泥舟

dorobune

泥舟
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×217
  • 萌9
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
9
得点
198
評価数
52
平均
3.9 / 5
神率
38.5%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
minato.Bob 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784829626177

あらすじ

玄佳は、長年無視してきた正善に甘え、恋人として愛される。それはすべて、最高の復讐を遂げるための策略だった。なのに──。

表題作泥舟

藤堂正善,25歳,ウェブサービス事業会社代表取締役
天満玄佳,24歳,ウェブデザイナー

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

刺さった。

まさかの展開で、自分の中に眠ってた新しい性癖をこじ開けられた作品でした。
ものすごく楽しめました。

ストーリーは復讐?のつもりだったのが、いつの間にか恋におちちゃってた。みたいな展開なんだけど。よくある展開だと思ったら大間違いです。
受けが攻めに着衣のままイかせちゃう。受けが攻めに尿道攻め。受けが攻めに公共の場でアソコをサワサワ。受け側にされるがままの攻め(笑)
いや、実に萌えました。逆パターンはたくさん読んできましたが、攻めに対しての尿道攻めなんて…なんていうか、もうっもうっ!
タイトルの泥舟… 泥舟を作ったのは誰か、泥舟に乗ったのは誰か、そして泥舟はどうなったのか。読んで確かめるのが良いかと思います。
私の中では泥舟は、いつの間にか泥ではなく普通の小舟に変わったように思いました。

4

私史上最高の女王様受け!


犬を書かせたら天才の宮緒葵先生ですが、今回も安定の犬。
いや、犬というより下僕…?

本当に宮緒葵先生はすごいなぁと痛感しました。

顔も金も何でも持っている攻めが受けの前でボロボロになる。
そういうのが好きな方は絶対好きなはずです!

作家買いなのでレビューを見ずに、あらすじだけ読みました。
この選択が大正解で、あの時の自分を褒めてやりたい…。

この作品を最大に楽しみたい方は、是非ネタバレなしで読んでいただきたいのでこれ以上、詳しいことは書きません…。

ただ、好みも分かれそうな表現もありますので、地雷が心配な方はレビューを読むことをオススメします。

4

沈む愛

もう!もう!最高にクレイジーでした!!
宮緒先生の書かれるイカれた攻め、たまらなく好きです。
宮緒先生の書かれる物語り、登場するキャラクター、総じてどこか狂気を孕んでいて、刺さる時にはこれ以上ないくらいに刺さるのですが、刺さらない時は、ただただ恐怖。笑
たまたま続けて読んだ宮緒作品が私には刺さらず…少しご無沙汰になってしまっていました。
しかーし。今作、ドンピシャに刺さってきた!これだから宮緒作品を読むのをやめられないのです。
読んでいる最中何度も、ひーーー(゚o゚;;って鳥肌でながらもニヤつきました。
今作、お化けが出るなどのホラー作品では無いのですよ。でも、攻めである正善の愛が異質過ぎて一種のホラーです。
受けである玄佳の言葉を借りるなら、「たとえ玄佳が灰になっても、正善は放してくれないのだろう。」です。

タイトルの「泥舟」、作品の世界観にピッタリなタイトル。
泥でつくられた舟は水に浸かれば沈むほかない。二人だけの世界に沈んでいく愛。

恐るべし宮緒ワールド。

2

正善沼

大好きで何度も読み返しています。でも今回はちょっと感想が変わったかな?それとも忘れていただけかな?

