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goukakyakusen de koi wa hajimaru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
今回の上下巻は南極ツアーが楽しそうでバカンスの夢に浸る事もできるが、美男ばかりが狙われる連続殺人事件の行方のほうが気になる展開だった。
誰が怪しいかってのは安易に解ってしまうが、敢えてここではネタばれ伏せで。
下巻では、湊が狙われている、危機一髪って急展開から解決に向かう、のだが…
自身が巻き込まれておきながら、土壇場での『彼を疑うなんて、エンツォ酷いっ!!→ああ、やっぱり彼は怪しかったんだ、きちんと忠告を聞いていれば…→それでも友達だよ!!』って湊のいい子ちゃんぶりにはもやっとした。
しかし、後で己の考えが甘いって反省もしてきちんと周りに謝っている所も出てきたのでそんな気持ちも落ち着いた。
犯人が本来持っている純粋さを信じたい面と、現実に引き起こされた事件の現状がない交ぜになった湊の複雑な心境も織り込まれていて、このシリーズで今までとは違う一面も覗けた。
あと、エンツォパパ・セルジオ氏が僅かな出番にも関わらず存在感が際立っていて、世界的実業家ならではの人を見る目には驚かされた。
下巻での探し物(幻の恐竜と、行方不明の男の子について)はそこにあった!!って二度の粋なサプライズは、いかにも話の中の幸運にこだわっていそうな水上さんらしい演出だと思う。
今回初登場だった新米捜査官のジョナサンには次も顔を出してほしいな。
まずは船酔いの克服が先決だろうけれどね。
事件での人間模様にしんみりとした後の短編は、気持ちを切り替えるような明るさで。
ブレノスアイレスへ向かう船内にて、急きょタンゴレッスンを請け負った演奏家じいちゃんと孫ダンサーの、プリンスミナト相手にも容赦のないスパルタぶりはカラリと後腐れがなくて愉快だった。
今回の事件としては一応犯人は捕まったものの、黒幕にまではいきつがずにちょっとモヤモヤ? 行方不明のお兄ちゃんの方がもしかして・・・と思ったりも。この件については続くなのでしょうか。 お話はガラッと変わって後半はタンゴ。 エンツォとミナトといえばワルツなのですが、今回はタンゴ。 エンツォの相手として練習を頑張りますが、教えてくれる先生に嫉妬のエンツォ。先生の方もミナトに惹かれていくのですが、そんな感情に疎いのはミナトだけどいうお決まりパターン。いつものお仕置きも健在です。