和感が残りました。
ストーリー展開としてはハマれませんでしたが、萌えシチュは堪能!
お付き合い前からキスしてる関係だったり、
受けが怪我した時にせっせとお世話してる攻めの姿だったり。
好きなシチュエーションが読めたのは嬉しかったです(﹡´◡`﹡ )
電子書籍で読了。挿絵有り。
スピンオフ作品と知らずに読みましたが、問題なく楽しめました。本筋に影響を与えないのに、意味ありげな登場人物が現れるので「ああ、関連作があるのだなぁ」と思った程度です。
千林は性悪・腹黒かなぁ……人誑しっていう感じもあんまりしない。
木原音瀬さんや丸木文華さんのお話に出てくる腹黒をイメージして読むと拍子抜けします。私的には途中から「あ、この人、タキシード仮面だ」って思いましたもの。「ちょっと捻ているスパダリ」風味です。
人誑しって言ったら野江の方がとんでもない人誑しではないかと。あと5年くらい経ったら、この子は大化けして「残りの人生ずーっとモテ期」になるんじゃないかと思います。悪い心を持っていれば「魔性の男」になれる素質があるよ、この子は。魅力的だ。
お話にドラマはきちんとありますが、章ごとに視点が入れ替わりますので、想い想われているのは割と最初の方から一貫としています。ので、ハラハラ感はあまりありません。安心して読める一冊です。
「草食むイキモノ 肉喰うケモノ」のスピンオフ作です。「草食む〜」の関目x牧野を後押しし、セクハラ部長を撃退する手助けをした優しげな男、千林の物語。
「草食む〜」ではいい人の側面だけが描かれていた千林。本作のあらすじでは、性悪で腹黒で実は悪人と言わんばかりの筋立て。いざ読んでみると、性悪でも腹黒でもなく、子供の時に欲しい愛情が与えられなかったこだわりに囚われていて素直になれない人物でした。
そんな千林の心を優しく柔らかく包んでいくのが、同僚の野江。
物語は千林視点と野江視点の交互で進みます。
野江側から見た千林は、「憧れ」。そんな千林が自分を無視したり、かと思うと優しくしてくれたり、更には何故か心騒ぐスキンシップを仕掛けてきたり。
翻弄されて、どんどん心の中の千林が大きくなっていくのです。
対して千林。設定では野江を弄んで放り出すような気持ちを持っているようですが、描写的にははじめから野江を憎からず。意地悪しても懐いてくる野江にぐらついていくのは千林の方のような。
何と言っても萌えるのは、同僚なのに何となくデートのように休日を一緒に過ごすようになり、外出の帰りにサラリとキスをしたり、部屋で何度もキスするようになってもまだ友達だ、というところですね〜。友達がそんなことするわけないでしょ!
この「友達以上恋人未満」ていうの、いい!千林の方は駆け引きしてるけど、ワンコな野江はぐらぐらふわふわで可愛い。
結局野江のまっすぐな心が、いじけた子供のまま凍っていたような千林を救う。2人は恋人になってハッピーエンドです。
Hシーンは、千林の余裕が憎たらしいくらい野江が可愛い。もう野江に意地悪しちゃダメよ!
『草食むイキモノ肉喰うケモノ』のスピンオフ作です。前作で受け攻めにちょっかいをかけていた名脇役の、千林というメガネエリートが今回の攻め。
工場が舞台の、3歳年上の攻め・千林×わんこな同期受け・野江、というカップルになります。
ですが、うーーん…。
『草食む〜』は好きだったし、今城けいさんは大好きだった作家さんなのです。商業誌の既刊はすべて読んでいます。
その上で、前作『イケメンNo.1俳優の溺愛ねこ』、前前作『そんなん仕事しとるんやろが!』と今作の『性悪人誑しに男前わんこが溺れています』が、本当にツボらない。(個人的な感想です)
あらすじは面白いんです。ということは、好みなはずの作品なんです。なのに読んでみたら、キャラの性格は統一されていないし、セリフは違和感ありありの変な口調だし、ストーリー展開は無理やりだし…。
まずタイトルの「性悪人誑し」。これ攻めのことらしいですが、全然違います。性悪はともかく、誑されてるのは受けだけ。周りとは距離のあるヤンデレ不思議ちゃんです。どちらかというと受けが人誑しなので、人気者の受けがヤンデレ男に引っかかるような作品イメージです。
そして受けが攻めに惹かれ、ひたすら執着しているのですが、その惹かれる要素が攻めにまったく感じられない。研修で一緒になった攻めが優秀でした、「そうくん」と呼んでもいいか聞かれました、それだけです。
その後別の営業所に配属され、なんとか攻めと一緒の工場に転属されるように転属願いを出し続ける気持ちがさっぱり理解できません。
晴れて同じ工場に転属されてからも、ほぼ交流はないし、交流したとしても思わせぶりなことを言われて受けがぐるぐるするだけ。攻めと受けの会話も、攻めが自分だけに分かることを思わせぶりに呟き、受けが訳分からず困惑する、の繰り返し。「左手の能力が抑えきれない…!」とか独りごちる厨二病のようなキャラに見えて仕方がなかった。
3冊続けてハマらず、個人的にガッカリしています…。
エロは良かったけど、そのエロも唐突な感じで、最後はまたも唐突な1年間の転勤、そして復帰。攻めの家庭事情を解決させるためそういう展開にされたのかもだけど、わざわざ離れ離れにさせた割にはその間の切ない描写もほぼない超駆け足な展開で、お話的に何の意味があるのか疑問でした。