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marunouchi no saijoukai de koishitara matenrou no yoru
丸の内の高級シェアハウスを舞台に、毎回異なる作家さんにより新カプの物語が展開されるこちらのシリーズ。
本作はシリーズ第2弾で、御堂なな子さんの作品となります。
あらすじ:
シェアハウスの入っている高層ビルでパティスリーを営む智哉(受け)。
人当たりの良い彼だが、ビルのオーナー・真岐(攻め)にだけはその笑顔が作り物であることを見抜かれて…
ビルのオーナーで投資家×オーナーパティシエというゴージャスな組み合わせ。
キャラ的には男前×美人で王道です。
智哉は嘘の笑顔で本当の自分を隠しているという設定のキャラクターですが、素の性格もそうキツい感じはなく、繊細で素直な人物という印象。
パリにいた頃、恋人が自殺未遂を起こし彼の前から去っていったことがあり、そのことがトラウマで恋に臆病になっています。
真岐は、智哉にツンな態度をとられても笑ってスルーする包容力ある男前攻め。
智哉の手料理の細かい工夫に気づいたり、どれが智哉の作った洋菓子か見抜いたりと、大雑把に見えてなかなか鋭く、気配りのできる人物です。
智哉そっくりの親友(片想い相手)を亡くした過去がありますが、その過去とは別に智哉を愛するようになります(ちょっと出来すぎなキャラクターという感じも?)。
こんな二人が、智哉が真岐の生活を見かねて手料理を振る舞うようになったことで、少しずつ距離を縮めていくお話。
御堂さん作品らしい、ほのぼの甘い雰囲気を楽しめました。
しかし後半、智哉が元恋人と再会するのかと思いきや、全く関係ない当て馬に襲われる展開には拍子抜け。
都合よく再会するのもリアリティに欠けるかもしれませんが、自殺未遂してそれきり会っていないというのは後味が悪いし、
智哉が自身のパティシエとしてのポリシーを再確認するためにも、彼ともう一度話をする展開が欲しかったと思います。
それ以外は、今のところこのシリーズの中では最も引っかかりなく読めた一冊でした。