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今回、この小説を読んで、初めて本気で読みました。
BL小説を読んで、本気で泣いたのは初めてかもしれない……。
扱ってる内容は、母親が再婚して、でも一生懸命その環境に馴染もうとして、そして、本当の父親にも再婚して、子供が出来て、そっちにもイイコに見てもらうと頑張って、そしたら朝来の心がついていかなくて、調子を崩してしまう。そこを優しく、時には厳しく、イジワルだったりカッコよかったりする義兄が支えてあげて、というものすごくベタな話だったんですけど……
どうしてだろう? ……なんで、こんなに泣いたんだろう……? はっきりした理由がわかるわけではないのですが。
作者の人の書き方が上手かったのか。
聡見から発せられる言葉が優しかったのか……。
どれなのかはわかりませんでしたが……
本当に、本当に、優しくてあったかい話でした。
聡見は思わせぶりなことを言って、朝来にキスだけして、待つことにしたようなのでちっともBLなシーンはないですが、とっても素敵な話だったと思います。
BLという枠を超えて、普通の人にも、ぜひ、読んで欲しい話だったと思います。
最近微妙にアタリというかヒキが悪くて避け気味だった桜木さんの小説なんですが、久しぶりに手に取ったこの本、見事にハマってしまいました。
謎の涙がぽろんぽろん。
桜木知沙子さん、上手い作品は死ぬほど上手いなァ。
こういう桜木知沙子さんに惚れたし、こういう桜木知沙子さんが読みたかったんだー!と、『解放の扉』ではじめて桜木小説に触れたときの喜びを思い出しました。
エロは朝チュン、見事なほどにストーリー勝負の連作短編二編です。
『十四歳は忙しい』
主人公はクソガキ14歳です。
母親の再婚によって、新しい父親と新しい兄ができる。それをきっかけに、学校でも家でも明るいイイ子だった仮面が剥がれはじめる。
ティーン特有の過剰な自意識の描き方が上手いんですよ。その一つ一つを丁寧に剥き出しにして、彼にきっちり恥をかかせて(←これ重要)、徹底的に自己嫌悪させてました。
で、そこから浮上させる。愛はちゃんとあるんだよ。君が見てなかっただけなんだよって。
謎の涙ぽろんですよ。
『大人だって忙しい』
再会し、愛人契約を結んだ高校時代の同級生カップルのお話です。
こっちの方が好きでした。きゅんきゅんが止まらなかったです。
桜木さんなにげに攻め視点の小説がめちゃくちゃ上手いんですよね~。
どっちも百戦錬磨といっていいほどのセックス経験がある二人なんだけど、なんという魂のピュアさ!「遊び人の本気の恋」が萌えポイントって人にオススメです。それが大好きな私にはたまらないお話でした。
心が繋がった瞬間、また謎の涙がぽろん。
ただもう、見事な朝チュンです。若干の描写はありますが、申し訳ていどです。ストーリー萌えした小説だからこそエロが読みたかったよう(ジタバタ)。でもそれも桜木小説の良さなんですよね。
今朝、ひと作品を読み終わったんですが、なんかムカつくんだなこれが。
いい作品だったんだけどね。
メインストーリーの前半と、サブストーリーの後半。
サブの方はよしとして、前半が。
すっごくいい小説でしたよ!
2巻目もあるということで、そちらもこれから読もうと思ってますが、ちら見したら2巻はメインカップルオンリーで行くっぽい。
うーむ。
カップル的には朝来たちのメインカップルの方が超好きなんですけどね。
あて馬でもなんでもない、ただの女性キャラに史上最高にムカついた。
杏花って女の子。
なにこれ?
主人公の朝来くんは、自分と哲幸くんと杏花の仲良し幼なじみだったわけですが。
ま、ネタバレは控えときますけど。
過去最高にムカつくこと言うよ、この女の子。
まあ要約すると、悩みに悩んで今にも押しつぶされそうな朝来くんにむかって↓
「いい子ぶるなこの偽善者! あたしはあんたの汚らしい心、ぜーんぶ見抜いてるもん! だからあたしはあんたが大嫌い!」
↑って。
いや、ここまで口汚くはなかったけど(笑)。
幼なじみの異性に向かって、よくこんなひどいこと言えるな、ってはらわたが煮えくりかえりました。
BLで女性キャラに心からムカついたのが、初めてです!
そのセリフ、どんなことがあっても言っちゃダメだろ!