正善沼に溺れましたね。
玄佳は正善が言うように純粋で傷付きやすくて繊細ですね。
正善に敵うわけがありませんでした。
正善を振り回しているつもりが正善のいいようにされ結局は正善の底なしの愛情にほだされ正善に落ちてしまった。

玄佳の正善への憎悪はいくら願いを叶えてくれなかったといっても筋違いだし、最後は本人も認めます。それに土地を維持してもらえる代わりにの約束も、さっさと自殺してしまえば父への罪悪感も正善への憎悪も終わらせられたのに。
正善父と友人と婚約者に決定打を受けての、正善を自分に依存させて最後に自殺して正善の一番大切な者を奪うという捨て身の計画でしたが。

正善を泥舟に乗せて一緒に沈む計画もそもそも沼へ漕ぎ出せていたのか?玄佳が正善に落ちてしまって失敗します。

元々正善に恋してたようなものですし復讐といっても引きこもりで世間知らずで経験値のない玄佳のやることは正善にとっては猫パンチくらいの威力しかないでしょう。

受けの愛情を求めない攻めは宮緒さんの他の作品にもありましたが、こちらも相当いっちゃってますね。結局は玄佳の愛を得られましたが玄佳の自由を奪い玄佳にお願いされなきゃ何もしない、恐ろしい攻めですね。玄佳の生殺与奪を握って、しかもアソコに詰め物しちゃうなんて。

読み返してみると玄佳が葛藤に苦しんだり正善を振り回してるつもりが正善にとっては美味しいだけで、玄佳が子供のままだなあと。あと正善の突き抜けぶりと腹黒にぞくぞくきます。結局敵わないんですね。

せっかくの美貌とスタイルが8年間もったいなかったなと思うのと、イラストが好みじゃなかったかなと心残りです。

3

ツンデレ受け

8年間全くデレてくれなかった最高にツンドラな受けが、復讐のためにツンデレになってくれた話。
簡単にまとめると、そんな感じのお話でした。

復讐のために甘えて可愛い恋人を演じる、という展開は比較的好きなので楽しく読みましたが、宮緒先生の攻めは相変わらず気合い入ってるな……というのが最後まで読み終わった時に出てきた感想。
尽くし攻めという言葉では表現しきれないほどの奴隷根性。受けに搾取されるのが震えるほど嬉しい、ってなかなかない。
楽しかったし、おもしろかったけど、攻めがなぜそこまでするのかは正直よくわかりませんでした(笑)

まあでも、共に乗りこんだ泥舟がグズグズに溶けて、泥沼に嵌まり込むのが二人の幸せならばいいのかな、と。
そう感じさせてくれる二人でした。

3

泥の舟が溶けるのは

泥舟に、乗せたつもりが…。

金に糸目は付けないドロドロの執着愛。
正義さんは、どれほど才覚があるのか知らないけど、こんなに際限なくざぶざぶお金をつぎ込める溺愛っぷりで、ここまで振り切っていると、なんかもう、逆に楽しい。
自分の命さえ捧げる、あり得ないような執着。
そもそも、こんな攻めに見初められた事自体、最初から泥沼に浮かんだ泥の舟、泥の舟の下には、舟よりもっとねっとりと濃くて重たい底なしの泥の沼だったというお話。

2

鬼畜受けvsドM攻めかと思いきや…?

宮緒さんの新刊は、受けが自分にベタ惚れなハイスペックイケメン攻めを虐めまくる復讐モノ。
攻めの受けへの執心ぶりがコミカルかつホラー的に描かれた、宮緒さんらしい一冊です。

ウェブデザイナーの玄佳(受け・24歳)と、ウェブサービス事業会社の代表取締役・正善(攻め・25歳)は幼馴染。
父親同士が親友で、幼い頃から仲の良かった二人ですが、ある日、正善の父親が玄佳の父親の大事にしていた家宝を売り払ってしまいます。
親友に裏切られた玄佳の父親は、家に火をつけ自殺。
正善に助け出された玄佳は、自分を死なせてくれなかった正善を憎み、彼と一切口をきかなくなります。
ある日、玄佳は正善を完膚なきまでに叩きのめすため、彼への態度を軟化。
彼を許したふりをし、恋人のように散々甘えた後で、手酷く振ってやろうと画策しますが……
と、いうような展開。

