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zurui otoko
ひどく臆病で、極端に捨てられる事を恐れ、そのせいで愛してるという感情を認める事も出来ない受けの日下が、傍若無人でガサツながらおおらかで面倒見のいい攻めの満木と関わっていく事により少しずつ変化してゆきます。
今回は満木に好意を持つ隣人の出現で、二人はひどくすれ違います。満木が何をしても何とも思わないと言われ、傷付き憤る満木に、愛してるから嫉妬したといえず、素直になりたい、でも捨てられるのが怖いと悩む日下。日下にとって、自分は必ず捨てられる、愛している者は去って行くというのは、決定事項になっているんですね。自分を置いていった母親、そしてその鬱屈を日下にぶつけ、自分が不幸なので息子が幸せになる事が許せない歪んだ性根の父親。
そのせいで、日下はひどい心の傷をもっています。
愛する事が怖い、愛する人は必ず去っていってしまうからと思い込んでいる日下は、とても哀れで切ないです。
そしてベロベロに酔っぱらい野津にけしかけられた事で、捨てられたくない、置いていかれることが怖いと本音を満木に吐き出します。Hの最中にこれを言われ、絶対置いていかないと言っても信じてもらえない満木はどれ程切ない思いをしたんだろうと考えてしまいます。
しかし、「あいつが俺を愛しているって分かったから、いいって事にする」と持ち前のポジティブさで受け止めます。このおおらかさ、前向きさに日下は救われてますね。
この後は日常の色々な事を繰り返し、野生動物がやっと慣れてくるように、少しずつ満木に心を許して行きます。
作者のあとがきに、「ずっと一緒にいて、自覚は皆無なものの、もっともっと家族になっていく」とありますが、本当に笑ったり泣いたりしながら家族のように暮らしてそうだと思わせる、余韻のあるハッピーエンドでした。
それと主に濡れ場の加筆があります。ありがとうございます(笑)
この濡れ場では、毎度、日下がやたらといじらしくて萌えます。満木は毎度、ちょいSが入ります。
結局、相性がいいんですね。( ´艸`)
やたら臆病だったり狡い男達がグダグダと同じような事を繰り返しているという感じで、少し散漫な印象も受けましたが、最後は素敵な終わり方だったので『萌』で!