「本当のことを言っただけなんだから、何が悪いの!?」とか言われそうですが。
ラストに杏花が謝るシーンないかな、と探したのに、ないんだなこれが。
ラストに朝来はこれまでのいろーんな人と和解するんだけど、この幼なじみたちとの和解シーンだけが省略されてる。
いや、今から朝来が哲幸くんに電話かけよってとこで終わっちゃってる。
でもですね。
いちばん朝来を傷つけて、傷つく発言したのって、杏花なんですよ。
杏花本人には自覚なくてもね。
だってこれ、立場逆だったら杏花、絶対朝来くんのこと許さないでしょ?
もし同じセリフを朝来くんが杏花に言ったら、どうせその場でワンワン泣いて被害者ヅラしただろうに。
朝来くんの男らしさにつけ込みすぎ。
いくら好きな人を守るためでも、言っていいことと悪いことがある。
っていうかあのシーンで隣にいた彼氏さん(とっくにばれてるかもだけど一応名前伏せとくw)、朝来より杏花の方がこわくね?とか思わなかったのかな。
だって、優しさゼロじゃん、この女の子。
メイン二人は最高でしたが、みんな朝来にきちんと謝ったのに杏花だけ謝ってないのが、しこりが残りました^^
とにかく自分は杏花嫌い。
歯に衣着せぬ発言を「純粋で当て腐れのない性格」と勘違いしてる女性キャラとか、やめてほしかったな。
せっかくメインカップルがいい感じなのにね。
今から続編読みますが、高校は別になったのかな。
杏花、謝りに来いよ?
ということで、ウザい女性キャラは時としてメインカップルのよさを薄めてしまいそうになるんだな、と。
いい小説だったんだけどな。
中二病入った主人公は萌えるし!w
続編で感想変わればいいけど。
門地絵見たさに手に取った、初桜木小説です。
内容はシリアスめ、文章はストレートで明るく、丁度良い感じです。
【十四歳は忙しい】
再婚した母と義父と暮らす中学生の「朝来(あさき)」は、学校や家庭で感じる孤独感を募らせていた。
そんな朝来に、母の再婚で兄となった「聡見(さとみ)」は、厳しく優しく付き合ってくれるが。
誰からも好かれるようにと心と違う事をしてきた自分なのに、誰も彼も自分より他の誰かを好きになっていく。
“嫉妬や敗北感”に苛まれていく朝来が、周りに当たり散らしてしまうが、その時、聡見は兄と思えない行動をしてきた・・・
自分主人公な朝来の成長記なんだけど、実はそこよりも、周りのキャラが良い匂いっていうか。
グルグル悩む幼い朝来を見守る、良い男代表の義兄・聡見はモチロン、聡見の友人・綾綴(あやとじ)の、飄々とした美人艶キャラ!
朝来の実父も義父も、可愛さとか見えて良い感じなんだよね~っ!
朝来は可愛いけど、大人達の方に萌え~でした♪
【大人だって忙しい】
綾綴に振られた経験を持つ・市村雅人×綾綴司。
高校当時、ルックス・成績ナンバー1の聡見に、勝手に張り合っていた市村は、男女ともいけるバイ。
綾綴と聡見とは噂になっていたが、綾綴の美しさに一目惚れして告白、そして玉砕。
祖父の甘味屋でバイトしていた綾綴と再会し、さっきまで居酒屋で杯を交わしていた。
そして今、あの綾綴と情交し「愛人契約」を持ち込まれている!(驚)
・・・から始まる、オレ様ヘタレワンコ×悲しい美姫の「本気」の愛人関係!
こちらの方が好み!
妖艶な綾綴への、半端な恋愛しかしてこなかった市村の戸惑いや嫉妬がとても可愛いのです!
綾綴の悲しい過去や愛人契約をする理由、ページを括るごとに暗くなってくるから、綾綴にボ~とする市村が中和してくれる感じ^^!
相変わらず聡見が苦手な市村だけど、綾綴の恩人として受け入れていく事だろうね。
元同級生の恋バナ、ホント良かったです~♪
門地先生の巻末2Pマンガも嬉しいっ♪
次巻は義兄弟の恋の発展?楽しみだな♪
はっきりいって、イラストが苦手だったんですが、この作品にはすごく合っていたような気がします。もどかしいというか、イライラするような受も、イラストがハマっていたせいか、それが可愛いというか、そういう子なんだ、しょうがないね、と思えてしまった(笑)
成長過程のアホの子受けが好きな人なら楽しめると思います。