あらすじに「かつての裏切り」とありますが、玄佳が正善に「裏切られた」と感じる理由はいささか利己的なもの。
何でも言うことを聞く正善が、死を望む自分を生かしたことが玄佳にとって「裏切り」で、そのことで未だヘソを曲げているのでした。
本来なら父を死に追いやった正善の父親への復讐を考えるべきなのに、玄佳自身にそんな力はないため、正善に冷たくすることで鬱憤を晴らしているようにも見えます。

そんな玄佳なので、そのうち正善に絆されてしまうんだろうなぁ…というのが早い段階から予想されてしまい、いささか面白みに欠ける展開。
元が世間知らずの坊っちゃんなので、
正善と女性とのスクープに嫉妬したり、
正善のドM変態ぶりに若干引いたりと、
どうもタフさに欠けるキャラクターです。

しかしプレイとしては、
玄佳が正善の尿道に花を挿したり、映画館でしごいたり…と攻めを辱める系統ものが多く、なかなかのインパクト。
玄佳に何をされても悦ぶ正善の一貫した変態ぶりも見所の一つです。

ラストはいつもの宮緒さんだなぁという感じで、
正善の異常性もそれまでの展開でチラチラ出ていたので、意外性や目新しさには欠けるかも。

しかし攻めの常軌を逸した受け溺愛ぶりや裏の顔の怖さなど、要所要所でキタキタキター(・∀・)ーーーーー!!!!!と楽しませてくれる要素はあるため、既刊の宮緒さんの路線がお好きな方は楽しめる内容になっているかと思います。

時節柄、ヒヤッとしたい方にもオススメな一冊です。

14

安定の腹黒執着攻です

宮緒さんの作品は相変わらず攻の執着っぷりがすさまじく読むと背筋がヒヤッとします。
基本的に常軌を逸した執着攻と攻を毛嫌いしている受というパターンが多いですが、今回もそのパターンです。

受はとにかく攻を毛嫌いしていて復讐に燃えてますが、他のレビュアーの方も書かれている通りどこか詰めが甘いというか、人間的に甘っちょろいというか…
ただそこが可愛らしくてお人好し感が出ています。
攻は腹黒執着なので全力でそこにつけ込んでいく感じでしょうか。

毎度のパターンで飽きそうなものですが腹黒執着攻が好きで新刊が出るたびに購入してしまいます。
今回も安定の腹黒執着攻めなので、お好きな方はぜひどうぞ(^^)

1

萌え所を見つけられなかった

しゅみじゃない、ごめんなさい。
攻めの受けへのゾッコン(死語)ぶりにマジでついていけなかった。
初っ端から、なにこの人(愛が強すぎて)怖いスタートでしたが、最後まで気持ちが変わりませんでした。

そんな攻めには受けの名前をたーーーくさん呼んだで賞をあげたい。
今回も凶器のような雄をお持ちでしたね。
6作品しか作者の本を読んだことないのですが、もしかしてアソコが貧相な攻めは存在しない説…(笑)

正直攻め受けどちらも萌える要素がなく、最後までしんどかったです。
子ども時代からの仲ですが、攻めが容姿以外で受けに惹かれた過程がほとんど伝わってこない+受けの魅力が分からなくて、受けにひたすら向けられる愛の本気さにただただ引いてしまいました…。

そんな受けですが、とある出来事から攻めに並々ならぬ恨みを抱いており、復讐のためにその身を使います。

いくら騙すための演技とはいえその様子がまるで甘えたな幼子みたいで、余計に胃もたれしちゃいました。
ぎゅって強く抱き締めて、とか成人男性が言うの受け入れられない歳に自分がなってきたのかも…。

攻めの破滅のため踏み出したとはいえ、早々にセックスまでいったのも違和感でした。
さすがにもう少し躊躇というか葛藤あっても良かったのでは。
散々恨んだ相手と体重ねるって多少なりとも拒否反応あった方が個人的にはしっくりきたんですけどね。

1

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